Software Design plus IBM Bluemixクラウド開発入門 ―Webから拡張知能Watsonまで実践解説
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常田秀明,水津幸太,大島騎頼 著
Bluemix User Group 監修 - 定価
- 3,080円(本体2,800円+税10%)
- 発売日
- 2017.7.7[在庫なし]
- 判型
- B5変形
- 頁数
- 288ページ
- ISBN
- 978-4-7741-9084-6 978-4-7741-9126-3
概要
IBMのクラウドサービスであるBluemixを,基本的な導入方法の解説から実際のアプリケーションを作る方法まで本書では紹介します。Bluemixの特徴はさまざまな事例に支えられた豊富なサービス群です。アプリケーションを開発・運用するためのDevOpsについて工夫が凝らされており,最近話題のAI:拡張知能利用のためのWatsonAPI等が提供されてます。IoTについても各種の対応が施されており,本書ではRaspberry PiとWatsonを組み合わせた事例を紹介しています。スマートなクラウド利用の手引きとしてご活用ください。
こんな方にオススメ
- クラウドへのシステム移行を考えている方,クラウド上のソフトウェア開発を体験してみたい方,クラウド上でのIoTと拡張知能を組み合わせて新しいサービスを考えたい方
目次
第1章 Bluemixの背景
- 1.1 Bluemix 登場の背景
- 1.1.1 SoftLayerの買収からBluemixの登場まで
- 1.1.2 SoftLayerとの統合とこれからのBluemix
- 1.2 Bluemixサービスの全体像
- 1.2.1 IBMクラウドの中のBluemix
- 1.2.2 Bluemixとは
- 1.2.3 Platform as a Service
- 1.2.4 Infrastructure as a Service
- 1.2.5 Container as a Service
- 1.2.6 Function as a Service
- 1.2.7 本書で取り扱う範囲
- 1.3 Bluemixの基礎知識
- 1.3.1 ランタイムとは
- 1.3.2 ランタイムとビルドパック
- 1.3.3 Bluemixサービスとは
- 1.3.4 サービスの提供種類
- 1.3.5 サービスの注意事項
- 1.4 アプリケーションのクラウド対応
- 1.4.1 BluemixにおけるThe Twelve Factor Appへの対応
第2章 はじめてのBluemixアプリケーション
- 2.1 はじめてのアプリケーション「Hello World」を作成
- 2.1.1 アプリケーション開発の準備
- 2.1.2 アプリケーションを実行する
- 2.2 アプリケーションの修正「Hello My Application!」
- 2.2.1 cfコマンドの導入
- 2.2.2 ダッシュボードからソースコードの取得
- 2.2.3 エディターを利用したコードの変更
- 2.2.4 環境ファイルで環境設定を変更
- 2.2.5 CLIを利用したソースコードのデプロイ
- 2.3 アプリケーションの停止と開始
- 2.3.1 ダッシュボードでのアプリケーションの停止
- 2.3.2 CLI からのアプリケーションの停止
- 2.3.3 アプリケーション停止時の状態
- 2.3.4 アプリケーションの開始
- 2.4 アプリケーションの削除
- 2.4.1 ダッシュボードからの削除
- 2.4.2 CLIからの削除
- 2.4.3 CLIからの確認
第3章 DevOpsサービスを利用した開発
- 3.1 Bluemixにおける組織とメンバー
- 3.1.1 IBMidについて
- 3.1.2 アカウントとIBMidの関係性
- 3.1.3 組織
- 3.1.4 スペース
- 3.1.5 組織への招待
- 3.1.6 チーム・メンバーに招待されたとき
- 3.1.7 招待後に管理者が行うこと
- 3.2 BluemixのDevOpsサービス
- 3.2.1 BluemixにおけるDevOpsサービスとは
- 3.2.2 従来のDevOpsサービスとツールチェーンの相違点
- 3.2.3 ツールチェーンの作成
- 3.2.4 Delivery Pipelineの使い方
- 3.2.5 Web IDEの起動
第4章 アプリケーションを拡張しよう
- 4.1 アプリケーションのリリースと動作の確認
- 4.1.1 Activity Monitoring 画面の詳細
- 4.1.2 テストの追加
- 4.1.3 テスト結果の通知
- 4.2 独自ドメインを利用する(カスタム・ドメイン)
- 4.2.1 設定の流れと動作の概要
- 4.2.2 SSL通信に必要な証明書を準備する
- 4.3 セキュリティをチェックする(Application Security)
- 4.4 アプリケーションのリモートデバッグ(Node.jsの場合)
- 4.5 404ページの作成
第5章 温度可視化・分析デモシステムを作ろう(IoT)
- 5.1 Bluemixで作る温度可視化・分析デモシステム
- 5.1.1 システム構築のために用意するもの
- 5.1.2 Raspberry Pi 2Bの初期設定
- 5.1.3 Raspberry Pi 2Bの初期セットアップ
- 5.2 Raspberry Piからセンサー情報をWatson IoT Platformにアップロードする
