IT業界―シビれる新書シリーズ第6弾
「SEのための新書シリーズ」として大人気いただいております技評SE新書に、創刊第6弾として、新たに超強力な2冊が加わりました。
『SEの教科書 成功するSEの考え方、仕事の進め方』の著者による『いちばんやさしいPMBOKの本』と、『ソフトウェア開発の名著を読む』の著者による『プログラマー現役続行』です。
管理者になる前に、これだけは知っておきたい
プロジェクトマネジメントの世界標準であるPMBOK(Project Management Body of Knowledge:「ピンボック」と呼ぶ)については、「難解である」「アメリカ向けで、日本では使えない」という声を聞くことも少なくありません。
しかし、それはいずれも誤解であって、真実ではありません。『いちばんやさしいPMBOKの本』は、20年以上にわたってSE・プロジェクトマネジャーとして活躍しつつ、現在ではPMBOKの講師としても人気炸裂中の著者が解説する、いちばんやさしいPMBOK入門の決定版です。
「プロジェクトマネジメントとは何なのか、その世界を少しのぞいてみたい」という方から、「すでにPMBOKを読んだけど、なんとなくよくわからない」という方まで、本書を読むことによって、PMBOKの全体像を把握し、プロジェクトマネジメントの本質を理解することができるでしょう。
本書は、「管理者になる前に、これだけは知っておきたい」という、まさにプロジェクトマネジメントの最重要部分、本質の中の本質について、筆者のIT業界での長年の経験に基づいた具体例を豊富に用いながら解説する、SE必読の書籍です。
35歳を過ぎても、仕事だぜ
「35歳定年説」が常識として広く普及している事実が示すように、日本のIT業界では、プログラミングは「若く、給料の安い人がやる仕事」とされています。
しかし、世界の常識はそうではありません。40代、50代でも、現役としてプログラミングを続けている技術者も少なくないのです。
ソフトウェア開発とは、知的で創造的な仕事です。ソフトウェア開発者とは、日々自らの知性と創造力を最大限に発揮することが求められる職業であり、本来は経験を積むことによって、ますます有利になっていく職業なのです。
しかしながら、日本では、なぜか「35歳で定年」という考え方が一般的であり、多くの技術者は、一人前になる前にこの職業から退いてしまいます。
一昔前までは、スポーツの世界でも、35歳で引退するというのが一般的でした。しかし、現在では、たとえばメジャーリーグ(MLB)では、40代半ばのロジャー・クレメンスやランディ・ジョンソン、バリー・ボンズが依然超一流として活躍しています。また、日本のプロ野球でも、クレメンスやボンズと同世代の工藤公康が活躍しています。
娯楽スポーツ(Sports Entertainment)の世界でも、やはり40代半ばのアンダーテイカーは、娯楽スポーツ界最大の祭典「レッスルマニア」で15連勝という、とてつもない大記録を達成しています。この試合でテイカーは、死闘の末チャンピオンの“野獣”バティスタを破り、見事に世界ヘビー級王座を獲得したのです。
映画の世界ではさらにすごく、ロッキー・バルボアは、なんと50代を迎えたにもかかわらず、現役のチャンピオンと名勝負を繰り広げています(「ロッキー・ザ・ファイナル」)。
時代劇の世界でも、おそらくかなりの高齢となっているはずの中村主水が15年ぶりに復活し、有名な「中村主水のテーマ」にのって仕事を成し遂げたのは、記憶に新しいところです(「必殺仕事人2007」)。
このような情勢の中、日本のIT業界だけが、昔ながらの「35歳定年」に甘んじているわけにはいきません。もはや、年齢を言い訳にすることはできないのです。
『プログラマー現役続行』は、40代後半の現在もなお現役プログラマーとして活躍する著者が、生涯プログラマーとして活躍するための心得を説く、ITエンジニア必読の書籍です。