【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド
- 斎藤昌義,大越章司,渋屋隆一 著
- 定価
- 1,738円(本体1,580円+税10%)
- 発売日
- 2015.2.5[在庫なし]
- 判型
- A5
- 頁数
- 224ページ
- ISBN
- 978-4-7741-7179-1 978-4-7741-7212-5
概要
「これからはクラウドだ!」
「我が社もビッグデータの活用を!」
などと、言葉はよく聞くけど、なぜ注目されているのかわからなかったり、実態はどういうものか理解できてなかったりしませんか?
本書は、ネットをながめているだけではなかなか見えてこないITトレンドの全体像を、約100点もの図解とともにわかりやすく解説。図表はPowerPointデータとしてダウンロード可能、ロイヤリティ・フリーなので勉強会の資料や提案書の素材としてご活用いただけます。
就活生の方や新社会人の方から、営業の方、情報システムや経営企画の担当者の方まで、ITを知るために必携の1冊!
こんな方にオススメ
- ITの最新トレンドを手っ取り早くおさえたい就活生の方、新社会人の方、営業の方、情報システム部門担当者、経営企画部門担当者
目次
第0章 最新ITトレンドの全体像を把握する
第1章 クラウドコンピューティング
- コレ1枚でわかるクラウドコンピューティング
- 「自家発電モデル」から「発電所モデル」へ
- クラウドはシステム資源のECサイト
- クラウドならではの費用対効果の考え方
- クラウドがもたらす本当の変化(1)
- クラウドがもたらす本当の変化(2)
- 歴史的背景から考えるクラウドへの期待
- 情報システム部門の現状から考えるクラウドへの期待
- クラウドの定義と起源
- クラウドの3つのサービスモデル
- クラウドの配置モデル
- パブリックとプライベートを組み合わせた「ハイブリッドクラウド」
- クラウドに欠かせない5つの特徴
- 「ガバナンスが効かないからクラウドは使えない」という都市伝説
- 「セキュリティが不安なのでクラウドは使えない」という都市伝説
- 日米の企業文化の違いとクラウドへの期待
- クラウドの価値を引き出すための戦略
- 【コラム】アジャイル開発(1)
- 【コラム】アジャイル開発(2)
- クラウドによってもたらされる3つの価値
- 【コラム】DevOps
- クラウドの3つのビジネスモデル
第2章 モバイルとウェアラブル
- コレ1枚でわかるモバイルとウェアラブル
- 【コラム】「ムーアの法則」と「メトカーフの法則」
- パソコンとモバイルの違い
- モバイルデバイスが変えたIT利用シーン
- ユーザーから情報の発信と共有がかんたんに
- ウェアラブルデバイスの登場
- ウェアラブルの種類と使われ方
- モバイル/ウェアラブルとクラウドの関係
- モバイルデバイスの歴史
- iPhoneの成功とその理由
- クラウドとモバイルの関係
- クライアントプラットフォームとしてのWindows
- 【コラム】ARM(アーム)プロセッサ
- クライアントプラットフォームの進化の歴史
- Ajaxの登場で高度な操作性を実現できるように
- ブラウザの進化とAjax
- Webアプリとネイティブアプリ
- 【コラム】新しいクライアント環境(1)
- 【コラム】新しいクライアント環境(2)
- モバイルシフト/モバイルファーストの波
- 【コラム】HTML5(1)
- 【コラム】HTML5(2)
第3章 ITインフラ
- コレ1枚でわかるITインフラ
- コンピュータをつなげる
- 人をつなげる
- 【コラム】ソーシャルグラフ
- モノをつなげる
- これからのITインフラを支える仮想化
- 「仮想化」の本当の意味
- 仮想化の3つの種類
- 仮想化の歴史
- サーバーの仮想化
- 【コラム】コンテナ型仮想化「Docker」(ドッカー)
- サーバー仮想化が変えたサーバー利用の常識(1)
- サーバー仮想化が変えたサーバー利用の常識(2)
- サーバーだけではない仮想化
- デスクトップ仮想化とアプリケーション仮想化
- 【コラム】シンクライアント
- クライアント仮想化
- ストレージ仮想化
- ネットワーク仮想化
- 仮想化の先にあるのは「ITインフラ全体のソフトウェア化」
- 【コラム】オープン
- ITインフラの進化でこれからのワークスタイルが変わる
- 【コラム】デジタルマーケティング(1)
- 【コラム】デジタルマーケティング(2)
