多拠点プロジェクトマネジメント
~「手戻り」「誤認」「遅延」ゼロで現場を回すしくみ
- 大宮拓馬 著
- 定価
- 2,970円(本体2,700円+税10%)
- 発売日
- 2026.4.15
- 判型
- A5
- 頁数
- 320ページ
- ISBN
- 978-4-297-15511-7 978-4-297-15512-4
サポート情報
概要
- 「80%完了」と言われていたのに「とりあえず動くだけ」のコードしかなかった
- 「最優先で」とお願いしていたのに、他のタスクが優先された
そんな開発あるあるも、距離・時差・文化の壁がある多拠点開発では、致命的な遅れに直結します。
日本・インド・ベトナムの3拠点、計300名体制の開発組織を統括する著者が、失敗の末に辿り着いた、マネジメント設計の知見を初公開。
- 「Summary」「Risk」「Help/Request」の3種セットでの報告を常に義務付ける
- DoD、RACI、PERT、Estimation Poker...見積もりを対話に変えるしくみ
- 「形式を守らせる」のではなく「経験が循環する」ことを主眼にレビューする
仕様伝達、進捗報告、品質管理、ルール運用、人材育成.......各場面で頻出する「ズレ」を解決する実践知!
こんな方にオススメ
- オフショア開発や海外拠点を含む多国籍チームに関わるPMやマネージャーの方
- 本社エンジニアリング部門のリーダー層の方
- 品質、生産性の課題に向き合う管理職の方
目次
- まえがき──しくみはあるのに、なぜ進まない・伝わらない・育たないのか
第1章 なぜ進まない・伝わらないのか──日常の違和感から考える多拠点連携
- 1.1 見積もったのに合わない、伝えたのに通じない。現場で起きているすれ違い
- 1.2 ソフトウェア人材確保とオフショア開発拠点の役割
- 1.3 技術マネジメントとは何か──しくみ・関係・成果
第2章 任せたのに進まないのはなぜか──進捗と期待値を合わせるしくみ
- 2.1 報告があるのに不安が残る理由──伝えている」と「伝わっている」のギャップ
- 2.2 見積もりと期待値のズレを防ぐ設計──前提のすり合わせができているか
- 2.3 タスク分解と役割整理──属人化を防ぐ任せ方の基本
- 2.4 異文化環境での任せる再設計──安心と納得を両立させる仕掛け
第3章 仕様が伝わらないのはなぜか──伝える技術の再設計
- 3.1 技術的な仕様ズレの構造──「何を作るか」が噛み合わない背景
- 3.2 ドキュメントだけでは足りない意味の共有
- 3.3 本社と現地、 開発とテストをつなぐ言葉の整理
- 3.4 ブリッジSEの役割背景を伝えるコミュニケーション設計
第4章 しくみが形骸化するのはなぜか──プロセスを現場で回す方法
- 4.1 「守られないプロセス」の構造──導入が形骸化する理由
- 4.2 設計から始める品質づくり──上流での具体策
- 4.3 フィードバックを価値ある学びに変える──レビュー文化と育成の接続
- 4.4 日本から守らせるでは動かない──共通ルールの伝え方を見直す
第5章 技術と育成をどう両立させるか──成長する開発組織の設計図
- 5.1 技術スキルは現場資産としてマネジメントする
- 5.2 任せ方と信頼関係の設計──テックリード・マネージャーを育てる
- 5.3 経験移譲と配置設計──育つ場をつくる
- 5.4 教育のしくみとしてのレビューとOJT
- 5.5 育てる=設計するという視点
第6章 進化する海外拠点──しくみで育つ現場の未来像
- 6.1 成長の踊り場をどう越えるか
- 6.2 現地から価値を生む仕掛け
- 6.3 本社と現地が共創するチーム体制へ
- 6.4 AI・分散開発・越境キャリア──次の一手を描く
- あとがき
- 参考文献
- 索引
- 付録チェックリスト
プロフィール
大宮拓馬
大手自動車サプライヤーにて、日本・ベトナム・インドの多国籍エンジニアを束ね、2021 年よりベトナム拠点で 160名超のソフトウェア開発組織を統括。採用・育成・品質・異文化対応に精通し、現地育成制度や開発体制の立ち上げを主導。さらに日本国内のオンサイト組織も管理し、100名超の海外駐在エンジニアを統括している。ベトナム駐在中に現地校にて MBA を取得。博士(工学)、中小企業診断士。