AIが化ける 問題解決の全技術
~10倍差がつく「思考の補助線」――インプット、プロセス、アウトプットの型~
- 清水久三子 著
- 定価
- 2,750円(本体2,500円+税10%)
- 発売日
- 2026.9.18
- 判型
- A5
- 頁数
- 416ページ
- ISBN
- 978-4-297-15809-5
サポート情報
概要
浅い、納得感のない分析。心を動かさない、それっぽい長文。本質を外した、見かけだけ美しいスライド……
「AIを使えばすぐできるよ」と言いつつ、“デジタルゴミ”を量産するだけに終わってないか?
世界標準の「仕事の型」をもとにAIを使えば、問題解決の成果と速度は10倍変わる。
- インプット ―― 問いの解像度を高める9つのリサーチ
- プロセス ―― 思考を拡張する「ロジカル or ラテラル×課題設定 or 問題解決」の4象限
- アウトプット ―― 伝わるコミュニケーションをつくる目的・ゴール・行動の3要素
豊富なケーススタディで、AIを武器に圧倒的な成果を高速に叩き出すプロセスを体感理解。
「プロを育てるプロ」として20年で3万人以上を指導してきた著者の思考とノウハウが、この1冊ですべてわかる。
こんな方にオススメ
- AIのアウトプットに「この程度なのか」と不満に感じている方
- AI時代の問題解決のノウハウを体系的に知りたい方
- プロンプトをなぞるので終わらない本質的なAIの活用法を身につけたい方
目次
序章 AIを使う前に知っておくべきこと
0-1 AI活用3原則
- 原則1:内容面──指示の解像度を上げる
- 原則2:表現面──AI臭を脱臭する
- 原則3:マインド面──AIガチャに振り回されない
0-2 「はじまり」と「おわり」はAIにはできない
- 仕事の3つの領域
- 人間は「問い」と「意思決定」に集中し、AIには真ん中の処理を任せる
0-3 10大AIと3つの分類──AIを目的別に使い分ける
- A. ブレーン系――思考を拡張・加速させる
- B. エージェント系――リサーチ・PC操作を代行する
- C. ビジュアル系――アイデアをデザインに変える
1部 問いの解像度を高める――インプット
1-1 インプットの基本を知る
- 「○○について教えて」ではほしい答えは得られない
- ほしい結果を叩き出す9つのリサーチの型
- AIの力を引き出すプロンプトの型
1-2 9つの型別のプロンプト設定
- A. 探索型──市場の全体像をつかむ
- B. 検証型──仮説の根拠を探す
- C. 比較型──最適な選択肢を選ぶ
- D. 事例抽出型──成功パターンを学ぶ
- E. 構造化型──カオスを整理する
- F. 概念理解型──知らない分野を速習する
- G. インサイト型──本音の裏を読む
- H. 予兆検知型──未来の兆しを探す
- I. ギャップ分析型──ギャップからやるべきことを明確にする
1-3 アウトプット形式のパターンを押さえる
- A. 探索型──「よくわからない業界」を地図として見られるようにする
- B. 検証型──「なんとなくそう思う」を裏付けのある判断に変える
- C. 比較型──「どれを選ぶべきか」を根拠を持って決められるようにする
- D. 事例抽出型──「他社の学び」を自社の一歩に変える
- E. 構造化型──カオスに輪郭を与え、判断できる状態にする
- F. 概念理解型──「わかったつもり」を語れる状態に変える
- G. インサイト型──「本音」を構造でつかみ、打ち手に変える
- H. 予兆検知型──「未来の不確実性」を、意思決定できる形にする
- I. ギャップ分析型──「目標と現状の距離」を、埋められる形に分解する
1-4 「それほんと?」と「わかった気になる」をなくす検証と深掘り4つの型
- 「わかった気」を脱ぎ捨てるための4つの型
- 検証と深掘りの例
1-5 AIリサーチの活用シーン別 攻めと守りの勘所
- ①会議の事前準備
- ②新規事業企画
- ③営業先の事前調査
- ④競合他社調査
- ⑤専門知識の速習
- ⑥レポート・記事執筆
- ⑦施策ベンチマーク
第2部 思考を拡張する──プロセス
2-1 思考に補助線を引く
- 課題設定と問題解決は「AIに丸投げ」ではうまくいかない
- ビジネス思考の2つの土台――「問題解決」と「課題設定」
