「会社は無理ゲー」な人がノビノビ稼ぐ方法
- 堀田孝治 著
- 定価
- 1,760円(本体1,600円+税10%)
- 発売日
- 2021.10.25 2021.10.21
- 判型
- 四六
- 頁数
- 264ページ
- ISBN
- 978-4-297-12329-1 978-4-297-12330-7
サポート情報
概要
日曜の午後は、翌日からの会社のことで憂鬱になる。
仕事よりも人間関係にエネルギーをとられ、消耗している。
ちゃんと仕事をしているのに、なぜか同期よりも昇進が遅れてしまった。
会社で働く日々にモヤモヤをずっと感じている。
このまま会社員を続けなければならないと思うと、不安だし、苦しい。
――有能なのにパッとしないのは、会社勤めに向いてないからかもしれません。
ストレスフルで、休職に追い込まれ、出世も遅かった会社員だったのに、独立して受講者1万人の人気講師になれた著者が、会社員に向かない人の特徴、そして雇われずに成功する方法を体系化。
「独立するっていっても、仕事はどう作るの?」
「問題はお金、どうなるのか見当もつかないよ」
「不安だらけ、メンタルが参っちゃいそう……」
そんな悩みに、会社員18年、独立15年の実体験をもとに答えます。
こんな方にオススメ
- 会社員としてうまくいってないと感じている方
- 「フリーで自由に働きがいが、自分には無理そう」と思っている方
目次
はじめに
第1章 「会社員には向かない人」の10の特徴
- 小さな失敗も気になって、しかもずっと引きずってしまう
- 会社にいるだけで、なぜか緊張し疲れる
- 「働いた分だけのお金がもらいたい!」と思っている
- 「自分がやったほうが早い!」と思ってしまう
- 「根回しなんて……」とイライラする
- 人間関係ではなく、仕事の中身で勝負したい
- 完璧主義で、どんな仕事でも手が抜けない
- グレーが苦手で、白黒はっきりとさせてしまう
- 「自分に合った仕事がしたい!」と思っている
- 「ジャニーさん」よりも「山P」になりたい
第2章 仕事が創れれば、なんとかなる
- 独立=得意×好き×貢献
- 「得意なこと」は小さなプロセスで探す
- 「得意なことなんかない」と思ったら、「なんでそんなこともできないんだろう?」を探す
- お客様は「使ったことのない資格」は買わない
- 会社員の「やったもん負け」が独立の得
- 「得意」は人が、「好き」は自分が見つける
- 「得意」と「好き」と「貢献」の重なりを作る2つのアプローチ
- 「正月や土日に読める本」が独立のヒント
- 「〝お客様としての″好き」と「〝仕事としての″好き」は違う
- 好きかどうかは、一度ではわからない
- 「自分の夢をすでにかなえている人」を見つける
- カテゴリーを分ければ「第一人者」になれる
- 「何から手をつけたらいいか」で悩んだら、「最終的なメニュー表」だけを考える
- 「なんでもやれます!」はNGワード
- 力作の名刺が足を引っ張っていないか
- なぜあなたなのか、「物語」を人は買う
- 初戦でゴールを決めれば、もっと点が取りやすくなる
- スランプに陥らないためには、「最も厳しいお客様の目線」で自分を評価し続ける
- 3年目までは足し算をして、4年目以降は引き算をする
- コラム 独立するか迷ったら、コイントスをしてみる
第3章 お金と仲良くなれば、怖くなくなる
- 無計画で独立した僕が最初にお金をもらえた相手とは
- 「1社から何百万円」よりも、ずっと楽
- 会社員時代の本業は一銭にもならず
- 「自分の値段」に迷ったら、芸能・スポーツで考える
- 同じコストを費やした絵でも、同じ価格にはならない
- みんながロレックスの時計を欲しがるわけではない
- 「提供する価値>いただくお金」になっていないとリピートはない
- 独立にマストなたった1つの計算式「単価×回数-経費=収入」
- 単価を左右する決定的なポイントは「1回に相手できる人数」
- 売上不振になったら、トライアルとリピートで問題をはっきりさせる
- 「ナタデココ」=ヒット商品の生き方、「ほんだし」=ロングセラーの生き方
- コラム 個人事業主でいくか? 法人化するか?
