上がるか下がるか⁠相場の動きを教えてくれる道具

FXはゼロサム

2007年に顕在化したサブプライムローン問題は、2008年の投資市場でも猛威をふるいました。

「何十年に一度の危機」など、マーケットに参加する投資家の資産の目減りばかりがクローズアップされていますが、その裏では一気に資産額を増やした方も大勢います。

たとえば、FX(外国為替証拠金取引)は、ゼロサムの金融商品です。ゼロサムとは、プラスとマイナスの合計を足し合わせるとゼロになること。つまり、誰かが勝っていれば、その裏では必ず負けた人がおり、その逆もまたしかり、ということです。

それでは、FXで勝つ側に回るためにはどうすればよいのでしょう?

そのためのテキストとなるのが、松田哲氏の一連の著作です。松田氏は内外の金融機関で辣腕ディーラーとして鳴らし、FX関連の著書でベストセラーを連発する「為替のご意見番」としても知られています。

松田流、相場で勝つためのツール

その松田氏が1月に上梓したのが、新刊『FX ⁠シグナル」を先取りして勝つ!』です。

本書では、サブタイトルで「稼ぐ人はなぜ相場の動きを読めるのか?」とうたっています。これは、投資家なら誰もが抱く素朴な疑問ではないでしょうか。

その疑問に対する答えとして本書が提示しているのが、⁠東京ニューヨーク・ローソク足チャート」です。これは、松田氏がニューヨークで為替のディーリングに携わっているときに編み出した、相場で勝つためのツールです。

いかめしいネーミングを見ると、⁠なんだか難しそう」という印象を持った方もいらっしゃるかもしれません。

とはいえ、実際のところはプロでなければ使えないというものでは決してなく、FXの経験がある方なら「東京ニューヨーク・ローソク足チャート」の理解は難しいものではありません。

問題は「東京ニューヨーク・ローソク足チャート」という道具をどう使いこなし、どうリターンをあげていくか、ということ。そこにこだわったのが本書です。

技術評論社から出版される松田氏の3冊目の著書FX ⁠シグナル」を先取りして勝つ!⁠。過去に出版された『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』⁠外貨崩落』と合わせて、ぜひ皆さんの投資の道しるべとしてご活用ください。