Webサイト管理のきほん 業務と技術の知識が身につく
- 谷口元紀 著
 - 定価
 - 2,200円(本体2,000円+税10%)
 - 発売日
 - 2022.7.21 2022.7.19
 - 判型
 - A5
 - 頁数
 - 232ページ
 - ISBN
 - 978-4-297-12922-4 978-4-297-12923-1
 
概要
Webサイトに関わる仕事を始めるにあたり必要となるのは、どんな知識でしょうか。「レンタルサーバ、VPS、クラウドのどれを選べば?」「ドメインはSEOと関係があるの?」「SSL証明書にはどれくらいお金がかかる?」といった業務の知識でしょうか。「そもそも『サーバ』って何?」「DNSってどんなしくみ?」「SSLで何が守られるの?」などの技術の知識でしょうか。答えはどちらもです! 本書ではWebサイト周りの基本的な知識を、業務・知識の両面からお伝えします。会社のWeb担当1年めの方、情シス1年めの方をはじめ、これからレンタルサーバを借りてWordPressで簡単なWebサイトを作ろうと思っているWeb制作1年めの方にお勧めの本となっています。
こんな方にオススメ
- 会社のWeb担当1年め, 一人情シス
 - フリーランスのWeb制作1年め
 
目次
はじめに
第0章 この本で学ぶこと
- 0.1 世界中からWebサイトへアクセスできるドメインとは?
 - 0.2 そもそもサーバって何のためにあるの?
 - 0.3 Webサイトへのアクセスを安全にするSSL
 - 0.4 インターネットにおけるセキュリティ対策の役割
 - 0.5 トラブルが起きたときの心得とは
 
第1章 ドメインとDNS
- 1.1 ドメインとは
- 世界中からWebサイトへアクセスできる「名前」
 - ドメインを維持するにはお金がかかる
 - ドメインのブランド「トップレベルドメイン」
 
 - 1.2 どんなドメインをどこで買ったらいいの?
- ドメイン事業者の選び方
 - ドメインの移管とか転出・転入って何?
 - ドメインの賢い決め方
 
 - 1.3 ドメインによってSEOの有利不利はある?
- TLDによるSEOへの影響
 - 中古ドメインのSEO効果ってどうなの?
 - 日本語ドメインは効果あるの?
 - レンタルサーバ会社の共有ドメインって使っても良いの?
 
 - 1.4 サブドメインか、サブディレクトリか新ドメインか
- サブドメインとサブディレクトリの違いって何?
 - 1つのWebサイト内で別ページならサブディレクトリを
 - 「www」って必要なの?
 - 一度取得したドメインは絶対に解約しない覚悟を持つ
 
 - 1.5 ドメインを設定するときのIPアドレスっていったい何?
- ドメインとサーバをひも付ける大事な役割
 - なぜドメイン所有者だけがIPアドレスを書き換えられるの?
 
 - 1.6 ドメイン設定ってなんで難しいの?
- 名前解決の要、権威DNS
 - キャッシュDNSによる分散処理
 
 - 1.7 Whoisって何?
- Whoisを調べてみよう
 - ドメイン情報の保存場所であるWhois
 
 - 1.8 DNSってなんで編集してもすぐに反映されないの?
- なぜサーバ1個ではダメなのか? DNSの分散処理
 - なぜDNSの反映は遅いのか? TTLのしくみ
 - 「TTLの短縮」時のDNS操作
 - DNS設定変更の反映を確認するときのコツ
 
 - 1.9 さまざまな目的で使われるDNS
- Aレコード、AAAAレコード
 - MXレコード
 - TXTレコード
 - CNAMEレコード
 - NSレコード
 
 
第2章 サーバの基本とレンタルサーバの使い方
- 2.1 サーバとは?
- Webサイトが公開されるしくみとデータ転送
 - サーバの機械的な側面
 
 - 2.2 レンタルサーバ?VPS?AWS?
- どれを借りたらいいの?
 - サーバを借りるときに大事な「管理者権限」
 - クラウドって何?
 
