オープンソースCMSの注目株!concrete5

Web制作の現場では欠かせないCMSですが、ついつい、いつものアレにしておこう…という方も多いのではないでしょうか。クライアントの要件に応じたCMSを適切に選べば、顧客満足度も向上し、開発工数も圧縮することができます。本稿では、そんなCMSの選択肢として魅力的な、日本国内にコミュニティが定着し採用事例も多いconcrete5について簡単にご紹介します。

concrete5(コンクリートファイブ)とは?

concrete5は、MITライセンスのオープンソースCMSです。PHPとMySQLで動作するため、WordPress対応を謳うレンタルサーバーであれば、ほぼconcrete5も稼働させることができます。

特徴1:使える機能がとにかく豊富!

concrete5の代名詞とも言えるのが、直感的な「編集モード」です。HTMLの知識がない方にも使いやすい、ドラッグ&ドロップでブロックを並べる操作方法は、複数人でウェブサイトを共同管理したい場合に真価を発揮します。その際、さらに役立つのが柔軟な権限管理機能です。承認ワークフローにも対応しており、様々な組織での運用にマッチします。他にも、ファイルマネージャー、イベントカレンダー、リレーショナルデータベース機能、多言語サイト機能、会員制サイト機能など、様々なサイトに対応できる豊富な機能が標準搭載されています。

特徴2:カスタマイズがシンプルでわかりやすい!

concrete5は変更したいコアファイルを別ディレクトリにコピーするだけで差し替えることができるオーバーライド機能を持っており、痒いところに手がとどくカスタマイズ性があります。また、デザインテンプレートもシンプルなPHPファイルになっており、山のようなテンプレートタグを覚えなくてもカスタマイズできます。

特徴3:モダンなPHPで書ける!

concrete5はCakePHPやSymfonyなどの著名なフレームワークが参加するPHPの標準規約「PSR」に準拠しており、モダンなPHPの開発経験をそのまま活かすことができます。concrete5が使用するライブラリはComposerで管理されており、使い慣れたライブラリを追加してカスタマイズができます。CMSにはたいてい独自の開発のお作法があるので、覚えるのが面倒だな…と思っている方にこそ、concrete5はおすすめです。

このような特徴を持つconcrete5は、次のメジャーバージョンでは本格的なRESTful APIが実装されるなど、活発に進化を続ける魅力的なフレームワークです。concrete5の使い方や基本的なデザインカスタマイズは、この度発刊された世界一わかりやすいconcrete5 導入とサイト制作の教科書で学ぶことができますので、ぜひ一度手にとって学んでみてください。

左側のブロック一覧からページにドラッグして配置する
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ブログ記事の更新にも対応。予約公開機能も
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タスクごとに細かい権限設定が行える
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