PHP(PHP: Hypertext Preprocessor)は、Webアプリケーション開発の現場で利用されることの多いプログラミング言語です。PHPはスクリプト言語(軽量プログラミング言語)に分類されます。Webアプリケーション開発の現場では、PHPをはじめ、RubyやPythonなどといったスクリプト言語が使われることも多いでしょう。
加えて、昨今では「開発効率の向上」「開発の標準化」「メンテナンス性の向上」などといった目的から、Webアプリケーションフレームワークを利用した開発スタイルが主流になりました。たとえばPHPであれば、「CakePHP」などが代表的なWebアプリケーションフレームワークです。
こうした流れにより、Webアプリケーション開発にかかる期間が短縮され、一定の品質を確保しやすくなったことは確かです。しかし、誰にでも一定の品質を確保しやすくなったからこそ、開発現場では、より深い知識や高いスキルを備えたエンジニアが強く求められるようになりました。
開発現場で求められる技術や知識は多岐にわたります。コーディングスキルはもちろんのこと、要件定義や設計に関する知識、フレームワークを使った開発ノウハウ、テストやドキュメンテーションに関する知識も必要になるでしょう。さらに、開発するアプリケーションの規模が大きくなれば、データベース/SQLに関する知識も必須です。変化の激しいWebアプリケーションの分野では、新たに登場した技術を組み込んだり、他のサービスと連携したりするためのノウハウも欠かせません。
技術評論社が発売する『即戦力になるための PHPシステム開発の教科書』では、PHPによるWebアプリケーション開発の現場で求められる様々な技術/知識を学ぶことができます。本書では、PHPとCakePHPを使った『顧客管理アプリケーション』を開発する流れを通じて、開発現場で「即戦力」として活躍するために必要となる、数多くの情報を紹介します。
Webアプリケーション開発に初めて携わる若手のエンジニアの皆さん、Web開発業界への就職を目指す学生の皆さん、より高いノウハウやスキルを身につけたいと考えるPHPプログラマの皆さんにとって必ず役立つ1冊です。