 - 2.3 サーバを借りることができるサービスの違い
- レンタルサーバ
 - VPS
 - クラウドコンピューティング
 - 専用サーバ
 - 用途によって違うサーバサービスを選ぼう
 
 - 2.4 レンタルサーバ会社がたくさんあってどれがいいのかわからない!
- レンタルサーバの費用感
 - SSDとHDD
 - Webサイトの表示速度とサーバの関係
 - 運営会社の規模
 - サポート方法に注目しよう
 - 質の悪いアフィリエイト記事に要注意
 
 - 2.5 サーバ料金の支払い方法はどれがいいの?
- 支払い期間
 - 支払い手段
 - 料金の未納
 
 - 2.6 レンタルサーバを借りたらまず何をすればいいの?
- コントロールパネルを見てみよう
 - ファイルの設置や編集をするには?
 
 - 2.7 ドメインを追加したのにWebサイトがすぐに表示されないのはなぜ?
- 「ドメイン追加」で行われること
 - 追加したドメインがすぐに有効にならないわけ
 - DNSを制するものがレンタルサーバを制す
 - ドメインとサーバのフォルダを意識しよう
 
 - 2.8 サーバにファイルをコピーするにはどうすればいいの?
- FTP? SFTP? FTPS? 転送方法の違い
 - レンタルサーバのファイルマネージャじゃだめなの?
 - 最大アップロードサイズの壁?
 
 - 2.9 Webサイトを特定の人にだけ見せる方法は?
- よく使われるBASIC認証って安全なの?
 - 面倒な入力が必要ないIPアドレス制限
 
 - 2.10 PHPって何?
- PHPの目的
 - 新しいほど良い? PHPのバージョンについて
 - レンタルサーバにおけるプログラム言語の利用
 
 - 2.11 データベースって何?
- ファイルの置き場とデータの置き場
 - データベースへのアクセス方法
 - phpMyAdminを使ってデータベースを編集する
 - 練習用WordPressサイト構築のススメ
 
 - 2.12 バックアップはなぜ必要?
- レンタルサーバにおけるファイルの削除や移動
 - バックアップは誰がするもの?
 - バックアップの必要性
 - 大事なデータほど多重のバックアップを
 
 - 2.13 レンタルサーバとドメインの引っ越しを攻略する
- 引っ越しに欠かせないDNS設定と切り替え
 - 一般的な引っ越しパターン
 - 引っ越しのしかたは1つではない
 
 - 2.14 最近話題のCDNって何?
- Webサイトのサーバはアクセス数によって規模が決まる
 - CDNとは?
 - CDNのメリット
 - CDNのデメリット
 - デメリットは無視できないが非常に有用なCDN
 
 - 2.15 取得したドメインでメールも使いたい!
- メールの設定ってなんであんなにややこしいの?
 - 受信と送信
 - メールボックスの容量に気をつけよう
 - 登録メールアドレスは別のサーバで
 - 思っている以上のメールが届くことを想定しておく
 
 
第3章 SSLとSSL証明書
- 3.1 SSLとは?
- 「安全ではない」前提のインターネット
 - まぎらわしい「Wi-Fiの暗号化」とSSL
 - Webサイトと切っても切れないSSL
 - SEOにも大事って聞くけど本当?
 - SSL証明書の確認方法
 
 - 3.2 お金や手間をかけてまでSSLを使うメリットって何?
- 通信の暗号化
 - なりますしの防止
 - 改ざんの防止
 - SSL証明書を買うときのドメイン認証って何?
 
 - 3.3 SSLで守られる情報と守られない情報があるの?
- SSLで守られる情報
 - SSLで守られない情報
 
 - 3.4 どのSSL証明書を選べばいいの?
- 一番手軽なDV証明書
 - 組織名を表示できるOV証明書
 - より手軽に組織名が確認できるEV証明書
 
 - 3.5 秘密鍵、公開鍵、CSRって何?
- SSL証明書を発行するのに一番最初に必要な「秘密鍵」
 - SSL証明書の発行に必要な「CSR」
 - SSL証明書である「公開鍵」
 - 公開鍵の一種である「中間CA証明書」と「ルート証明書」
 
 - 3.6 無料のSSL証明書って使っても大丈夫?
- よく聞くLet’sEncryptって何?
 - 無料? 有料? SSL証明書の機能の違い
 - レンタルサーバで利用できるSSL証明書に注意
 
 - 3.7 SSL証明書が失効しますと言われたんだけどなぜ?
- 急な失効の原因
 - 再発行するには?
 
