ALL for AI ―⁠―プロダクトマネージャーの新しい武器[生成AI]の使い方

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著者
宮田善孝(みやたよしたか) 著
定価
3,960円(本体3,600円+税10%)
発売日
2026.10.23
判型
A5
頁数
432ページ
ISBN
978-4-297-15947-4 978-4-297-15948-1

概要

「IT業界の先駆者8人と創るプロダクト開発の新基準」

Tably(株)及川卓也氏、(株)LayerX Bakuraku事業部 飯沼広基氏、クラシル(株)坪田朋氏、Homage花井梓氏、(株)Omotenashi AI前田俊太郎氏、シエラ・テクノロジーズ・ジャパン森川馨太 氏、(株)ログラス斉藤知明氏、(株)LayerX CEO福島良典氏らとの対談から、生成AI時代におけるプロダクト開発のあり方とヒントがさまざまな視点から得られます。

こんな方にオススメ

  • ウェブサービスやショッピングECサイト、さまざまなITシステムにおけるプロダクトマネジメント担当者
  • サービスの開発・運営を担当している方
  • 生成AIのソフトウェア業界への影響に興味のある方など

目次

序章 なぜ「AI ×プロダクト開発」か

0-1 本書の目的

0-2 本書が対象とする読者

0-3 各章で扱う問い

0-4 本書の読み方

第1章 AI 時代におけるプロダクトの本質

1-1 AIプロダクトの3つの型

  • 1-1-1 ソフトウェアとプロダクトの位置づけ
  • 1-1-2 AI Workflow
  • 1-1-3 Agentic Workflow
  • 1-1-4 AI Agent
  • 1-1-5 SaaSとAIプロダクトの比較

1-2 AI 時代の競争環境の変化

  • 1-2-1 SaaSとAIプロダクトの「すみ分け」と「衝突」
  • 1-2-2 AI 機能の前提化と価値基準の変化
  • 1-2-3 技術進化に応じた評価基準の変化

1-3 AIによる体験設計の再構築

  • 1-3-1 人とAI の共同タスクと信頼の設計
  • 1-3-2 UI の消失と対話による体験の再構築

1-4 データの価値の再定義

  • 1-4-1 量の神話の終焉
  • 1-4-2 データガバナンスによる競争力の確立
  • 1-4-3 AIプロダクトから見たSoRの価値

1-5 ユーザーから見たAIプロダクト

  • 1-5-1 機能から役割へと変化するユーザーの認知
  • 1-5-2 AIプロダクトに対する期待と不安
  • 1-5-3 意思決定を左右するデータ活用への期待

Interview:「AI 時代、プロダクトの責任はどこに移るのか」Tably 株式会社 代表取締役 及川卓也

第2章 プロダクト構想の変容

2-1 プロダクト構想の全体像

  • 2-1-1 プロダクト構想の再確認
  • 2-1-2 時間軸の圧縮と更新頻度の加速

2-2 プロダクトビジョンの再定義

  • 2-2-1 プロダクトビジョンは意思決定を支える「軸」へと変化
  • 2-2-2 提示から活用へと移行するプロダクトビジョンの用途
  • 2-2-3 プロダクトビジョン形成プロセスの価値

2-3 バリュープロポジションの変質

  • 2-3-1 「業務支援」から「判断・成果」に変化するバリュープロポジショ ンの位置づけ
  • 2-3-2 SaaSとAIプロダクトのバリュープロポジション比較
  • 2-3-3 会計業務における価値の変化

2-4 プロダクト戦略とその重要性

  • 2-4-1 プロダクト戦略の正しさよりも実行を重視すべき黎明期
  • 2-4-2 競争の始まりとプロダクト戦略が復権する成長期
  • 2-4-3 勝ち筋なき時代の競争と仮説検証の持続が求められる成熟期

2-5 ロードマップの再設計

  • 2-5-1 優先順位と資源配分という本質
  • 2-5-2 管理対象の変化
  • 2-5-3 短期化するタイムスパンと更新頻度
  • 2-5-4 学習と仮説検証の中核としてのロードマップ
  • 2-5-5 ロードマップと組織・意思決定との関係
  • 2-5-6 マルチプロダクト化に伴うロードマップの二層化
  • 2-5-7 対外コミュニケーションの変化

