知りたい!サイエンス
検証!首都直下地震
~巨大地震は避けられない? 最新想定と活断層
-
編集工房SUPER NOVA 編著
木村政昭 監修 - 定価
- 1,738円(本体1,580円+税10%)
- 発売日
- 2013.2.14
- 判型
- 四六
- 頁数
- 224ページ
- ISBN
- 978-4-7741-5484-8
サポート情報
概要
東北大震災以降,全国のさまざまな地震の予測や被害想定が見直されており,中でも注目されているのが首都直下地震です。中央防災会議や防災研究所,東京都などからさまざまな予測が公表されています。本書は,それら資料とともに地震学者である木村政昭先生の独自の判断を交え,首都直下地震や次に起こりうる巨大地震,地震の予知と想定,地震と火山との関係性などについて検証します。
こんな方にオススメ
- 首都圏に起こりうる地震について関心のある方
- 地震の機構や予測について知りたい方
目次
巻頭カラー 強靱な防災を目指して
プロローグ 3・11の“超巨大地震”は「想定外」ではなかった!?
- 0-1 “地震予知”への岐路
- 0-2 火山噴火と地震の関連性
第1章 巨大地震の発生はどうして避けられないのか?
- 1-1 地震を起こす“流動する大地”
- 1-2 地震発生の要因と巨大化の本質
第2章 新しい認識の「日本列島断層」上の地震と首都直下地震
- 2-1 東日本大地震へと続く近年の地震と噴火
- 2-2 首都直下地震の切迫性
第3章 東日本大地震を検証し、地震予知の精度を上げる
- 3-1 地震予知へのアプローチ
- 3-2 “これから起こる”地震を知る「地震の目」理論
第4章 噴火と「地震の目」で読む次の大地震
- 4-1 火山噴火は巨大地震の“前触れ”
- 4-2 東海地震の〈シナリオ〉検討
- 4-3 より恐ろしい南海トラフ地震
第5章 首都直下地震の最新想定と活断層
- 5-1 首都直下地震と“自助”
- 5-2 想定された首都直下“地震像”
- 5-3 首都圏の“活断層”状況
プロフィール
木村政昭
1940年,神奈川県横浜市生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。通産省工業技術院地質調査所,米コロンビア大学ラモント・ドハティ地球科学研究所を経て,琉球大学教授,同名誉教授(理学博士)。日本国政府刊行の海洋地質図第1号の作成を担当。火山活動と地震の相互関係を研究。海洋科学技術センター(現・海洋研究開発機構)の潜水調査船「しんかい2000」などで沖縄トラフ熱水鉱床発見に貢献。琉球列島の古地理復元,海底遺跡研究にも携わり,1982年度朝日学術奨励賞,1986年度沖縄研究奨励賞を受賞。著書に『噴火と大地震』(東京大学出版会),『地震と地殻変動』(九州大学出版会),『東海地震はいつ起こるのか』(論創社),『新説 ムー大陸沈没』(実業之日本社),『大地震の前兆をとらえた!』(第三文明社)などがある。