――社内で情報が共有できない
よくこんな声を耳にします。その解決策として、グループウェアをはじめとしたITツールの活用をする場合も多いのではないでしょうか。
その中でも、最近とくに注目を集めているのが「社内ブログ」です。
社内ブログとは?
社内ブログとは、言葉のとおり社内で利用するブログです。ブログそのものは、すでに広く知れ渡っているように、CGM(Consumer Generated Media)と呼ばれる、Webを利用した新しい情報メディアの形です。一般的には、個人レベルの日記や企業を中心としたビジネスブログといった形で利用されています。
コメント機能による即時性やトラックバックなどを利用した情報の双方向性といった点が評価され、かなり多くのユーザに浸透しています。
このような特徴を、企業内でも活用していこう、という考え方のもと生まれたのが「社内ブログ」です。
とくに次の3つの利用方法が想定できます。
- 既存の情報共有ツールを補完する
- 個人に留まりがちな情報を発信する
- ナレッジの発信、共有、蓄積をする
社内ブログのメリット
前述の3つの利用方法が、そのまま社内ブログのメリットにもなります。まず、既存の情報ツールの補完という点では、社内ブログを使っても、メールなどすでに使われているツールの機能を損なうことなく、情報共有ができ、さらにその補完が行えます。加えて、ブログというスタイルにより、ユーザの情報発信を促し、円滑な情報共有を実現できます。
また、社内ブログはコミュニケーションの場を提供できるだけではなく、少ない管理者のもと、さまざまな情報共有を実現できる可能性を秘めています。つまり、情報更新の手間や運用保守といった、実際の効果以外の側面的なメリットを持っています。
さまざまな利用シーンで
社内ブログは、どんな用途にも適用できる汎用性を持っています。ブログという括りから、IT系企業のためのツールでは?と思われる方がいるかもしれません。しかし、そんなことはまったくなく、たとえばMicrosoft WordやExcelと同じような、一般的な企業のオフィスツールの1つとして利用できます。パソコンとネットワーク環境さえあれば、誰でも利用できる、非常に便利なツールなのです。
実際の事例として、ある食品開発系企業では、商品開発時の品質管理において社内ブログを活用しています。また、ある日系大企業では、社内ブログ+社内SNSを組み合わせて大規模な情報共有・コミュニケーションツールとして活用しています。
その他、金融保険会社が女性社員同士のコミュニケーションツールとして社内ブログを活用したり、情報系コンサルティング企業が、新年度に入社してくる内定者のための内定者ブログとして利用するなど、非常に幅広い利用シーンで使われています。
誰のための社内ブログ?
以上、社内ブログの特徴とメリット、利用シーンについてご紹介しました。ここまで読んで「たしかに便利そうだけど、うちで使う必要はあるのかな?」とまだ疑心暗鬼の方もおられるでしょう。それでも、とにかく社員同士の社内・組織内コミュニケーションを円滑にしたいと思っている方は、ぜひ社内ブログの導入を検討してみてください。
とくに、こういうお悩み・ご要望をお持ちの方にはお勧めです。
- 情報共有不足により業務効率が低下している
- 社員間のコミュニケーションが不足している
- 特定のユーザ、パートナーの囲い込みを実現したい
- 社内の組織の枠を越えたコミュニケーションをしたい
これ1冊で完璧!『社内ブログ導入・運用ガイド』
2007年6月、ブログ市場でのリーディングカンパニーの1つ、株式会社ドリコムによる全面協力のもと、社内ブログ解説書の決定版『社内ブログ導入・運用ガイド』が発売されました。
本書は、導入前の事前準備から、導入・設定のポイント、さらにその後も安定して運用するためのノウハウなど、盛りだくさんの内容で構成されています。その他、実際の企業の活用事例を取材したケーススタディなど、実務で使える情報が満載です。
社内ブログを使いたい方、ぜひご購読ください。