データ可視化 完全入門 ~すぐに使えてずっと役立つグラフデザインの理論とテクニック

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著者
高比良健太郎たかひらけんたろう 著
定価
2,750円(本体2,500円+税10%)
発売日
2025.7.30
判型
B5変形
頁数
208ページ
ISBN
978-4-297-14968-0 978-4-297-14969-7

概要

データ分析の重要性が高まる中、データから情報を読み取る手段として「データ可視化」に注目が集まっています。しかし、

「多種多様なグラフのうち、どれが適しているんだろう」
「どのようにラベルや軸をデザインすればいいんだろう」

と悩む方も多いでしょう。そこで、本書はデータ可視化の「理論」とビジネス課題にもとづいた「実践」をもとに、データ可視化の手法を解説しています。

この1冊で、データ可視化の基礎知識から、データの種類や目的に応じたグラフのデザイン、さらには実務で役立つ可視化テクニックまで幅広く学ぶことができます。また、できるだけ多くの方がすぐに実践できるように「Excel」での作図例とその操作手順も解説しています。「データ可視化」の基本をしっかりと学びたい方にぴったりの、実用的な入門書です。

こんな方にオススメ

  • 「すぐに役立つ」データ可視化の考え方や手法を身につけたい方
  • ビジネスの現場で、データにもとづいた意思決定をおこなう方
  • Excelを使って、見やすく効果的なグラフを作りたい方

目次

理論編

第1章 「押さえたい」データ可視化の大前提

  • 1-1 データ可視化の重要性と役割
  • 1-2 グラフを適切にデザインするための観点

第2章 「伝わる」グラフの種類と要素

  • 2-1 一般的なグラフとその使い方
  • 2-2 グラフの構成要素とデザイン

第3章 「わかりやすい」を生むデザインルール

  • 3-1 視覚化チャネルとグラフデザインの法則
  • 3-2 「色」の効果的な使い方

実践編

第4章 ケースで学ぶグラフデザイン[基礎]

  • 4-1 量の可視化
    • CASE1 単一カテゴリの量の比較 自社サービスの会員数を比較する
    • StepUp01 棒グラフのデザイン
    • ExcelTips01 棒グラフのレイアウトを調整する
    • CASE2 複数カテゴリの量の比較 4つの市場で企業ごとの売上額を比較する
  • 4-2 時系列の可視化
    • CASE3 時系列の可視化 自社サービスの会員数の推移を分析する
    • ExcelTips02 折れ線グラフのレイアウトを調整する
    • CASE4 複数の時系列の可視化 2つのサービスの会員数推移を比較する
    • StepUp02 折れ線グラフのデザイン
    • ExcelTips03 軸目盛りラベルを調整する
  • 4-3 割合の可視化
    • CASE5 単一カテゴリの割合の把握 各企業の市場シェアを分析する
    • ExcelTips04 棒グラフに100%を示す枠線を追加する
    • StepUp03 円グラフのデザイン
    • CASE6 複数カテゴリの割合の把握 サービスごとに会員タイプの割合を分析する
  • 4-4 関係の可視化
    • CASE7 2変数の関係の分析 研修参加時間による人事評価への効果を分析する
    • ExcelTips05 グラフに平均点と平均線を追加する
    • StepUp04 散布図のデザイン
    • CASE8 カテゴリを含む関係データの可視化 サービス2種類の広告費と売上高の関係を比較する
    • StepUp05 層別散布図と回帰線の考慮点
    • ExcelTips06 層別散布図を作成する
  • 4-5 ばらつきの可視化
    • CASE9 単一の分布の把握 イベント参加者の年齢のばらつきを把握する
    • ExcelTips07 ヒストグラムを作成する
    • StepUp06 ヒストグラムのデザイン
    • CASE10 2つの分布の比較 2部門の人事評価のばらつきを比較する
    • ExcelTips08 重ね合わせヒストグラムを作成する
  • 4-6 地理データの可視化
    • CASE11 地理情報の可視化 都道府県ごとに店舗数を分析する
    • ExcelTips09 コロプレスマップを作成する
  • 4-7 順位の可視化
    • CASE12 ランキングの推移の分析 業界ランキングの推移を把握する
    • ExcelTips10 スロープチャートとバンプチャートを作成する
  • 4-8 表の可視化
    • CASE13 表を用いたデータの表現① 自社の主要製品の売上報告書を作成する
    • ExcelTips11 条件付き書式を設定する
    • CASE14 表を用いたデータの表現② 製品ごとの月別売上データを報告する
    • ExcelTips12 スパークラインを表示する

第5章 ケースで学ぶグラフデザイン[発展]

  • 5-1 量の可視化
    • CASE15 正負の量と差分の把握 月ごとの収支と利益を分析する
    • ExcelTips13 複合グラフを作成する
    • ExcelTips14 ブレットチャートを作成する
    • CASE16 差が小さい量データの比較 自社と競合他社の企業価値を比較する
    • ExcelTips15 ドットプロットを作成する
  • 5-2 時系列の可視化
    • CASE17 複数の時系列の可視化 自社と競合サービスの会員数を分析する
    • ExcelTips16 スモールマルチプル折れ線グラフを作成する
    • CASE18 スパースな時系列データの可視化 ブログ訪問者数を分析する
    • StepUp07 多様な時系列データに対応したデザイン
  • 5-3 割合の可視化
    • CASE19 時系列データを含む割合の可視化 企業別の市場シェアの推移を分析する
    • StepUp08 「構成比」と「トレンド」に注目するときのグラフデザイン
    • CASE20 階層的な割合データの可視化 部署やチームの売上貢献度を分析する
    • StepUp09 多様な階層構造のデザイン
    • CASE21 アンケート結果の可視化 自社製品の評価を分析する
  • 5-4 関係の可視化
    • CASE22 3変数の関係の分析 「人事評価」「研修参加時間」「満足度」の相関を分析する
    • StepUp10 多変数の関係のデザイン
    • CASE23 時系列を含む関係性の分析 作業人員数と生産量の関係の推移を把握する
  • 5-5 ばらつきの可視化
    • CASE24 複数カテゴリの分布の把握 商品カテゴリごとの売上のばらつきを分析する
    • StepUp11 多様なばらつきのデザイン

Appendix データ可視化の発展的なトピック

プロフィール

高比良健太郎たかひらけんたろう

データサイエンティスト。香港科技大学ビッグデータ研究所所属。経済学学士/情報学修士(京都大学)。コンサルティングファームおよび技術系スタートアップを経て独立。製造、交通、ヘルスケアなど幅広い分野で、データ解析や可視化、関連技術の研究開発に携わる。AIやデータ可視化に関する国際会議での論文発表多数。専門家だけでなく一般の人々にもデータの理解と活用を広げることに力を入れている。Schooでの講座「練習問題で学ぶグラフデザイン」は、6,000以上のお気に入りを獲得(2025年6月現在)。