天才って遺伝するの?天才一家のなぞに迫る
みなさんは天才は遺伝すると思いますか?17世紀から19世紀にかけて、統計学者を興味津々にさせる天才一家がいました。“ベルヌーイ”という一族です。今のところ史上最強の天才一家で、3代にわたって8人もの天才を生み出したといわれています。ベルヌーイの大数の法則、流体力学のベルヌーイの定理等々で耳にしたことがありませんか?あのベルヌーイです。なぜベルヌーイ家には天才が次々に現れるのか、統計学者たちはそこに注目したのです。
本書では、そんなベルヌーイ家の筆頭格ヤコブ・ベルヌーイにはじまり、弟のヨハン・ベルヌーイ、さらにその子ダニエル・ベルヌーイに焦点を当て、それぞれの業績はもちろん、その裏にある兄弟、親子の熾烈な競争やライバルたちとのエピソードをお届けします。ベルヌーイ家を探ることによって、物理や数学にいっそう興味を持ってもらえるのではないでしょうか。
オイラーとの強い絆
意外と知られていないのが、ベルヌーイ家とオイラーとのつながりです。オイラーはダニエル・ベルヌーイとは竹馬の友でした。オイラー以外にも、フェルマーやライプニッツら、現代の数学を語るうえで欠かすことのできない人たちとの交流も天才を生み出す要因だったかもしれません。
みなさんはどう思いますか?