60分でわかる!
60分でわかる!
ファイナンス 超入門
- 村上茂久,若林哲平 著
- 定価
- 1,650円(本体1,500円+税10%)
- 発売日
- 2025.7.1
- 判型
- 四六
- 頁数
- 160ページ
- ISBN
- 978-4-297-14907-9 978-4-297-14908-6
サポート情報
概要
赤字を掘りながらも大きく成長していく――
スタートアップに欠かせないファイナンスの知識を最速で理解!
- 赤字続きで未来は不確実……そんな会社の価値はどう決まるのか?
- 「株は借入と違って返さなくていい」の落とし穴とは?
- IRR、資本政策、トラクション……知っておくべき共通言語とは?
- 資金調達の新しい選択肢「ベンチャーデット」の活用法とは?
- 上場すると、創業者はどのぐらいの資産が手に入るのか?
難しい概念がフルカラーの図解でやさしくわかる。
こんな方にオススメ
- 起業家
- スタートアップで働く方
- 投資界隈の方
目次
- はじめに
Part1 なぜ、ファイナンスは重要なのか
- 001 ファイナンスとは何か?
- 002 ファイナンスで重要な3つの軸
- 003 ファイナンスの3分類
- 004 なぜ、今ファイナンスが注目されるのか?
- 005 会計は過去、ファイナンスは未来を扱う
- 006 財務三表の基本「P/L(損益計算書)」
- 007 財務三表の基本「B/S(貸借対照表)」
- 008 財務三表の基本「C/S(キャッシュ・フロー計算書)」
- コラム 投資とは具体的に何か?
Part2 ファイナンスの基本用語
- 009 資金調達の2つの種類「エクイティ」と「デット」
- 010 なぜ、エクイティはデットよりも調達コストが高いのか?
- 011 さまざまなファイナンスの類型
- 012 キャッシュフローとは具体的に何を指すのか
- 013 現在と未来をつなぐ「割引現在価値」と「割引率」
- 014 「企業価値」と「時価総額」は何が違う?
- 015 企業価値を算定する「DCF法」
- 016 DCF法の簡易版「マルチプル法」
- 017 投資の良し悪しを判断する「NPV」と「IRR」
- 018 投資家が最も重視する指標「ROE」
- 019 人的資本経営にはファイナンスの視点が不可欠
- コラム 調達と投資は表裏一体
Part3 スタートアップファイナンスを取り巻く環境
- 020 なぜ今、スタートアップなのか?
- 021 スタートアップ成長の鍵はエコシステムにある
- 022 ベンチャーキャピタル
- 023 コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)
- 024 エンジェル投資家
- 025 金融機関
- 026 CxO(CEO、COO、CFO、CTO、CMO、CHROなど)
- 027 国・地方自治体によるスタートアップ支援
- コラム キャリアとしてのスタートアップ
Part4 スタートアップのファイナンス関連用語
- 028 なぜ、スタートアップでも事業計画が必要か?
- 029 投資家が求める情報をまとめる「ピッチ資料」
- 030 数字で可視化・シミュレーションする「表計算ソフトでの収支計画」
- 031 株式の希薄化をシミュレーションする「資本政策表」
- 032 どんなシーンで事業計画を使うのか
- 033 説得力のある市場規模を示す「TAM」「SAM」「SOM」
- 034 市場に受け入れられる状態「プロダクトマーケットフィット(PMF)」
- 035 成長の兆し「トラクション」
- 036 資金繰りを把握する「バーンレート」と「ランウェイ」
- 037 月額課金による収益を見る「ARPU」と「MAU」
- 038 顧客生涯価値「LTV」と顧客獲得単価「CAC」を比較する
- 039 なぜ、赤字でもスタートアップは調達ができるのか?
- 040 プラットフォーム型ビジネスで大事な「GMV」と「テイクレート」
- 041 スタートアップにおける「バリュエーション」とは何か?
- 042 バリュエーションは「プレ」か「ポスト」かで異なる
- 043 投資を回収する「Exit」
- 044 上場時の企業の売上高と利益はどのぐらいなのか?
- コラム スタートアップ独特の言葉づかい
Part5 スタートアップのエクイティファイナンス
- 045 資金調達ラウンドの全体像
- 046 資金調達の鍵を握る「リード投資家」と「フォロー投資家」
- 047 エクイティでの資金調達の流れ
- 048 投資の契約を定める「株式引受契約」「株主間契約」「投資契約書」
- 049 株式の希薄化を考えるうえで意識すべき「持株比率」
- 050 調達時にバリュエーションを決めない「J-KISS」
- 051 出資条件として求められる「優先株」とは何か?
- 052 投資家のリスク軽減に役立つ「優先倍率」と「参加型」
- 053 「ストックオプション」をいかに活用するか?
- 054 ストックオプションの3つの注意点
- 055 スタートアップのバリュエーションを算定するには
- 056 上場すると創業者はどのぐらいの資産を手に入れられるのか?
- コラム エクイティでの投資が「見送り」になる2つの理由
Part6 スタートアップのデットファイナンス
- 057 スタートアップでもデットを活用する余地がある
- 058 デットファイナンスの基本的な考え方
- 059 デットファイナンスの種類とプレイヤー
- 060 産業の新陳代謝を促進する「創業融資」
- 061 経営者に負担を強いる「連帯保証」を是正する動き
- 062 金融機関がリスクを負担する「プロパー融資」
- 063 出資と融資の両方の性格を持つ「ベンチャーデット」
- 064 ますます重要となるベンチャーデットの活用
- 065 デットとエクイティの「ファイナンスミックス」を実現する
- 066 タイミーによる巨額の借入の調達事例
- 参考文献および参考図書
- 索引
プロフィール
村上茂久
株式会社ファインディールズ 代表取締役。武蔵野大学アントレプレナーシップ学部客員教授。iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授。早稲田大学エクステンションセンター講師。跡見学園女子大学兼任講師。
経済学研究科の大学院(修士課程)を修了後、金融機関でストラクチャードファイナンス業務を中心に、証券化、不動産投資、不良債権投資、プロジェクトファイナンス、ファンド投資業務などに従事する。2018年9月よりGOB株式会社のCFOとして新規事業の開発および起業の支援などを実施。加えて、複数のスタートアップ企業の財務や法務などの支援も手がける。2021年1月に財務コンサルティングなどをおこなう株式会社ファインディールズを創業。
著書に『決算分析の地図 財務3表だけではつかめないビジネスモデルを視る技術』(ソシム)、『決算書ナゾトキトレーニング』『一歩先の企業・株価分析ができる マンガでわかる 決算書ナゾトキトレーニング』(ともにPHP研究所)がある。
【ホームページ】https://finedeals.jp/
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若林哲平
株式会社INQ 代表取締役CEO。
1980年東京都清瀬市生まれ、神奈川県相模原市出身。
青山学院大学経営学部を卒業後、NPO法人職員などを経て、行政書士として独立開業。2018年にスタートアップの融資支援の株式会社INQを設立、代表取締役CEOに就任。
デットファイナンスによる資金調達を累計1,200件超87億円以上支援。
複数社の社外CFOのほか、東京都ASAC・NEXs TOKYOなどの自治体のアクセラレーションプログラムのメンターも務める。
趣味は音楽とお弁当づくり。4児の父。
【ホームページ】https://inq.finance/
【X】https://x.com/wakaba_office