60分でわかる!
60分でわかる!
仕事の心理学 超入門
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青山編集室 著
宮本聡介 監修 - 定価
- 1,540円(本体1,400円+税10%)
- 発売日
- 2025.6.17
- 判型
- 四六
- 頁数
- 176ページ
- ISBN
- 978-4-297-14929-1
サポート情報
概要
心を理解すれば,仕事はもっとラクになる!
「なぜ,あの人は自分のまちがいを認められないのか?」
「やる気やストレスを自分でコントロールするには?」
「人間関係を良くして,成果を上げるには?」
「部下の指導や育成で悩まず,結果の出せるチームをつくるには?」
「消費者心理を知り,売れる製品&サービスにつなげるには?」
いますぐ使える心理学のノウハウを集大成。
こんな方にオススメ
- すぐに使える心理学の知見を学びたいビジネスパーソン
目次
Part1 認知バイアスに気づく ―脳のクセを知ると,行動の理由がわかる!
- 001 自分の力を過信する人が9割【ポジティブ・イリュージョン】
- 002 私の失敗は,私のせいじゃない?【セルフ・サービング・バイアス】
- 003 自分の考えに沿う情報しか,耳に入らない【マイサイドバイアス】
- 004 「やっぱりね!」と,自説への確信を深める【確証バイアス】
- 005 自分こそ客観的と,誰もが信じている【ナイーブ・リアリズム】
- 006 反証を突きつけられると,かえって持論にこだわる【バックファイア効果】
- 007 知識を過信し,複雑な問題に対処できない【知識の錯覚効果】
- 008 誰かの行動の原因を,つねに性格に求める【対応バイアス】
- 009 相手の行動を「わざとだ!」と思い込む【敵意帰属バイアス】
- 010 「あの人よりまし」と思えば,心を守れる【社会的比較過程理論】
- 011 得られるものの価値より,失うものの大きさがこわい【現状維持バイアス】
- 012 実際にはなかったことを事実と思い込む【フォルス・メモリ】
- 013 自分の言動のつじつまを,無理やりあわせる【認知的不協和】
- 014 同じ組織の人,自分と似た人は優秀に見える【内集団バイアス】
- 015 SNSでは,似た意見しか目に入らない【エコーチェンバー】
- 016 バイアスの気にしすぎで,客観的に判断できない【バイアスの過剰修正】
- Column いい人材が採れないのは,面接バイアスのせい?
Part2 セルフコントロール力を高める ―やる気もストレスも,自分でマネジメントできる
- 017 「やる力」「やらない力」「望む力」で行動が決まる【セルフコントロール】
- 018 成功者の本を読むだけで,やる気が出る【目標伝染】
- 019 挫折の理由は意志ではなく,目標設定【目標設定理論】
- 020 自分の考えや行動を俯瞰し,クセに気づく【メタ認知】
- 021 やり慣れた仕事ほど,なぜか締め切りに遅れる【計画錯誤】
- 022 固定観念のせいで,クリエイティブに考えられない【機能的固着】
- 023 大事な意思決定にも,感情や体調が大きく影響【ソマティック・マーカー仮説】
- 024 机に向かってるのに,仕事が進まないのはなぜ?【マインドワンダリング】
- 025 一定の条件が揃えば,あなたもゾーンに入れる!【フロー理論】
- 026 最高のアイディアを出すには,頭を1回休ませる【孵化効果
- 027 業務に集中したいなら,メール通知は切っておく【選択的注意】
- 028 マルチタスクもクリエイティブ思考の妨げに【認知負荷】
- 029 過去や未来でなく,「いま,ここ」に集中を【マインドフルネス】
- 030 ストレスに強い人,弱い人の違いはどこにある?【コーピング】
- 031 ストレスに負けず,しなやかに立ち上がる!【レジリエンス】
- Column セルフコントロール力で幸せになる!
Part3 コミュニケーションに強くなる ―人間関係がよくなり,成果が上がる!
