和の模様を「見て」「知って」磨く配色センス

「配色」とは?

「配色」といわれて、ピンとくる方はデザイン畑の方ですね。でも、デザイナーさん、イラストレーターさんのようなプロも、必ずしも「色彩学」「カラーコーディネート」というような色の勉強をしているとは限りません。

ではなぜあのようなセンスのよいデザイン(イラスト)を作り上げられるのか? それはデザインや色の、

  • センスの良い・悪いとされる作品
  • バランスの良い・悪い作品
  • (良い意味で)奇抜な作品

など、多くの作品を見て知って、判断するためのストックをよりたくさん持っているからです。

吉祥モチーフ「丸文(左⁠⁠蓮(右⁠⁠」
吉祥モチーフ「丸文」 吉祥モチーフ「蓮」

どうせなら楽しんで「色」の勉強を

いまやインターネット上で検索して目的の情報が手に入らないなんてとても稀、という時代。⁠趣味ですか?!」と問いたくなるようなプロ顔負けの作品を作り、ブログに公開している人もいるくらいです。

そんな方々の多種多様な欲求に応えるべく、どうせなら取り上げるもの(和の文様)についての知識も深めつつ、配色の勉強をしていただこう、と考えたのが今回の「和モヨウ配色手帖」です。

ただ、現代は色表現の幅が広がり、もっとキレイな配色ができる、もっと今風のステキな模様に仕上げられる、というのが著者松本さんのご意見。切り絵作家さんはじめ柔らかいニュアンスのイラストを描かれるイラストレーターさんに描き起こしていただきました。

昔ながらの「桜」⁠丸文」など伝統的な和模様から、ちょっと変わったアールヌーボー風の「苺」⁠コウモリ」のような模様をの配色、模様の由来などを解説します。

楽しんで配色センスを磨ける本になるよう、既刊の配色本にないエッセンスを詰め込みました。この本が皆さんの日常に彩りを加えるお手伝いになれば幸いです。

モダンポップ「折り鶴」
モダンポップ「折り鶴」

※ ⁠和モヨウ配色手帖」は9月16日発売予定です。