- 思考の補助線を引く2つの方法
- フレームワークは「考察を深め、洞察を導く思考の補助線」へ
- よくある3つの誤解と罠
- 課題設定・問題解決と思考法の4分類
2-2 ①ロジカル×課題設定──「どこでどう戦うか」を考える
- 3つのパターン──状況に応じて入口を変える
- 市場選択型の思考の流れとフレームワーク
- 原因構造先行型とビジョン先行型の思考の流れ
- どのパターンを選ぶか
2-3 ②ロジカル×問題解決──「なぜ起きているか」を構造で解く
- 問題解決の入口は「課題設定」と何が違うのか
- 3種類のロジックツリー──What、Why、Howを使い分ける
- ロジックツリーを作るうえで重要な3つのこと
- ケーススタディ:人材サービス会社の離職率上昇
- 補足パターン──状況に応じて入口を変える
2-4 ③ラテラル×課題設定──常識をずらしてありたい姿を描く
- ロジカルが効かない場面がある
- バックキャスティング――ありたい未来の姿から逆算する
- アナロジー――他領域から成功パターンを転用する
- バックキャスティング ケーススタディ:大手メーカーの新規事業立案
- アナロジー ケーススタディ:士業の独立起業
- ラテラル×課題設定まとめ
2-5 ④ラテラル×問題解決──前提を破壊し、意味を読み替える
- ラテラル×問題解決とは
- 前提破壊――暗黙の前提を疑って打ち手を広げる
- 陽転思考――意味づけを再設計して打開策を見出す
- 前提破壊 ケーススタディ:老舗味噌蔵の人材難
- 陽転思考 ケーススタディ:味噌蔵の定年延長問題
- ラテラル×問題解決まとめ
2-6 AIの回答を深め、動かす技術
- AIの暴走を止める
- AIの「違和感」を補正する
- 実行計画に落とし込む
- 最終化のための検証
- 第2部のまとめ
第3部 心を動かす文章やスライドをつくる――アウトプット
3-1 アウトプットは設計が9割
- AI臭のする文書や資料では相手の心は動かない
- 「隠す」のではなく「見せる」ためにAI臭をなくす
- 「プロンプト一発で神スライドが作れる」という幻想を捨てる
- 「設計」と「生成」を分ける
- ケース「田中さんの資料が出来上がるまで」
3-2 設計図を作る
- 設計の4ステップ
- Step 1:目的設定
- Step 2:プロファイリング
- Step 3:Before/After設定
- Step 4:骨子作成
- まとめ──設計図ができれば、AIは「自社の答え」を返してくれる
3-3 文章を生成する
- 文章を書くときにAIに渡すもの――設計図と作成方針
- 文章の型を指定する
- 田中さんのケース――同じ設計図から2つの文章を生む
- マルチモーダルで作成指示の精度を上げる
- 文章の生成まとめ
3-4 スライドを生成する
- スライドを作るときにAIに渡すもの――設計図とストーリーと作成方針
- Step 1:ストーリー/アウトラインを確定する
- Step 2:作成方針を指定する
- Step 3:見せ方の補助線を引く
- 田中さんのケース――経営会議プレゼンのスライドを作る
- スライド生成のまとめ
終章 AI時代に伸び続ける人の習慣 ―― 思考の土台を厚くし続ける
操縦桿を握るために必要な「思考の土台」
- 「思考の土台」に必要な3つの力
- 下積みなき時代に、人はどう土台を作るのか
3つの力をどう鍛えて土台を厚くするか
- 判断力を鍛える
- 問い力を鍛える
- 察知力を鍛える
- 思考の土台を厚くし続ける
プロフィール
清水久三子
株式会社 AND CREATE 代表取締役。
1998年にプライスウォーターハウスコンサルタント(現IBM)入社後、企業変革戦略コンサルティングチームのリーダーとして企業変革をリード。その後、人材開発部門リーダーとして人材ビジョン策定、育成プログラムを展開。「プロを育てるプロ」と認知されるようになる。独立後は大手企業へのコンサルティングや研修を実施するほか、日経ビジネススクール、日本能率協会、プレジデントアカデミー、大前研一ビジネス・ブレークスルー、宣伝会議などで多数の公開講座を提供。著書に『リスキリング大全』『プロの課題設定力』『一流の学び方』(いずれも東洋経済新報社)、『残業だらけ職場の劇的改善術』(PHP研究所)、『一生食えるプロのPDCA』(かんき出版)ほか多数。