リスティング広告とは
リスティング広告は、GoogleやYahoo !JAPANなどの検索サイトの検索結果ページに、検索キーワードと連動して表示されるテキスト広告のことです。例えば、東京への出張で宿泊先を探す際、検索サイトで「新宿 ビジネスホテル」などのキーワードで検索すると、検索結果の上位にビジネスホテルのホームページやホテル紹介サイトなどへのリンクが表示されます。これがリスティング広告で、クリックしてもらうことでホテル側は宿泊客を獲得するチャンスが得られます。インターネットが普及した現在、企業のWebマーケティングにおけるリスティング広告の重要性は高まっています。
リスティング広告を提供する主要なサービス会社に、GoogleのGoogle AdWords(グーグルアドワーズ)とYahoo! JAPANのYahoo!プロモーション広告があります。この2社が提供するサービスをうまく利用すれば、リスティング広告は、ネットユーザーの9割を取り込むことができるのです。
リスティング広告のメリット
リスティング広告はユーザーが何らかの目的を持って検索したうえで広告を見るため、Pull型(能動型)メディアであるといえます。前述のホテルの例であれば、広告をクリックするのは「宿泊先を探す」という目的がある人だと推測できるため、宿泊客になる可能性が高いと考えられます。これはテレビや新聞など、不特定多数の人に向けて広告を発信するPush型(受動型)メディアと比べた、リスティング広告のメリットの1つです。
また、検証・分析・改善をすばやく実施できるのもリスティング広告の特長です。思いどおりの成果が得られなければ、すぐに広告を中止して無駄な広告費を減らし、不調の原因を突き止め、期待どおりの成果を得るための対策を実施できます。
テレビや新聞の広告は表示するだけで、たとえユーザーが見てくれなくても広告料が発生します。一方、リスティング広告はユーザーがクリックしてはじめて広告料が発生します。表示するだけなら無料であり、低予算で始められるのもリスティング広告のメリットです。
キーワードの重要性
リスティング広告を運用するうえで、「どんなキーワードで検索された場合に広告を表示させるのか」は重要なポイントです。例えば、新宿にあるビジネスホテルなのに「函館 ビジネスホテル」の検索で広告を表示させても意味がありません。また、「新宿 ビジネスホテル アルバイト」の検索で広告を表示させても、宿泊客の獲得には繋がらないでしょう。このような場合に広告をクリックされると、広告料が無駄になってしまいます。
リスティング広告は設定したキーワードで検索すると表示されて、ユーザーがクリックすると広告料が発生します。この広告料はキーワードによって異なり、競合する広告主が多いキーワードほど単価が高くなります。
キーワードは検索回数の多い順に「ビッグワード」「ミドルワード」「スモールワード」に分類されます。例えば「ビジネスホテル」をビッグワードとすると、「ビジネスホテル 新宿」はミドルワード、「ビジネスホテル 新宿 モーニングサービス」はスモールワードといえます。ビッグワードは検索回数が多いため競合する広告主も多く、クリック単価も高くなります。ミドルワードとスモールワードを併用することで、顧客になる可能性が高いユーザーを効率よく絞り込むことができます。
はじめてのリスティング広告運用にぜひ
「これからはじめるリスティング広告 ぜったい成果が出る!教科書」はGoogle AdWordsとYahoo!プロモーション広告でのリスティング広告運用について解説しています。リスティング広告運用について基礎から知りたいWebマーケティング担当者にお勧めの1冊です。