第4章 時間の使い方で、成果が変わる
- 独立したら、会社員時代の仕事の9割が消滅
- 会社員の手帳は「ねばならぬ帳」「やらされ帳」、独立の手帳は「自由帳」「アイデア帳」「仕掛ける帳」
- 営業時間を最小化するカギは「自動的なリピート」
- 信頼=アウトプットの実績×人としてのありかた
- 「1年後までにうまくなればいい」では即退場
- 「今日が人生最後の仕事」を毎日続ける
- 独立前にシミュレーションすべきは、お金よりも「1週間」
- 「タレント時間」が80%、「マネージャー時間」が20%
- 時は金にあらず
- コラム 会社員と独立、どっちが忙しい?
第5章 人づきあいで、成功が見える
- 同業者がみんな敵に見える
- 「もらえる人」にばかり会いたがる
- 「上司の許可やお墨付きをもらおう」という発想自体が会社員そのものでアウト
- 自分の強みを知る、もっともかんたんな方法とは
- 「どうやっても勝てない人」に出会っておく
- 営業が苦手な僕がとった作戦「エージェントに任せる」
- 「会社員のメリット」を痛感するのは、専門知識を気軽に相談できない場面
- 「独立するのはいいけど、給料は減らないでしょうね」問題
- 話が早いのは「自分と同じような人」、助けてくれるのは「自分とは違う人」
- せっかく独立するなら、「みんなが勝てる」を実現する
- コラム SNSは両刃の剣
第6章 メンタルを整えて、幸せになる
- だれもが安全だと思う地で、僕は休職した
- 安定収入がなくなることが、メンタルを最高に安定させる
- 「自分は救われていない宣教師」はイタい
- ストレスは仕事で解消する
- 独立に失敗はない
- 「打たれ弱くて繊細なところ」が最大の武器に
- 「NO!と言える権利」をどう使うか
- 変えられないものは受け入れる落ち着きを、変えられるものは変えていく勇気を
- 売上に不安になったら、高いところに行ってみる
- 1人乗りのヨットは、案外、嵐に強い
- 自分のリトリートゾーンを持つ
- メンタルの問題は、フィジカルの問題
- 選択に迷ったときは、そのもとにある感情で選ぶ
おわりに
プロフィール
堀田孝治
クリエイトJ株式会社代表取締役
1989年味の素株式会社に入社。営業、マーケティング、〝休職″、総務、人事、広告部マネージャーを経て2007年に企業研修講師として独立。
休職にまで至った自らの挫折経験をベースに開発したオリジナルメソッドである「7つの行動原則」プログラムは、たちまち大手を中心に多くの企業に研修として導入され、現在ではのべ1万人を超えるビジネスパーソンが受講している。
サラリーマン歴18年、独立歴15年の経験をもとに、1人でも多くのビジネスパーソンが「自分が望むキャリア」を実現できるよう、今日も研修や執筆を軸に奮闘中。
著書:『しなくていい努力』(集英社)、『入社3年目の心得』(総合法令出版)ほか
ホームページ:https://create-j.jp/
著者の一言
何年も働いているのに、日曜の午後は、翌日からの会社のことで憂鬱になる。
仕事そのもの、というより、会社の人間関係にエネルギーをとられ、消耗している。
仕事はちゃんとしているのに、なぜか、同期よりも昇進が遅れてしまった。
「何が」と聞かれても困るが、会社で働く日々に、モヤモヤをずっと感じている。
このまま会社員の日々を続けなければならない、と思うと、不安だし、苦しい。
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このように、日々の職場で消耗し、ストレスを感じ、会社員でもパッとしない自分を「仕事ができない人間」などと、どこかで責めていないでしょうか。
ちょっと立ち止まって考えてみてください。ひょっとしたら、「仕事ができない人」ではなく、ただ単に「会社員が合わない人」なのかもしれません。逆にいえば、「独立した方がパッとする人」なのかもしれないのです。
じつは私も、会社員時代はパッとしない人でした。しかし、40歳で18年お世話になった会社をやめて独立して以来、「雇われず、雇わず」の独立ビジネスライフを約15年過ごしています。
