Raspberry Pi(写真)とは英国のRaspberry Pi Foundation(ラズベリーパイ財団)によって開発されたARMプロセッサ搭載のシングルボードコンピュータです。2012年2月に発売されてから今年(2013年)の7月まで、累計売上台数は全世界で120万台を突破しています。名刺サイズでありながら、DebianベースのLinuxディストリビューション(「Raspbian」という)が動く本格マシンです。
Raspberry Pi Model B(ショップによっては“タイプB”と呼ばれる)には700MHzのARMプロセッサとGPUなどがあるメインSoCのほか、HDMI、USBポート(2つ)、Ethernet、HDMI、コンポジットビデオ出力、オーディオ出力、GPIO(汎用入出力)が搭載されていて、価格は3,300円です(Model A、またはタイプAはEthernetがなくUSBポートが1つで2,400円。どちらも2013年8月時点)。
写真 Raspberry Pi本体
なぜ注目されているの?
注目されている理由として、上述したハードウェアスペックと3,000円前後という価格帯によるところがもっとも大きいです。しかし、発売から1年半にして開発元であるRaspberry Pi Foundationも想定していなかった状況に向かっているのです。それは、Raspberry Piを小型コンピュータとしてサーバやネットワーク機器、ロボットなどに応用させることです。インターネット上で動画検索をすると、全世界でさまざまな用途に活用されているのがわかるでしょう。