- PCの使い方の常識が変わる
- 【コラム】Chromebook(クロームブック)
- 利便性の向上とセキュリティについての考え方
第4章 IoTとビッグデータ
- コレ1枚でわかるIoTとビッグデータ
- なぜ、いまIoTなのか
- なぜ、いまビッグデータなのか
- IoTとビッグデータがもたらす価値とは
- IoTの仕組み
- 【コラム】3Dプリンタ
- IoTはどのように使われるのか
- ビックデータの仕組み
- ビッグデータはどのように使われるのか
- 【コラム】データサイエンティスト
第5章 スマートマシン
- コレ1枚でわかるスマートマシン
- スマートマシンの3つのタイプ
- スマートマシンを実現させる4つのテクノロジー
- スマートマシンはどのような世界を実現しようとしているのか
- 【コラム】コンテキストテクノロジー
- 新しいインターフェイスとしてのスマートマシン
- スマートマシンの頭脳となるのは「人工知能」
- 知識の蓄積を自動化する「機械学習」
- 人間の脳の働きを再現する「ニューラルネットワーク」と「ディープラーニング」
プロフィール
斎藤昌義
ネットコマース株式会社 代表取締役。
1982年、日本IBMに入社、営業として一部上場の電気電子関連企業を担当。その後営業企画部門に在籍の後、同社を退職。
1995年、ネットコマース株式会社を設立、代表取締役に就任。産学連携事業やベンチャー企業の立ち上げのプロデュース、大手ITソリューション・ベンダーの事業戦略の策定、営業組織の改革支援、人材育成やビジネス・コーチングなどに従事。ユーザー企業の情報システムの企画・戦略の策定、IT企業とユーザー企業の新しい役割を模索する「ITACHIBA(異立場)会議」を企画・運営。その他、著書、雑誌寄稿や取材記事、講義・講演など多数。
ホームページ:http://netcommerce.co.jp/
ブログ:http://www.netcommerce.co.jp/blog/
Twitter:@Takamaro
Facebookページ:https://www.facebook.com/solution.sales
ITビジネス・プレセーンテーション・ライブラリー/LiBRA:http://libra.netcommerce.co.jp/
大越章司
株式会社アプライド・マーケティング 代表取締役。
科学技術計算用ミニコンピュータの代理店を皮切りに、外資系ソフトウェアベンダー、国内ソフトウェアベンダー、ハードウェアベンダーなどの営業/プロダクトマーケティング/ビジネスプランニングを数多く経験。ハードウェアは携帯電話からミニコン/ワークステーション、ソフトウェアはオープンソースOSからゲーム/ユーティリティまで幅広く経験し、最新のITトレンドにも精通。
2007年に独立し、外資系ベンダーの国内ビジネスの立ち上げ支援、国内SIerのマーケティングに関するコンサルティングに従事。
ホームページ:http://www.appliedmarketing.co.jp/
ブログ:http://blogs.itmedia.co.jp/appliedmarketing/
Facebookページ:https://www.facebook.com/okoshi.shoji
Twitter:@shojiokoshi
渋屋隆一
スモールスタートコンサルティング 代表。中小企業診断士・ITストラテジスト。
学習院大学理学部卒業後、システムインテグレーターに入社。ITインフラエンジニアとして、一部上場の製造業を中心に多数のプロジェクトに携わる。その後、マーケティング担当として事業企画や商品企画を経験。その間8年以上、管理職として5~40名の組織を運営し、特に人材育成の重要性を痛感する。
現在はこれらの経験を活かして、IT業界を中心に中小企業向け事業戦略の策定支援や、経営とITをつなぐための講義・講演を行っている。
Facebookページ:https://www.facebook.com/chiisaku.hajimeru
著者の一言
『我社のシステムも、そろそろクラウドをうまく使ってコスト削減や現場の利便性を向上させるべきですよ』
『若者層の顧客拡大を図るために、スマホやタブレット、ソーシャルにも対応したマーケティングやプロモーションをすすめてゆく必要があります』
『ビッグデータの活用は、もはや競争力を維持するためには不可欠です。我社でも積極的に取り組んでゆくべきです』
あなたは、このような話題についてゆくことができるでしょうか?
