科学の扉 生成AIで映画を作ってみた

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著者
Creative.Edge (Yuji Sakai) 著
定価
2,200円(本体2,000円+税10%)
発売日
2025.6.26
判型
四六
頁数
208ページ
ISBN
978-4-297-14996-3 978-4-297-14997-0

概要

生成AIとなら、あなたも映画が作れる! 一人と人工知能が手探りで描く、エクストリーム映画制作ドキュメント。

「もし、AIとあなただけで映画が作れたら?」そんな夢物語を、一人のクリエイターが本気で実現しようとしている。本書は、生成AIを相棒に、たった一人で自主映画制作に挑む、驚きと興奮に満ちた冒険の記録だ。

まずはミュージックビデオ制作でAIの力を試し、ついに自主映画『COLORS』の制作へ。しかし、その道のりは決して平坦ではない――技術的な壁、予期せぬトラブル、そして「本当にAIだけで映画は作れるのか?」という根源的な問い。

著者は、そのすべてをオープンにし、失敗さえも創造の糧としながら、前人未到の領域を切り拓いていく。これは、未来の映画制作の可能性を示す、実験的ドキュメント。あなたの「創造性」に対する概念が覆るかもしれない。

こんな方にオススメ

  • 生成AIの創造的活用に興味のある学生・ビジネスパーソン

目次

第1章 生成AIで自主映画を制作する試み

  • 動画生成AIの登場と創造性の解放
  • ミュージックビデオ制作からスタート
  • 自主映画制作プロジェクト『COLORS』
  • 2025年2月13日に自主映画のオープニングを公開
  • 2ヶ月で30分のドラマを制作する新たな挑戦

第2章 生成AIはストーリーを作ってくれない

  • 生成AIが創る物語はクリシェ
  • 過去の情報を分析する能力は役立つ
  • 人間がストーリーの骨格を創り、生成AIが肉付けする

第3章 生成AIを駆使した自主映画制作のワークフロー

  • 想像以上に煩雑なワークフロー
  • 一貫性を保持できない問題にどう対処するか
  • コンセプトワーク、ストーリーボード
  • ストーリーボード制作に適したツール
  • ストーリーボードのビジュアル作成
  • キャラクターデザインと世界観の構築
  • 技術的制約と商業主義の、二重の枠組みからの解放
  • 画像生成/動画生成と修正および品質の向上
  • 動画編集と4Kアップスケール
  • 完成した映像の4Kアップスケール
  • 生成AIによる映像制作のパラダイムシフト

第4章 一挙公開! 自主映画『COLORS』の制作ノウハウ

  • 始まりは好奇心
  • 実写か? アニメか?
  • プロトタイピングの重要性
  • 世界観の構築とキャラクターデザイン
  • ミュージックビデオとビジュアルブック
  • AIが予測しやすい動きとは?
  • シーン構築のプロセス
  • 柔軟に対応することの大切さ

第5章 一人で継続的に映画を制作する未来

  • 2ヶ月で30分のドラマを制作する無謀な試み
  • ハイブリッド・ストーリーテリング
  • 1話完結型のドラマに挑戦する
  • 生成AIの技術進化による映画制作の民主化
  • 映像制作に挑戦したいと考える皆さんへ
  • 新たな波に乗るために

プロフィール

Creative.Edge (Yuji Sakai)

教育設計の専門家でありながら、2016年よりAIクリエイティブの未来を切り拓くべく、AIシステムやロボティクス関連の実証実験に携わる。日本に居たり居なかったり。

Adobe Community Evangelist、そしてAdobe Creative Educator (ACE) Innovatorとして、創造性を加速させるデジタルツールの伝道師としても活躍。その知見と情熱を注ぎ込んだ著書が、驚きの映画制作秘話とともにここに結実。