Androidアプリ3分クッキング with Flash

Flash Professional CS5の拡張機能を利用すると、とても簡単にAndroidアプリが作れてしまいます。本稿では開発の手順を紹介します。

用意するもの
  • Adobe Flash Professional CS5
  • Extension for Adobe AIR 2.5
  • Android端末(Android OS 2.2以上)
  • Adobe AIR

1. 開発の準備

  1. Flash Professionalに拡張機能をインストールします。Adobe LabsからExtension for Adobe AIR 2.5をダウンロードして、Adobe Extension Manager CS5を起動し、そのファイル(flashpro_extensionforair_p2_112210.zxp)をインストールします。

  2. Android端末にAdobe AIRをインストールします。これはAndroidマーケットから入手できます。

  3. Android端末に開発用の設定を行います。

    • ホーム画面から[設定⁠⁠→⁠アプリケーション⁠⁠→⁠提供元不明のアプリ]をタップし、チェックマークを入れます。
    • 同様に、⁠設定⁠⁠→⁠アプリケーション⁠⁠→⁠開発⁠⁠→⁠USBデバッグ]をタップし、チェックマークを入れます。
  4. Windows環境では端末をUSB接続したときに、ドライバが必要になることがあります。メーカーのサイトからドライバを入手するなどしてインストールしてください。

2. オーサリング

  1. Androidプロジェクトを作成します。メニューバーから[ファイル⁠⁠→⁠新規...]を選択し、⁠テンプレートから新規作成]ダイアログで、⁠テンプレート]タブに切り替えます。次に「AIR for Android」「480x800Android」を選択して、⁠OK]ボタンをクリックします。

  2. Flashのステージにイラストを描いてみます。ここではタイムラインアニメーションで簡単なイラストが動くアプリにします。

  3. 適当なフォルダを作成し、作成したプロジェクトファイルを保存します。

  4. 「AIR Android」の設定をします。メニューバーから[ファイル⁠⁠→⁠AIR Android設定...]を選択し、⁠アプリケーションとインストーラーの設定]ダイアログを開きます。まず、⁠一般]タブにプロジェクトファイルと同じ名前のアプリケーション名が入力されていることなどを確認しましょう。

  5. Androidアプリの作成には開発者の電子証明書が必要になります。証明書を持っていない場合は、⁠デプロイ]タブの[証明書]にある[作成]ボタンをクリックして、自分で作成することができます。

  6. ダイアログに戻るので、作成した証明書のパスワードを入力し、⁠接続しているAndroidデバイスにアプリケーションをインストール」「接続しているAndroidデバイスのアプリケーションを起動」にチェックを入れておきます。

3. 端末への転送

  1. Android端末をUSBケーブルでPCに接続します。

  2. Flash Professionalのメニューバーから[ファイル⁠⁠→⁠パブリッシュ]を選択します。数秒後にAndroid端末でアプリケーションが起動します。

以上、駆け足でお届けしましたが、ぜひ自分の持っている端末でオリジナルのアプリが動くという感動を味わってみてください。