もちろん、クラウドやソーシャル、ビッグデータという言葉はご存知かもしれません。でも、「それがどういうものなのか」「どのように役立つのか」をきちんとご存知でしょうか?
たとえ知らなくても、うまくその場を繕うことはできるかもしれません。しかし、いずれは、ビジネスの最前線から遠ざかることを余儀なくさせられるでしょう。それほど、IT(Information Technology:情報技術)は、私たちの生活やビジネスの日常に深く関わるようになりました。
ITの進化は留まることがありません。ついこの間まで“常識”とされていたことが、すぐに別の新しい常識に置き換わってしまうことなど、珍しくないのです。この動きについてゆくことは、IT を生業にしている人たちにとっても、なかなか大変なことなのです。
「では、ネットで情報を集めて勉強すればいいではないか」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、断片的な情報はいくらでもありますが、それらを体系的、俯瞰的に整理したものはなかなかありません。
そんな中でも、研究機関や調査会社が「〇〇の動向」と称して、ITに関わるさまざまな分野を体系的に俯瞰した報告書をみることがあります。しかし、ITや業界について、ある程度の専門知識を持つ人に向けた内容であり、そういう知識を持たない人たちが理解するのは容易ではありません。
本書は、そんなお悩みをお持ちの皆さんに、ITの最新の常識をできるだけ平易な解説でご理解いただけるように作りました。ただ、キーワードを書き並べて、辞書のように解説するつもりはありません。それでは、キーワードの持つ意味や価値は理解できないからです。それらは、お互いに深い関係を持っています。この関係を理解することが大切だと考えています。キーワード同士のつながりがわかり、より深い理解を得ることができれば、未知の領域にも想像力を働かせることができるようになります。本書は、この考え方を大切にしています。
「これまでITの専門的な勉強をしたことがないが、自社の経営や自分たちの業務にぜひとも活かしてゆきたい」とお考えの方には、お役に立てると思います。また、就活中の方や新入社員の皆さんにも、社会人としての常識として、この程度は知っておいていただきたい内容です。さらには、ITに関わっているが最新のトレンドになかなかついていけないで困っている方にもお役に立てると思います。
少し欲張りかもしれませんが、IT ビジネスの第一線でご活躍の皆さんにも参考になると思います。詳細な技術論は語られていませんが、最新のITのキーワードについて、それらがどのような関係にあり、どのような価値をもたらそうとしているかを体系的に理解していただくことで、皆さんの専門的知識を整理することができるからです。
本書で使用した100枚ほどの図表は、パワーポイントのプレゼンテーションとして仕立て直し、ロイヤリティフリーでご提供しています。勉強会での教材や提案書の素材として、ご活用ください。ダウンロードの方法は、本書の最後に紹介しています。
ITビジネスに関わっている・いないを問わず、私たちはITの常識を知らなければ、不便でたまりませんし、これからのビジネスを組み立てることができません。そのために必要な最低限の「最新の常識」を学ぶために本書がお役に立てばと願っています。