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江戸の暮らしが見えてくる 地図で読み解く江戸・東京
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江戸風土研究会 編・著
津川康雄 監修 - 定価
- 1,958円(本体1,780円+税10%)
- 発売日
- 2015.4.23
- 判型
- B5
- 頁数
- 128ページ
- ISBN
- 978-4-7741-7297-2
サポート情報
概要
人口約1316万人,都市圏人口や都市GDP世界1位を誇る大都市・東京。その礎は,410年前に開かれた江戸の街にまでさかのぼります。本書は,江戸の知恵と街づくりやその変遷について,現在の東京との比較を通して知ることができる書です。江戸時代の地図と現代の東京の地図を比較しながら,江戸時代の暮らしや文化を解説します。現在の東京に残る江戸の姿を楽しむとともに,この都市がどのようにして今の姿になったのかがわかります。地図を見ながら江戸の文化に思いを馳せ,古の江戸を知り現在の東京を知ることができる1冊です。
こんな方にオススメ
- 江戸の歴史・文化・地理に興味のある人
- 東京の街歩きを趣味としている人
目次
江戸VS東京 ランドマーク徹底比較!
- 江戸ランドマークMAP
- 東京ランドマークMAP
第1章 武士の町をつくった家康の都市計画
- 家康の綿密なる都市計画
- 埋め立て事業の意外な担い手
- 一筋縄ではいかない江戸の範囲
- 江戸の町は武士であふれていた
- 江戸城下の大名屋敷は四種類
- 江戸の中核・江戸城のひみつに迫る
- 大手町から霞ヶ関は江戸の町がもとだった
第2章 江戸を支えた庶民の暮らしの知恵
- 土地利用から見えてくる身分格差
- 町人が組織した江戸の消防
- 鐘の音が知らせた江戸の時刻
- ほとんどの庶民は「町人」ではなかった!?
- 町の単位がわかると江戸の町が見えてくる!
- 与力・同心の副収入とは?
第3章 水と道からたどる都市の広がり
- 江戸に敷かれた水路とその役割
- 江戸には上下水道が完備されていた
- 江戸の最重要河川・隅田川ツアー
- 日本橋から始まる五街道
- 驚異のスピード・飛脚の実態
第4章 商業でにぎわう江戸の中心部
- 日本橋から広がる商業地域
- 複雑だった江戸の貨幣制度
- 三井越後屋の新商法
- 現代に続く江戸の老舗
- 細分化していた江戸の職業
- 江戸の暮らしを支えた生産力
第5章 今も昔も変わらない遊興地のにぎわい
- 華やかなる江戸の遊興地
- 江戸の暦と年中行事
- 寺社地は庶民の遊び場だった
- 一日千両の金が動いた芝居町
- 吉原の正しい遊び方
- 江戸はファーストフード天国だった
- 庶民の一日巡礼ガイド
プロフィール
江戸風土研究会
【編・著】
江戸の歴史・文化・風俗などを研究している同好会。地図や資料だけでなく,実際に足を使って精力的に現代の東京と往時の江戸とを比較調査している。
津川康雄
【監修】
http://www1.tcue.ac.jp/home1/tugawaze/newpage1.htm
東京都出身。高崎経済大学教授。立命館大学大学院文学研究科地理学専攻博士課程修了。専門分野は,都市地理学,商業地理学,ランドマーク研究。著書に『江戸から東京へ大都市TOKYOはいかにしてつくられたか?』(2011年/実業之日本社),『地域とランドマーク―象徴性・記号性・場所性』(2003年/古今書院),共著に『都市の景観地理』(2007年/古今書院),『地域政策を考える』(2009年/勁草書房)などがある。