Interview:「AI 時代、プロダクトリーダーは何に時間を使うべきか」 Homage CPO 花井梓

第3章 AI 時代におけるプロダクトマネジメントの再構築

3-1 AI がプロダクトマネジメントを再定義する理由

  • 3-1-1 従来のプロダクトマネージャーの役割とその前提
  • 3-1-2 AIによって有効性を失った前提
  • 3-1-3 AI 活用の段階とプロダクトマネジメントの変容

3-2 補助としてのAI

  • 3-2-1 ユーザー理解の高速化
  • 3-2-2 ペルソナ生成と仮想インタビューによる理解の拡張
  • 3-2-3 PRD・ユーザーストーリー初稿生成とアウトプットの変化

3-3 AIに代替される後工程

  • 3-3-1 顧客接点ログからの課題抽出と構造化
  • 3-3-2 要件分解とドキュメント生成の自動化
  • 3-3-3 モック・プロトタイプ生成と後工程の圧縮

3-4 仕事単位の移譲によるプロダクトマネジメントの変容

  • 3-4-1 仕事単位の移譲を前提にしたワークフローの再構築
  • 3-4-2 競争力となる探索設計

3-5 プロダクトマネジメントOSの導入と意思決定の連続化

  • 3-5-1 求められるAI 活用の連続性
  • 3-5-2 プロダクトマネジメントのOS化
  • 3-5-3 認識の統一を司るコンテキストデータベース
  • 3-5-4 判断の構造化を担うカンパニーモデル
  • 3-5-5 実行の連続化を担保するハーネス
  • 3-5-6 プロダクトマネジメントOS構築のハードル
  • 3-5-7 競争優位の源泉の変化

3-6 AI 活用の成熟とプロダクトマネジメント組織の再設計

  • 3-6-1 ボトルネックの移動と「意思決定OS」の必要性
  • 3-6-2 意思決定を生産する組織設計
  • 3-6-3 CPO/VPoPの役割変化と意思決定ポートフォリオ
  • 3-6-4 プロダクトマネジメント組織の崩壊と再構成

Interview:「AI 時代、プロダクトマネージャーの仕事と組織はどう変わるのか」 株式会社LayerX 執行役員バクラク事業部 プロダクト担当(VPoP) 飯沼広基

第4章 AI 時代のデザイン再定義

4-1 デザインの前提条件の崩壊

  • 4-1-1 デザインタスクのコモディティ化
  • 4-1-2 デザインの「民主化」の先に起きる意思決定の「占有化」
  • 4-1-3 下積み工程の消失

4-2 デザイナーの役割の再定義

  • 4-2-1 「描く人」から「決める人」への移行
  • 4-2-2 デザイナーの4つの進化方向
  • 4-2-3 判断軸と言語化の中核化

4-3 デザインプロセスの再設計

  • 4-3-1 ワイヤーフレームと情報設計(IA)の再評価
  • 4-3-2 仮説の可触化
  • 4-3-3 デザインの民主化による工程の再配置

4-4 デザインシステムとガバナンス

  • 4-4-1 デザインシステムの役割分化
  • 4-4-2 体験価値を生む「例外」のマネジメント

4-5 組織・役員レイヤーの変化

  • 4-5-1 分散生成時代に起きた構造変化
  • 4-5-2 CDO(Chief Design Officer)の再定義
  • 4-5-3 一貫性を引き受けるという経営判断

4-6 GTMへの波及

  • 4-6-1 営業の要になるデモ
  • 4-6-2 営業主導プロトタイピング

Interview:「AI 時代、デザインとプロダクト開発はどう変わるのか」クラシル株式会社 CPO 坪田朋

第5章 AI による開発生産性向上の正体と構造転換

5-1 並列化としてのAI

  • 5-1-1 AI が変えるのはレイテンシーではなくスループット
  • 5-1-2 並列化は技術ではなく構造の問題
  • 5-1-3 プロダクトマネージャーの役割は「分解単位」の設計へ
  • 5-1-4 スピードの改善による開発生産性向上

