今⁠日本で一番売れているJavaScriptの『JavaScript本格入門』

「どうしてこんなに売れてるの?」

昨年11月末に刊行したJavaScript本格入門がおかげさまで先日4刷を達成、かなりの売れ行きを見せています。正直なところ、関係者の想像以上の反響なのですが、ヒットの理由は大きく2つあると考えています。

1.JavaSciptは今、最も注目されている言語

JavaScriptは、歴史的には「ダサいページを作るための言語」⁠セキュリティの穴だらけ」とみなされた不遇の時代がありました。それがインターフェースを実現できるAjaxの普及やブラウザの進化で再度復権。最近では「iPhone/Android開発でも使える」⁠HTML5との親和性がある」といった理由もあって、開発者、デザイナー問わず注目される技術となりました。

2.経験者でも意外としっかり仕組みを理解できていない

一方、⁠見栄えするアニメーションを手軽に作れる」ようなイメージとは裏腹に、JavaScriptはじつは奥が深いプログラミング言語です。⁠JavaScript本格入門』では、初心者向けの本ではあまり触れられていない関数の違い、変数の範囲、クロージャなどの話を丁寧に解説。豊富な図解とともに仕組みをしっかりできるようになっています。さらに、JSUnitによるユニットテスト、JSDocによるドキュメンテーションコメント、HTTPモニタリング、スクリプトの圧縮、コーディング規約、クロスブラウザ対策など、現場で欠かせない知識にも触れている点も好評をいただいています。

あと、ご本人は謙遜されていたのであえて3つ目にはしなかったのですが、数々のベストセラーを手がけてきた石間淳さんによる装丁も店頭で大きな効果があったと思っています。

著者の山田祥寛さんからコメントをいただきました

4刷を祝して、著者の山田祥寛からコメントをいただきました。

本書は、既に枯れたJavaScriptの基本的な構文や考え方を今一度きちんとおさえていただくことを目的とした書籍です。もっといえば、⁠JavaScriptを今一度きちんと押さえておきたいが、いまさら分厚いJavaScript本でイチから勉強するのはちょっと……」という方に向けた書籍です。

やや堅めの内容になってしまいましたので、どこまで受け入れていただけるかは心配だったのですが、おかげさまで好評をいただき、短期間で4刷までいってくれたことは本当にありがたい限りです。あらためて、読者の皆さま、レビューを下さった皆さま、そして、関係者の皆さま、ありがとうございました。

やや読む人を選ぶ書籍かもしれませんが、きちんと読破して頂ければ(特に第4、5章の関数、オブジェクト指向⁠⁠、きっと体系だった知識を得られると思っています。是非、じっくりと読んでいただければと思います。

山田さんにはほかにも定評ある著書が数多くあります。ぜひホームページもご覧になってみてください。

『jQuery本格入門』も近日刊行!

⁠全部入り」に近い内容の『JavaScript本格入門』ですが、jQueryはJavaScript本体と同じくらい奥が深く、どうしても駆け足気味の分量にせざるをえませんでした。そこで、姉妹編として『jQuery本格入門』も近日刊行します。著者は『jQueryで作るAjaxアプリケーション(当社刊⁠⁠』で定評ある沖林正紀さん。バージョン1.6以降をベースに、以下のような本格的な内容を盛り込んでいます。

  • jQuery UIで見栄えのよいデザインを手軽に実現するには
  • 新しく追加されたDeferredオブジェクトの詳細
  • 関数自作で複雑な振る舞いを体で理解
  • 開発を効率化するjQueryテンプレートプラグインの使い方
  • Ajaxを実装するにあたり、クライアントサイドの担当とサーバサイドの担当が話しあっておくといいこと
  • QUnitでテストする方法

今やJavaScriptや関連分野の知識は開発者もデザイナーも避けてはとおれません。ぜひ2冊あわせてお手にとってみてください。