会社員時代には休職にまで追い込まれ、課長になるのも同期から大きく遅れた私でしたが、現在は自らの挫折・失敗経験をベースに開発した「7つの行動原則」というオリジナルプログラムで大手を中心に多くの企業様で研修をおこなう、(自分で言うのもなんですが)「人気講師」として活躍しています。
収入でいえば、独立にはもちろん退職金はなく、交通費をはじめ各種の経費も自腹なので単純に比較するのは難しいですが、おそらくあのまま課長で会社に60歳まで残ったらいただけたであろう総額を、すでにこの15年で十分に超えているでしょう。
そしてなにより、「自分らしさ」と「調和」のある、「ワクワク」していながら「自然」で「ノビノビ」な日々なのです。緊張感はあるものの、嫌な「ストレス」がありません。独立したこの15年は、毎週日曜日の夜に、翌日の月曜の朝がくるのが待ち遠しいのです! 会社員時代は、日曜の朝くらいからブルーな気持ちだったのに、です。
かつての私は、「会社員の一部のトップエリートだけが独立できる」と考え、「自分なんかが独立できるわけはない」と考えていました。つまり、「会社員は下、独立が上」と信じ込んでいたのです。
実際に独立して15年たった今は、その考えがまちがいだったことがわかります。「会社員」と「独立」は、「上下の関係」ではなく、「どちらが合うか、合わないか」といった、ある種「並列の選択肢」にすぎなかったのです。
「でも独立するっていっても、仕事はどう作るの?」
「問題はお金、独立したらどうなるのか、見当もつかないよ」
「独立なんかしたら、きっと不安で、もっとメンタルが参っちゃいそう!」
しかし問題は、独立に関することが、会社員から見るとブラックボックスになっていて、正体不明の化け物のような、不安と恐れとあきらめの対象になっていることです。
会社員は基本的に、会社員同士で仕事をすることがほとんどです。ですから、周囲の人といくら話しても「独立」を具体的にイメージすることはできません。そして、わからないのにいくら想像しても、残念ながらムダなのです。実際に、私もそうでした。独立してからは、「えっ!」「そういうこと!」と、想定外の驚きの連続でした。
そこで本書では、まず「会社員には向かない人の特徴」を多面的に考察し、そのあとに「仕事」「お金」「時間」「人間関係」「メンタル」を軸に
を、会社員として18年、独立して15年の実体験をもとに、できるだけ具体的に生々しくご紹介していきます。
「ビジネスキャリアに不安と悩みがまったくない」などという人は、そういないと思います。しかし、悩んだ時、解決策を考える時、そして決断する時、その思考は「異動を願い出る」「資格を取る」「転職する」といった「会社員の枠内」にとどまってしまっていることがほとんどではないでしょうか?
気をつけなければいけないのは、その会社員という働き方も決して安泰ではないということです。終身雇用神話の崩壊、副業OK、AI化など、変化は激しく、ますます先行きは不透明になっています。また、このコロナ禍の中、リモートワークといった新しい、ある種独立に近づいたような働き方が否が応でも進展していきます。
本書は、〝いますぐ″〝どんな人にでも″「独立」をすすめる本ではありません「独立が合っている人」は独立したほうがいいかもしれませんが、「会社員に合っている人」は組織の中でこそ輝きを増すかもしれません。当然ながら「会社員」も「独立」も両方合っていて、どちらも狙える人もいます。また、ビジネスを始めたばかりの若手の方は、どちらが合っているかわかるほどの経験がまだないのが現実ではないでしょうか。そしてどの人も、「会社員」か「独立」かを即決せずに、これから考えていってもいいのです。
本書を読むことによって、まず、そのような新しい切り口での「現在地」が見えてくると思います。そのうえで、次のような「気づき」や「価値」が提供できればと願っています。
「よし、独立でいこう!」と決める人には
「よし、会社員でいこう!」と決める人には
「まだ会社員か独立かを、決めるほどの経験をしていない」
「現段階では会社員が合っているが、独立ができるようにもなりたい」
「現段階では独立が合っているが、まだ決める時ではない」という人には
本書が、それぞれの人に、それぞれの形でお役に立ち、1人でも多くの人が「自分が望む、自分に合うノビノビとしたキャリア」を実現する一助となれたら、著者としてもこんなにうれしいことはありません。