なぜ⁠インドの都市と農村では⁠牛乳の値段が3倍も違うのか

「インドの都市と農村では、牛乳の値段が3倍も違う。農村では年の需要をまかなえるだけの牛乳を生産することはできる。けれど、生産していない。それはなぜか?」

もし、あなたがこのような問題を出されたら、どのように理由を考えますか?

一見、難しく思えるかもしれませんが、あるべき姿と違ったことが現実として起きているなら、いろいろと条件を加えていくと、理由が見えてきます。

なぜ、都市向けに牛乳を多く作らないのか?

まず考えたいのが、⁠農村で作った牛乳を都市に持っていけば儲かるはずなのに、なぜそうしていないのか?」ということです。儲かるのにしていないという現実を考えると、1つの可能性が見えてきます。⁠そうしたくても、できないからではないか?」と。

なぜ、多く作りたいのに作れないのか?

では、⁠牛乳を多く作って都市に持っていきたくてもできない」状況は、インドではどのように生まれるのでしょうか?

ここで思い出したいのは、⁠牛乳は腐りやすい」ということ。冷蔵庫の調子が悪ければ、牛乳が飲めなくなりますね。

すると、⁠冷えたまま運べないから、作っても都市に届くまでにダメになってしまう」という可能性が見えてきます。

なぜ、都市に届くまでにダメになってしまうのか?

インドにも、トラックはあります。それなのに、なぜ届ダメにならないよう運べないのでしょうか?

理由を考えると、⁠冷蔵車の性能が日本よりも悪そうだ」という可能性が見えてきます。また、冷蔵車が少ないのかもしれません。

さらに、⁠インドは道路が悪いのではないか?」という可能性もあります。農村では紙パックは使えず、牛乳瓶を使っていたりしますが、ひどい道路だと牛乳瓶が割れてしまうでしょう。

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