『Jenkins実践入門 ~ビルド・テスト・デプロイを自動化する技術』より転載
2011年10月 佐藤 聖規
みなさん、ソフトウェア・システム開発の現場でこんなことに困っていませんか?
- 「単純な手作業を繰り返しているうちにミスが多発する」
- 「別の環境だとビルドできない」
- 「結合テストで修正地獄になってしまう」
- 「リリース直前なのに動作しない」
このような問題を解決し、ストレスがない開発スタイルと最高の品質をみなさんに提供するのがJenkinsです。
Jenkinsは「継続的インテグレーション」という、ビルド・テスト・デプロイなどを自動化し、1日に何度も繰り返す手法を実践するためのソフトウェアです。これにより「ビルドができない」「テストが成功しない」などの問題を早期に発見し、即座に解決できます。言うなれば、開発プロジェクトの早期検診・早期治療を実現できるのです。
本書はNTTデータにおいて、全社にJenkinsを普及・促進しているチームが執筆しています。そのため、実際の開発現場での利用ノウハウがちりばめられています。つまり、日本人開発者が、日本式開発スタイルをとっている現場の、日本人開発者のために書いたJenkinsの本なのです。
Jenkinsは非常に柔軟性が高く、工夫次第でみなさんに多くの恩恵をもたらしてくれるでしょう。Jenkinsを一度使い始めると、そこにはまるでプロジェクトのための執事が24時間、プロジェクトのメンバーのために働き続けてくれるような錯覚に陥ります。ぜひ、本書を片手に、あなたのプロジェクトにもJenkinsを加えてください!
佐藤聖規(さとうまさのり)
とある会社でクラウドやアーキテクチャ,DevOpsなどに関するコンサルティングに従事。前職は株式会社 NTTデータで,Jenkinsやバージョンコントロールシステム,チケット管理システムのプロジェクト導入コンサルティングやトレーニング,それらの社内利用用途のクラウドの開発運用などに従事。他にはWebシステムのパフォーマンステスト・トラブルシューターや製造業向けシステムインフラ基盤のアーキテクトに従事。
認定スクラムマスター,認定スクラムプロダクトオーナーである。著書に『現場で使えるデバッグ&トラブルシュートJava編』(翔泳社),ペンネーム織田翔名義で『15時間でわかるGit集中講座』(技術評論社),『Java逆引きレシピ』(翔泳社)がある。記事寄稿やイベントでの講演を楽しみにしている。最近,フォースのダークサイドに堕ちそうになるも,フォースの覚醒によりライトサイドに戻る。
Twitter:@lino_s
ブログ:http://lino.hatenablog.jp