- 5.2.1 Raspberry PiとDHT11を接続する
- 5.2.2 Raspberry Pi 上でDHT11を操作するための準備
- 5.2.3 Raspberry PiからWatson IoT Platformへセンサー情報を送信するプログラムを準備する
- 5.2.4 Watson IoT Platformのオーダーと資格情報の取得
- 5.2.5 Raspberry PiからWatson IoT Platformへセンサー情報を送信する
- 5.3 Watson IoT Platformの機能で,センサー情報のクレンジングとグラフ化する
- 5.3.1 センサー情報から温度情報だけをグラフ化する
- 5.4 Watson IoT Platformで受け取ったセンサー情報をCloudant(DB)へ格納する
- 5.4.1 Cloudantをオーダーする
- 5.4.2 Cloudantを設定する
- 5.4.3 Cloudantのデータを確認する
- 5.5 Rを使ってセンサー情報を分析する
- 5.5.1 CloudantからdashDBへセンサー情報をレプリケーションする
- 5.5.2 dashDB上でRを実行する
第6章 ToDoアプリを作ろう
- 6.1 SwiftとBluemixで作るToDoアプリ
- 6.2 XcodeでToDoアプリを作成する
- 6.2.1 Xcodeのインストール
- 6.2.2 必要なライブラリをインストール
- 6.2.3 BluemixのCloudantサービスを準備する
- 6.2.4 XcodeとSwiftでの開発準備をする
- 6.2.5 ToDoアプリを作成する
第7章 Watsonを使おう
- 7.1 Watsonとは
- 7.2 Watsonで作成するスマートホーム・ボット
- 7.3 Conversationを用いて対話を実現する
- 7.3.1 Conversationサービスとは
- 7.3.2 BluemixでConversationサービスをオーダーする
- 7.3.3 Conversationの定義
- 7.3.4 Conversationの動作確認
- 7.4 ConversationとLINEをつなぐ
- 7.4.1 Node-REDとは
- 7.4.2 BluemixでNode-REDボイラープレートをオーダーする
- 7.4.3 Node-REDフローの作成
- 7.5 Visual Recognitionを用いて顔画像を分析する
- 7.5.1 Visual Recognitionサービスとは
- 7.5.2 BluemixでVisual Recognitionサービスをオーダーする
- 7.5.3 Node-REDの機能拡張
第8章 資料
- 8.1 Bluemixアカウントの登録
- 8.1.1 Bluemixアカウントを取得する
- 8.1.2 組織とスペースを追加する
- 8.2 CLIツールのインストール
- 8.2.1 cfコマンドの導入
- 8.2.2 bxコマンドの導入
- 8.3 Manifestファイルの記述方法
- 8.3.1 Manifestファイルを指定したcfコマンドの指定方法
- 8.3.2 Manifestファイルのサンプル
- 8.3.3 属性について
- 8.3.4 特殊なManifestファイルの利用方法
- 8.4 ビルドパック
- 8.5 ログイン・ログアウトのメッセージ
プロフィール
常田秀明
1975年,関西出身(転勤が多く関西は概ね住みました)。日本情報通信株式会社へ新卒で入社。業務ではネットワーク周りから始まりUNIX系のシステム設計,構築,運用系システムの構築を経て業務システムの運用を実施。クラウドの時代になりAWSから始まり現在はIBM Bluemixのエバンジェリストとして活動。個人ではiPhoneが出た当初からiOSアプリ開発を個人で行うなど新しいもの好き。昨今はコミュニティ活動にも参加,SoftLayer User Groupの立ち上げから参画し2017年はBluemixUser Groupの代表として活動。その成果もあり「IBM Champion for Cloud 2017」に認定される。
水津幸太
1982年山口県出身。2005年に日本情報通信株式会社へ入社。入社後は,RUP(Rational Unified Process)をベースとした開発標準化の推進,SOA(Service Oriented Architecture),BPM(Business Process Management)製品を用いた設計開発,メインフレームとWeb サービスとをメッセージング製品を用い連携するシステムの設計開発に従事。その後,セキュリティ,マーケティング,アナリティクスといったソリューション製品群の提案・技術支援を行うテクニカルセールスを経て,現在,IBM Watson製品群に関するテクニカルセールス兼アーキテクトとして,先進的なソリューションの提案や仕組みづくりを推進している。
大島騎頼
1989年1月東京下町生まれ。芝浦工業大学工学部情報工学科を卒業。2011年に日本情報通信株式会社に入社。入社から6年間,IBM Power Systems,System X,SoftLayer(現在のBluemix Infrastructure)をベースとしたWebシステムのインフラ構築,運用業務に従事。AIX/Linux,WebSphere,DB2,Tivoli,Hinemosと幅広く製品を担当。現在は,さらなるスキルアップを目指してアプリケーションエンジニアとしてBluemix・Watson等のクラウド系ソリューションを利用したWebアプリケーションの開発に従事。