ビジネスメールをきちんと学んでいる人は少ない!
ビジネスにたずさわるほとんどの人は、おそらく毎日、メールを使っているだろう。しかし、その中で何人がビジネスメールについて学んだことがあるだろうか? 弊社アイ・コミュニケーションが行った「ビジネスメール実態調査アンケート」によると、50%以上の人が「ビジネスメールを学んだことがない」と答えている。独学で学んだ人30%程度、専門機関やスクールで学んだ人はなんと10%以下だ。企業のメール研修についても、実施している企業は4%弱。名刺交換、挨拶、電話などのビジネスマナーや、ビジネス文章に関しては、入社後きちんと教育するのに、メール教育はほとんど行われていないのが実情だ。
メールを受け取って不快に思ったことがある人が8割近くいる!
では、誰もがメールを使いこなせているのだろうか? 弊社の「ビジネスメール実態調査アンケート」によると、80%弱の人がメールを受けとって不快に感じたことがあるという結果が出ている。これはつまり、メールを使いこなせていない、メールのスキルに問題がある人が少なからずいるということだ。では、メールのスキルをアップするにはどうすればよいのだろうか。
メールを受け取って不快に思ったことがある | 人数 | % |
よくある | 137 | 13.47% |
たまにある | 661 | 65.00% |
ほとんどない | 189 | 18.58% |
まったくない | 12 | 1.18% |
未選択 | 18 | 1.77% |
合計 | 1017 | |
相手の「こころ」に届くメールを書くために
忘れてはならないのは、メールは電話・対面と同じく、コミュニケーションの一部にすぎないということ。メールはリアルタイムに双方向でコミュニケーションがとれるわけではないので、表情や声色などで微妙な感情の変化を伝えたり、感じとったりすることが難しい。だから、受け手がメールを読んでどう思うのか、感じるかを考えて、メールを送ることが必要になってくる。
メールの細かいミスに神経質な人もいれば、おおらかな人もいる。相手がどう思うか、感じるかがわからない以上、受け手のことを考え、不快感を与えないメールを書くことが大切だ。受け手のことを考えるとは、メールに「こころ」を込める、その「こころ」を伝える方法を考えることである。メールの受け手に、送り手の「こころ」を伝えるためには、メールのスキルを上達させるのが何よりだ。ビジネスメールを学び、「メール力」をアップさせることで、ビジネスの成功に一歩近づけるのではないだろうか。
本書は書店に並んでいるような、文例集を集めただけの書籍ではない。社会人として知っておくべき「ビジネスメールの基本~応用」がマスターできる書籍になっている。まだ、ビジネスメールの教育を受けたことがない人は、本書を一読してみてはどうだろうか。
(アイ・コミュニケーション 杉本匡弘)