さまざまなデータを分析し、業務を効果的に行おうと取り組んでいる人は多いのではないでしょうか。こうした流れは、いわゆる一般企業だけでなく、病院などの医療施設にまで及び始めています。
「これからは高齢者社会だし、病院はテキトーでも儲かるんじゃないの?」なんて思っている方、その見方は大甘です。医療施設も、業務を向上させていかないと、患者さんに見放されてしまいます。しかも、最近では「根拠に基づく医療(EBM)」という考え方が定着し、さまざまな場面で"統計データに基にした根拠ある業務"が求められるのです。
こんな流れの中、ナースはどうすればよいのでしょう。「数字に弱いから……」といって、統計データから逃げることができた時代は、そろそろ終わりです。ここは心機一転、「数字嫌いを克服するんだ!」と意気込んでみてはいかがでしょうか。
アンケート調査を がっちりサポート
ナースの方々に最も馴染み深いのは、アンケート調査のデータではないでしょうか。アンケート調査は、手間と費用があまりかからない割に、現場の声を直接拾うことができる、まさに最強のツールです。しかし、この最強ツールも、上手く活用しないと、まったく効果を発揮できません。
そうした声にお応えしたのが、本書の第2章です。アンケート調査の計画から質問項目の設定までを網羅し、効率的なデータを得るためにはどうすればよいのかについて、わかりやすく解説します。
PCでラクラク集計、ラクラク分析
きちんと得られたデータも、きちんとした集計・分析を行わなければ、効果的に活用することができません。とはいえ、無数のデータを集計・分析するのは、容易なことではありません。
この声にお応えして、本書では一切の数式を排除。『エクセル』と『エクセル統計』の2つを駆使し、全ての計算をPCにさせるコツについて実践的に説明していきます。
本書は、数字が苦手でも"統計"に親しんでもらえるよう、他書にはない特徴を持たせてあります。ぜひ一度ご覧頂き、"統計"を身近なものとして感じてみて下さい。