地図を片手に江戸時代にタイムスリップ

人口約1316万人、都市圏人口や都市GDP世界1位を誇る東京は、約410年前に徳川家康によってその礎がつくられました。もちろんそれ以前に太田道灌らによって江戸の町はつくられてきてはいましたが、今日の東京につながるという観点から見ると、家康の都市計画が今の東京の形をつくったといっても過言ではないでしょう。それほど東京は江戸の町の構造を引き継いでいます。

この本は、江戸時代の地図と現代の東京の地図を比較しながら、どこが変わり、どこが変わっていないのかを、江戸時代の人々の暮らしや文化を通して解説しています。現在の東京に残る江戸情緒を楽しむとともに、この世界的大都市がどのようにして今の姿になったのかを知ることができます。地図を見ながら江戸の文化に思いを馳せ、遥か江戸の時代にタイムスリップしてみてはいかがでしょう。

江戸時代と現代の八丁堀。一部埋め立られていますが道路など基本構造がほぼ同じなのがわかります
江戸時代と現代の八丁堀。一部埋め立られていますが道路など基本構造がほぼ同じなのがわかります