5-2 開発における判断のボトルネック

  • 5-2-1 変化するあいまいさとボトルネックの関係性
  • 5-2-2 自走率で規定されるAI 駆動開発
  • 5-2-3 AIを自走させる判断設計

5-3 AIによる開発の進化

  • 5-3-1 フェーズ1:個人開発者レベル(約1.5 倍)
  • 5-3-2 フェーズ2:チーム開発レベル(約2 ~ 4 倍)
  • 5-3-3 フェーズ3:会社単位の開発組織(10倍以上)
  • 5-3-4 開発の自走率を規定するハーネス
  • 5-3-5 AI 駆動開発における組織設計

5-4 レビューの消滅と重点の転換

  • 5-4-1 ServiceNowに見るアウトプット中心の開発
  • 5-4-2 テストを中心とした品質保証への転換
  • 5-4-3 品質保証への再投資
  • 5-4-4 コードレビューから設計レビューへの転換
  • 5-4-5 設計レビューの消滅

5-5 生産性は仕様の精度が決定要因

  • 5-5-1 仕様精度が決める開発力
  • 5-5-2 実行装置としてのPRD
  • 5-5-3 プロダクトマネージャーは開発力を設計する職種へ

5-6 AI 駆動開発が変えるプロダクト競争

  • 5-6-1 開発コスト低下が変えるプロダクト戦略の前提
  • 5-6-2 開発速度100倍時代の競争構造
  • 5-6-3 プロダクトマネージャーの競争優位性の再定義

Interview:「開発組織はAIでどう変わるのか」 株式会社Omotenashi AI 代表取締役 前田俊太郎

第6章 AI によるビジネスモデルの多様化

6-1 ソフトウェアビジネスの多様化の背景

  • 6-1-1 AI が変えたのは「ソフトウェア」ではなく「人が得る価値」
  • 6-1-2 機能から「成果・判断」への評価軸の変化
  • 6-1-3 AI の訴求価値に応じたビジネスモデルの多様化

6-2 AI 時代におけるビジネスモデルの類型

  • 6-2-1 AI 時代におけるビジネスモデルの類型
  • 6-2-2 AIプロダクト単体モデル(AI Agent やAgentic Workflow、AI Workflow)
  • 6-2-3 AI SaaSモデル
  • 6-2-4 AI BPOモデル
  • 6-2-5 AI Platformモデル
  • 6-2-6 顧客成果への責任範囲の違い
  • 6-2-7 顧客セグメント別に見る、AI 時代のビジネスモデル適合

6-3 人を前提としたサービス産業の再編

  • 6-3-1 コンサル・SI・BPOが担ってきた価値
  • 6-3-2 AIによる業務の構成要素の再定義
  • 6-3-3 コンサルの再編
  • 6-3-4 SI の再編
  • 6-3-5 BPOの再編
  • 6-3-6 プロダクト企業のサービス化とサービス企業のプロダクト化

6-4 AIプロダクトGTMの再設計

  • 6-4-1 GTMを分ける4つの条件
  • 6-4-2 PLGが成立する領域
  • 6-4-3 PoC・課題整理が必要になる領域
  • 6-4-4 DS・FDE型GTM
  • 6-4-5 AI BPO型GTM
  • 6-4-6 プロダクトの高速進化に対するGTMの対応
  • 6-4-7 GTM組織の変容

6-5 プライシングの再設計

  • 6-5-1 プライシング設計の基本構造
  • 6-5-2 価値単位の再定義
  • 6-5-3 WTPと責任の接続
  • 6-5-4 チャージモデルの再設計
  • 6-5-5 アウトカムベースドプライシング
  • 6-5-6 コスト構造の吸収
  • 6-5-7 プライシングの運用設計

6-6 評価・バリュエーションの未確立地帯

  • 6-6-1 ARR信仰の終わりと評価のジレンマ
  • 6-6-2 評価が難しくなった本当の理由
  • 6-6-3 米国AI 市場における評価の極端化
  • 6-6-4 投資家との対話で何を語るべきか
  • 6-6-5 思想×ビジネスモデルで評価される時代

