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                    記憶のスイッチ,はいってますか 
                    ――気ままな脳の生存戦略
                  
                  
                  - 枝川義邦 著
 - 定価
 - 1,628円(本体1,480円+税10%)
 - 発売日
 - 2014.2.25[在庫なし] 2014.3.10
 - 判型
 - 四六
 - 頁数
 - 208ページ
 - ISBN
 - 978-4-7741-6289-8 978-4-7741-6395-6
 
サポート情報
概要
もし記憶がなかったら、生きていくのはとても大変です。何も覚えられず、自分を自分とすら認識できません。記憶は、生物が周囲の環境への適応戦略として身につけたものとしてとらえることができ、はかなく、うつろいやすいのも生きていく術の一つ。とはいえ、記憶力が社会での成否を分ける場面も多く、強い記憶をつくることは多くの人の願いでもあります。では、どのようにスイッチがはいり、記憶はつくられていくのでしょうか。記憶についての理解を深めながら、覚えやすく忘れにくい記憶をつくるための方法を探究していきましょう。
こんな方にオススメ
- 記憶力、記憶のメカニズムに関心のある中高生から一般の方、脳科学に興味のある中高生から一般の方
 
目次
第1章 記憶が、その人となりをつくる
- 記憶は自分の歴史そのもの
 - じつは“あいまい”で“はかない”記憶
 
第2章 記憶は脳の変化
- 脳が記憶をつくる深いわけ
 - ニューロンがつくる記憶のネットワーク
 - 脳は学習し、記憶する
 
第3章 記憶の性質
- 脳が記憶を選別する2つの理由
 - 記憶力がよすぎても大変?
 - 記憶にまつわるエトセトラ
 - 効率のよい記憶のつくり方
 
第4章 記憶と海馬の密接な関係
- 海馬は記憶のスイッチをいれる
 - 記憶をつくる装置は「NMDA受容体」
 - 「頭のよさ」を考えよう
 
第5章 記憶の脳内メカニズム
- 記憶はこうしてつくられる
 - 記憶しやすい出来事の条件
 - 頭がいいから記憶が得意なのではない
 
第6章 強い記憶のつくり方
- 記憶の達人テクニック
 - 強い記憶はこうつくる
 - 覚えるための「思い出し方」
 - 「やる気」のハードルは高さがポイント
 - 脳科学の未来と記憶
 
プロフィール
枝川義邦
1969年東京都生まれ。東京大学大学院薬学系研究科博士課程を修了して薬学の博士号を得る。その後、大学における研究や教育のかたわら早稲田大学ビジネススクールにてMBAを取得、早稲田大学スーパーテクノロジーオフィサー(STO)の初代認定を受ける。脳のニューロンがつくる組織のしくみやはたらき、人と人がつくる組織や社会のしくみなどについて、さまざまな切り口から考えることをモットーにしている。著書には『身近なクスリの効くしくみ』(技術評論社)など。