- 032 人の印象は,会話の最初と最後で決まる【初頭効果&親近効果】
- 033 何度も顔をあわせれば,それだけで好感度アップ【ザイアンス効果】
- 034 出身地や趣味が同じだと,心の距離が縮まる【類似性効果】
- 035 本気で好意をもてば,好意が返ってくる【好意の返報性】
- 036 しぐさを自然とあわせると,好意をもたれる【ミラーリング】
- 037 社交的っぽく振る舞えば,社交的な人になれる【自己呈示の内在化】
- 038 楽しい気分のときは,相手がいい人に見える【気分一致効果】
- 039 人種や性別への偏見は誰もがもっている【ステレオタイプ化】
- 040 共感力は,いまからでも伸ばせる!【メンタライジング】
- 041 人の気持ちの理解には,IQと違う知能が必要【EI(感情知能)】
- 042 怒りっぽさの個人差は,どこからくるの?【感情制御】
- 043 マウンティングしてくる人は,自信のない人【主張的自己呈示】
- 044 積極的な聞き役となり,相手の思いを引き出す【アクティブ・リスニング】
- 045 相手の立場を理解しつつ,思いを率直に伝える【アサ―ション】
- 046 小さな依頼から始め,大きな取引へ【フットインザドアテクニック】
- 047 相手がよく知らない領域では,イメージ中心の説得を【精緻化見込みモデル】
- Column Z世代への指導では,〝仕事の意味″を重視して
Part4 マネジメント力を高める ―結果の出せるチームをつくる! 部下指導にも悩まない
- 048 「業績アップ」「関係構築」のバランスを考えて【リーダーシップ理論】
- 049 いまどきのリーダーは,支配型でなく奉仕型【サーバント・リーダーシップ】
- 050 マネジメントは,上下と部下の双方向で【相互期待】
- 051 内側からのやる気と報酬,どっちも大事【動機づけ】
- 052 期待をかけた部下や後輩は,必ず伸びる!【ピグマリオン効果】
- 053 成長マインドセットをもつ人は,伸びしろが大きい【マインドセット】
- 054 業績だけでなく,成長のための目標も必要【パフォーマンス目標&マスタリー目標】
- 055 やらされ感がなく,熱中できる社員を育てる【エンゲージメント】
- 056 失敗を恐れる部下には,まず成功体験を【セルフ・エフィカシー】
- 057 ものを言えない職場は,生産性が落ちていく【心理的安全性】
- 058 皆が頑張っているとき,誰かが手を抜いている【社会的手抜き】
- 059 優秀なメンバーなのに,満場一致で道を誤る【グループシンク】
- 060 「ムダにしたくない」からやめられない【サンクコスト効果】
- 061 経験のある人ほど,リスクを過小評価する【ベテランバイアス】
- 062 日本企業は,なぜ中途にやさしくないのか【暗黙知と形式知】
- Column リモートワークでは,部下との心理的距離を意識して
Part5 マーケティングに強くなる ―消費者心理を知り,売れる製品&サービスにつなげる
- 063 カレーのCMを見ると,カレーが食べたくなる【プライミング効果】
- 064 買わせるだけじゃない。プラスの効果に注目!【サブリミナル効果】
- 065 〝見せかた″で行動を変えられる!【ナッジ】
- 066 いますぐ手に入らないと,魅力を失う【双極割引】
- 067 損失のリスクはこわくない。でも,儲けは手堅く?【プロスペクト理論】
- 068 国産家電のほうが品質がよく見える【代表性ヒューリスティック】
- 069 見たことのある商品は,それだけで好印象【再認ヒューリスティック】
- 070 SNSで見ただけで,人気商品と思い込む【利用可能性ヒューリスティック】
- 071 品数が多すぎると,迷って何も買わない【決定回避の法則】
- 072 買い物では,最初に見た値段が判断基準に【アンカリング効果】
- 073 言いかたを変えれば印象は変わる!【フレーミング効果】
- 074 わかりやすさが好印象をつくる【処理流暢性効果】
- 075 ブランドの価値は,味のよさを上回る【ペプシパラドックス】
- 076 効くと思えば,ビタミン剤だって効く【プラセボ効果】
- 077 バズっている商品は,自分もほしくなる【AISASモデル】
プロフィール
宮本聡介
明治学院大学心理学部心理学科教授。博士(心理学)。
京都府生まれ。1996年筑波大学大学院博士課程心理学研究科修了。常磐大学人間科学部准教授などを経て,2009年より現職。専門は社会心理学,社会的認知。『ゼロからわかる行動科学大全』(ナツメ社),『新しい社会心理学のエッセンス 心が解き明かす個人と社会・集団・家族のかかわり』(福村出版),『高校生に知ってほしい心理学:どう役立つ? どう活かせる?』(学文社),『社会心理学』(朝倉書店),『社会的認知研究:脳から文化まで』『単純接触効果研究の最前線』(北大路書房)など,編著書・訳書多数。