Interview:「AI Agentを通して、成果を実現する組織とプロダクトとは?」Sierra Technologies Japan 森川馨太

第7章 AI時代の組織と人材

7-1 AI 時代における「強い組織」の定義

  • 7-1-1 組織の役割は「管理」から「意思決定の仕組み化」へ
  • 7-1-2 従来組織構造の機能不全
  • 7-1-3 意思決定ポートフォリオとしての組織
  • 7-1-4 成果が出る組織/出ない組織の決定的な違い

7-2 役割とスキルの再定義

  • 7-2-1 プロダクトマネージャー、エンジニア、デザイナーという区分の限界
  • 7-2-2 「決める人」で再定義する役割
  • 7-2-3 全役割共通で求められるコアスキル
  • 7-2-4 AI 時代のコアスキル4つ

7-3 意思決定耐性で人を選ぶ採用戦略の転換

  • 7-3-1 ミドル層が詰まる構造的必然性
  • 7-3-2 シニア × ジュニアへの二極集中
  • 7-3-3 プロダクトマネジメントの経験を採用基準にし続けることの限界
  • 7-3-4 未開拓プールが戦略的に効く理由
  • 7-3-5 採用とは「タスク遂行能力」ではなく「意思決定耐性」を見る行為

7-4 意思決定機会による育成

  • 7-4-1 座学とOJT の構造的限界
  • 7-4-2 AIによる育成コスト構造の変化
  • 7-4-3 権限委譲のプロセス

7-5 評価制度における成果の再定義

  • 7-5-1 AI 時代における成果定義の更新
  • 7-5-2 意思決定の引き受け範囲に基づく評価構造
  • 7-5-3 意思決定の引き受け範囲に基づく昇進基準

7-6 意思決定単位と権限委譲による組織設計

  • 7-6-1 ファンクション別構成比の原価
  • 7-6-2 自律を機能させる意思決定単位
  • 7-6-3 役割が変わる中間層

Interview:「AI 時代、強いプロダクトとは何か、組織はどう変わるのか」株式会社ログラス CPO 斉藤知明

第8章 AI 時代のその先へ

8-1 静かに通用しなくなる前提

  • 8-1-1 重さという兆候
  • 8-1-2 中間管理の停滞
  • 8-1-3 過去の成功という罠

8-2 競争の主戦場の転換

  • 8-2-1 機能競争の終焉
  • 8-2-2 柔軟性が求められる戦略
  • 8-2-3 組織という学習装置

8-3 引き受ける覚悟

  • 8-3-1 構造とは何か
  • 8-3-2 慣性を断ち切る意志

8-4 それでも、なぜ作るのか

  • 8-4-1 問いを更新し続けるプロダクト
  • 8-4-2 作ることが軽くなった世界
  • 8-4-3 価値創出への転換

Interview:「AIネイティブ企業は、何に賭けるべきなのか」LayerX CEO 福島良典

プロフィール

宮田善孝(みやたよしたか)

京都大学法学部卒業後、Booz & Company(現PwC Strategy&)、Accenture Strategy にて、事業戦略、マーケティング戦略、新規事業立案などの経営コンサルティングに従事。その後、DeNA、SmartNews にてBtoC 向けコンテンツビジネスを、データ分析、プロダクトマネージャーの両面から経験。freee では新規SaaS の立ち上げを行い、執行役員VPoP として約50 名のプロダクトマネージャー組織を管掌。

現在はZen and Company を創業し代表取締役を務め、大企業からスタートアップまでプロダクト戦略、新規事業、AI を活用したプロダクト開発を支援。ソニー(株) Senior Advisor を歴任し、Product/AI では、AI 時代のプロダクト戦略をテーマとするカンファレンスやPodcast の企画· 運営に携わる。日本CPO 協会 常務執行理事、ALL STAR SAAS FUND PM Advisor、Product/AI 運営委員、電気通信大学非常勤講師。米国公認会計士。著書に『ALL for SaaS』(翔泳社)。