 - 3.8 サーバ設定時の注意点
- サーバ会社によって違うSSLの設定方法
 - 忘れてはいけない、中間CA証明書
 
 - 3.9 サーバ設定後の注意点
- ブラウザチェックで安心しない、チェッカーの重要性
 - 設定漏れに注意、混在コンテンツの罠
 - リダイレクト
 
 
第4章 レンタルサーバにおけるセキュリティの心得
- 4.1 パスワードの設定ってどうすればいいの?
- パスワードはどれぐらい複雑なら安全なの?
 - パスワードはなぜ使い回してはいけないの?
 - パスワードは定期的に変更しなければいけないの?
 - 二段階認証、二要素認証って何?
 
 - 4.2 なぜセキュリティに気をつけなければいけないの?
- Webサイトを運用するうえで必要なセキュリティの知識
 - 実際に起きた被害事例
 - 「自分のサイトなんか狙われない」と思わない
 - よく聞く「脆弱性」とは
 - 攻撃を防御してくれるWebアプリケーションファイアウォール
 - 海外からの攻撃を防ぐ、IPアドレスフィルタ
 
 - 4.3 WordPressは乗っ取られるって聞くけど危険性が高いの?
- WordPressは世界シェア最大のCMS
 - CMSは使わないほうが安全?
 - アップデートを確実に、定期的に行う
 - メンテナンスされていないプログラムを利用しない
 
 - 4.4 レンタルサーバ利用者が気にしなければいけないセキュリティ
- レンタルサーバ会社は何を管理してくれるのか?
 - アプリケーションにおけるセキュリティ
 - 忘れてはいけない、ドメインのセキュリティ
 - メール機能のセキュリティはどうすればいいの?
 
 - 4.5 Webサイトが乗っ取られていると連絡が来たときはどうすれば?
- Webサイトの乗っ取りによる影響
 - 乗っ取られたサイトの復旧方法
 
 
第5章 トラブルシューティングガイド
- 5.1 トラブルシューティングの第1歩
- まずは落ち着こう
 - 自分の操作か環境の問題なのかを確認する
 - 試行錯誤が生む負のスパイラルを回避する
 
 - 5.2 トラブル発生時の原因切り分けの基本
- 意外に便利なGoogle検索
 - 検索するときは正式名称を忘れずに
 - ブラウザの画面に出るエラーに注目しよう
 - サーバからエラーが返ってくる場合
 
 - 5.3 404? 503? エラーが出てWebサイトが表示されないとき
- よく誤解される「サーバ落ち」とは
 - プログラムの問題で表示されるエラー
 - HTTPステータスコードを知って慌てない心を身につける
 - エラー画面を克服しよう!
 - 「何もしていないのに」は起こり得る
 - 直らなかったら戻す、別の環境で再現するか試す
 - サーバ会社のサポートサイトをよく見てみる
 
 - 5.4 届いた?届いてない?メールのトラブル解決方法
- まずはエラーメールの内容をよく見てみる
 - 試しに自分にメールしてみる
 - レンタルサーバ会社のWebメールを使ってみる
 - 急にメールが送受信できなくなった!
 
 - 5.5 サポート窓口の利用方法
 
本書のまとめ
プロフィール
谷口元紀
さくらインターネット株式会社で、さくらのレンタルサーバ/ドメイン/SSL/ウェブアクセラレータ(CDN)などのサービス企画を担当。Web系事業会社からデザイン会社まで幅広い経験を持ち、システム開発のPMからWebサイト構築、運営、クリエイティブディレクター、イベント登壇までこなす何でも屋。さまざまなWeb、セキュリティ系キーワードで検索結果上位の記事も執筆(https://www.gtworks.dev/profile)。