なぜいま「SEOの基本」が必要なのか
SNSやAIチャットの台頭により、私たちが情報を手に入れる方法は多様化しました。しかし、何かを知りたい、何かを解決したいと思ったとき、多くの人がまず検索エンジンを開くという行動は、今も変わっていません。検索エンジンは「能動的に答えを探す場所」であり、偶然の出会いが中心となるSNSとは異なる独自の価値を持ち続けています。
一方で、検索エンジンのアルゴリズムは年々高度化し、ユーザーの目も肥えてきました。かつて通用した小手先のテクニックは、今ではほとんど意味をなさなくなっています。キーワードを詰め込めば上位表示できた時代は終わり、検索エンジンは「本当にユーザーの役に立つページはどれか」を見極める力を身につけてきました。
2015年に本書の初版を出してから10年が経ち、SEOのテクニック論はずいぶんと様変わりしました。しかし、「ユーザーにとって価値ある情報を届ける」という本質は、一貫して変わっていません。むしろ、技術が進化すればするほど、この本質的な部分が重要になってきています。
だからこそ今、表面的な流行に流されず、長期的に使える「骨太な基本」を押さえることが、初心者にも経験者にも必要なのです。小手先のテクニックではなく、時代が変わっても揺らがない考え方を身につけること。それが、本書の目指すところです。
本書の構成と読み方
本書は全8章構成で、1~2時間程度で読み切れるライトなボリュームにまとめています。通勤時間や休日の隙間時間でも完読できる分量ですので、気軽に手に取っていただければと思います。
第1~2章では、「SEOとは何か」「検索エンジンはどう動くのか」という土台を固めます。SEO初心者の方でも安心してスタートできるよう、基礎からわかりやすく解説していきます。
第3~5章では、「ユーザー心理」「E-E-A-T」「コンテンツづくり」を深掘りします。ここがSEOの核心です。「だれのために、何を届けるか」という問いに向き合うことで、単なる上位表示のテクニックを超えた、本当に価値あるコンテンツを作る視点が身につきます。
第6~7章では、「リンクなどの第三者評価」「評価ハックの危険性」を扱います。ここでは、健全で持続可能なSEO戦略を示していきます。短期的な成果を追うのではなく、長期的に信頼されるサイトを育てるための考え方を学んでいただきます。
第8章では、AI時代にも揺らがないSEOの本質をまとめます。読者のみなさんが自分なりの「思考の軸」を持てるよう、ガイドしていきます。
各章は独立性を保ちながらも、全体として一貫したストーリーになっています。そのため、興味のある章から読み始めても理解しやすい設計になっています。ただ、SEOの全体像をつかみたい方は、ぜひ第1章から順に読み進めていただくことをおすすめします。
土居健太郎(どいけんたろう)
1984年神奈川県横浜市生まれ。神奈川県立柏陽高校を卒業,一浪の末2004年に東京大学理科一類に入学し,2度の留年を経て休学,そのまま復帰することなく東大中退。その後は純粋なフリーターとして活躍。2009年,成り行きでナイル株式会社に参画。SEO事業の立ち上げや自社WebメディアのSEOを担当し,2015年には著書『10年つかえるSEOの基本』を出版。2019年より同社の人事本部を立ち上げ,現在は取締役として人事全般を管掌している。
X:https://x.com/doi1031
note:https://note.com/kentarodoi
ナイル株式会社
2007年1月設立。「日本を変革する矢」をビジョンに,マーケティング支援と産業DXの推進を手掛ける。2023年12月に東証グロース市場へ上場。
創業初期から強みを持つSEOに加え,コンテンツ制作,分析などの知見を軸に,現在は戦略立案から広告運用まで多角的なマーケティング支援を提供し,これまで2,000社を超える企業のビジネス成長に貢献。
2018年に開始した個人向けカーリース「カーリースカルモくん」は,累計申込者数30万人を突破。自社で培ったマーケティングノウハウを特定産業のデジタル化に応用するなど,顧客支援と自社事業の両面で展開している(実績数値はすべて2025年時点)。
コーポレートサイト:https://nyle.co.jp/
ナイルのSEO相談室:https://www.seohacks.net/