「デジタル」って⁠かっこよく聞こえるけど⁠いったい何?

デジタルという言葉は、日常会話でふつうに使わかれています。では、デジタルってなんでしょうか?

たとえば、CDなどのデジタルオーディオは、音を数値にして記録しています。そのときの数字の個数は、1秒間で8万8200個使われ、そしてCD一枚には、約3億9000万個の数字が記録されています。

このように情報を(CDでは音情報⁠⁠、数字で取り扱うことを「デジタル」といいます。これに対して、情報を「形」「量」で取り扱うことを「アナログ」といいます。

情報を数値で扱うと、とても便利なことができるようになります。たとえば、CDの数字を読みとるときに、間違えたとしても、すぐに間違えたことが分かるようできるのです。記録されているのが数字ですから、その数字の合計がCDのどこかに記録されていれば、読みとったときに合計をもとめるようにして、記録されている合計と一致するかどうかをみればいいのです。

基本はスイッチ

デジタルでは、使われる数字にも特徴があります。普段、私たちが使っている数字は10進数ですが、デジタルでは、⁠0」「1」の2つだけなのです(2進数⁠⁠。なぜかというと、デジタルでは、スイッチのように考えるからです。

たとえば、カフェで注文するとき、デジタルで考えてみましょう。コーヒーを飲みたいときを「1⁠⁠、飲みたくないときを「0⁠⁠、ケーキを食べたいときを「1⁠⁠、食べたくないとき「0」とします。

このとき、コーヒーだけ飲みたい人は、コーヒーで「1⁠⁠、ケーキで「0」となり、ケーキだけ食べたい人は、コーヒーで「0⁠⁠、ケーキで「1⁠⁠、両方頼みたい人は、コーヒーで「1⁠⁠、ケーキで「1⁠⁠、どちらも頼みたくない人は、コーヒーで「0⁠⁠、ケーキで「0」となります。

これが、デジタルの考え方の基本になるのです。

この続きは、「ゼロからわかる デジタル回路超入門」で、お会いしましょう。