情報セキュリティは、どれくらい大事?
「セキュリティ」という言葉は、とにかくよく聞きます。でも、なぜセキュリティを守るのが大事だとこんなにも言われているのでしょう?
たとえば、お客様情報など企業内において秘密にしなければならない情報が、ある日突然世の中に流れたとします。この場合、どのような影響があるでしょうか?それは、当然その企業の社会的信頼は地に落ちてしまいますが、単にその企業の信用が失われるだけではありません。一般の人たちにも甚大な被害がおよぶ可能性があり、被害の拡大は、想像以上に拡大してしまうかもしれないのです。これは、とても怖いことです。
さらに、インターネットなどを介した外部からの攻撃から会社内の情報を守らないと、会社の存続に重大な影響を与えかねない事態に、簡単に陥ってしまいます。脅威はすぐそこに迫っているかもしれず、人事では済まされません。
このような脅威からどのようにして情報を守るか?ほかにどんな脅威があるのか?問題が生じる前後を通して何をすればいいのか?など、しっかり考え、実践する必要があるのです。
情報セキュリティ検定試験とは?
情報セキュリティの確保には、このように「課題」「リスク」「対策」について総合的に理解し判断するスキルが必要になってきます。
「情報セキュリティ検定試験」は、財団法人全日本情報学習振興協会が実施する検定試験で、情報システムの利用者1人ひとりが知っておかなければならないこのような情報セキュリティに関する知識について認定する、今注目の資格試験です。
情報セキュリティ検定試験のレベルは?
情報セキュリティ検定試験には次の3段階があり、各級のレベルは以下のとおりです。
1級
企業や団体の中で、セキュリティ対策のリーダや会社が目指す、さまざまなセキュリティ規格の取得のためのリーダとなることもできる、セキュリティ管理者と同等の知識を有することを認定します。
2級
さまざまな情報を扱うプロジェクトのリーダとして、情報セキュリティにおける、リスクと対策を、マネジメントできる知識を認定します。
3級
情報セキュリティに関する基本的な意味、リスク、対策、事故、義務をプライバシーマーク(Pマーク)やISMSなどのセキュリティ規格の中で、一般従業員に「教育されるべき」とされる情報セキュリティの知識を認定します。
試験内容 | 1級 | 2級 | 3級 |
出題数 | 180問 | 140問 | 80問 |
制限時間 | 120分 | | 60分 |
合格ライン | 試験分野(I~IV)それぞれで70%以上 |
平均合格率 | 40% | | 70% |
情報セキュリティ検定試験の合格後はどうなる?
試験に合格すると、企業において知っておかなければならない情報セキュリティに関する知識について認定されます。つまり、会社では情報セキュリティの第一人者として活躍できるのです。また、この知識は企業において必須であるため、就職や転職をする際にもスキルをアピールできます。
さらに、合格者には、情報セキュリティ検定試験認定カードが発行されます。情報セキュリティに関する知識を持っていることを、財団法人全日本情報学習振興協会が発行するこの認定カードで証明できます。
情報セキュリティ検定試験に合格するためには何をすればよい?
企業の情報セキュリティを守るという立場になることから、合格するにはさまざまな知識が必要になってきます。
まずセキュリティに関する基本的な知識を学び、そこから知識を発展させつつ、コンピュータに関する知識まで習得します。さらに、問題を解くことで試験への実戦力を身につけます。
本書は、このような幅広くやらなければならない勉強を効率よく進めていくのにぴったりです。コンパクトに、かつ大事なところはしっかりと解説を施しています。さらに、多くの演習問題を掲載。たくさんの問題を解くことで、出題傾向が掴め、かつ、実戦力が磨かれます。
情報セキュリティ検定試験対策に、お奨めの公式テキストです!