グーグルマップでいいんじゃないの?
文書というと、通常はテキスト(文章)を思い浮かべますが、普段目にする文書には、テキストだけでなく、グラフやイラスト、写真なども掲載されているのが普通です。
また、意外と多いのが地図や案内図を掲載した文書です。イベントや店舗のチラシ文書、Webページなどには、案内図は必須といえます。
現在、パソコンのブラウザーやスマートフォンで利用できる地図の中でもっとも利用されているのは、Googleが提供するGoogle map(グーグルマップ)ではないでしょうか。Webページに読み込んで表示することができ、目的地なども表示することができるので、お店やイベントのWebページで利用されているのを目にすることができます。
そのため、「地図や案内図ならグーグルマップを使えばいいんじゃないの」と思われるかもしれませんが、グーグルマップなど、Webで提供されている地図には著作権があり、利用に関して制限があります。
Webで利用できる地図には著作権がある
グーグルマップはWebページに読み込んで表示することができますが、その場合は「Google Maps API」を利用したインタラクティブな地図(スクロールすることができるなど)としての利用に限られ、グーグルマップの特定部分のみ切り取って(キャプチャー)、画像としてWebサイトに掲載することはできません。また、2016年10月12日以降、上限1日2万5000回のリロードを超過すると、有料となりました。
グーグルマップから特定部分をキャプチャーした地図画像は、Wordなどで作成した文書に貼り付けて利用することができますが、こうした利用は個人利用や社内の内部資料など、特定の人のみが見られる文書などにおいては許可されています。一方、不特定多数が見る可能性があるものに関しては利用できない、もしくは申請が必要です。そのため、チラシや、不特定多数の人が見る可能性があるWebページの掲載はできません。
Webで利用できる地図としては、グーグルマップのほかにYahoo!地図も有名ですが、こちらはWeb上での利用のみ可で、印刷物などでの利用は許可されていません。
一方、OpenStreetMapのように、ライセンスを掲載すれば、自由に利用できる地図もあります。
オリジナルの案内図を作ろう
このように、Webの地図には利用に制限があります。また、案内図などの場合、地図をそのまま使うと関係のない道や建物など重要ではない情報も掲載されるので、却ってわかりにくい場合があります。お店のWebページでは、ほかにもグーグルマップを使っているWebページが多いので、他のお店と同じに見えたり、お店の雰囲気を伝えにくいという欠点もあります。
そこで、オリジナルの案内図を作ってみましょう。Microsoft Officeがパソコンにインストールされていれば、各アプリ(Word、Excel、PowerPoint)には作図機能があるので、わかりやすい地図や案内図をすぐに作ることができます。手書き風の雰囲気のある案内図を作ったり、バスの座席表など地図ではない案内図なども作ることが可能なのです。