2010-'11年版[最新]パソコン⁠IT用語事典』今度の版は何が違う?

毎年改訂を行っている『パソコン・IT用語事典』ですが、今度の版で、なんと! 第21版にも達しました。よくぞここまで……の感慨もひとしおです。最初の版から年々改良を続け、いまの状態にまでなりました。用語のボリュームが爆発的に増えたのはインターネット普及の年であった1995年のことですが、それ以降も、あれこれ細かな工夫を重ねていたのです。

たとえば、原語の意味(語源)を掲載するようにしたこと。コンピュータ用語のわからなさは英語のわからなさである、という重大な原因に気づいたため、たいへん面倒な作業ではありましたが、加えることにしました。これによって、かなり理解が(少なくともイメージの喚起が)進んだのではないかと思います。また、同義語・対義語・類義語の追加 ――これによって、いくつかの言葉とその意味をまとめて覚えてもらえるようになったかと思います。

そして、一部には慎重論もあった、特定用語の見出しの拡大。高校の情報科目で出てくるような基本用語は大きく表示することで重要度を強調することにしたのですが、これも視覚的にわかりやすく、効果があったのではないでしょうか。そればかりか、情報技術者試験で出てくる用語にもマークを付けるなど、地味でありながら、実は、いろいろと手を尽くしてきたのです。お役に立っていますでしょうか。

そして、今回の最新版では、この情報科目用語および情報技術者試験用語の大幅な見直しを行いました。こういった授業や試験が世間の流れよりも半歩遅れていることは事実なのですが、それでもさすがに洗い直さなければならぬとの使命感から、そのあたりの情報を一新しました。もちろん、確固たる根拠があっての変更です。

さらにさらに、昨年末にはWindows 7の登場といったこともありましたので、例示の画面を一新しました。これによって、最新のサンプルをご覧いただくことができるようになりました。

ほかにも細々と言いたいことはありますが、ぜひ、こういった細かなポイントにこそ注目して読んでみてください。⁠手入れ魔)