- ソースコードも回路図も自由に見れるネット常時接続端末「chumby」
- 自分が望むどおりの仕様で創り上げたノートPC「Novena」
- 子供でも作れるシール式電子回路「Chibitoronics」
そんな今までにないモノを生み出してきたのが、世界的なハードウェアハッキングの第一人者であるアンドリュー“バニー”ファン氏。
なぜ、そのようなことができるのか? 理由の1つが、「自分の知っている範囲に安住せず、行動していく」ことです。
たとえばchumbyは、バニー氏が中国・深圳での製造・量産ノウハウがまったくない状態で現地の工場に乗り込み、考え方がまるで異なる工場と面倒な試行錯誤を繰り返しながら、iPhoneよりも先にネット常時接続の端末、そしてだれもがアプリを作れ、ストアで売れるエコシステムを作り上げました。「うまくいってあたりまえ」「だれかが教えてくれてあたりまえ」という考えはそこにありません。chumbyはiPhoneと違ってメジャーにはなりませんでしたが、そこで得た経験を生かしてNovenaでもクラウドファンディングを成功させ、さらにChibitronicsを成功させています。
この度バニー氏の著書『ハードウェアハッカー』の日本語版出版にあたり、バニー氏が用意してくれたメッセージがあります。
僕はこの本で自分の経験をシェアすることで、みなさんももっと共同作業のリスクを取る意欲を高めてほしいと思っている。しばしば、いちばん変な人たちが、いったんよく知りあえば、最も素敵でユニークな人だったりするのだから。
- 「目の前のモノは、どうやって作られているのか?」という好奇心をもつ。
- 自分自身で体験し、問題を発見する。
- 同じ興味の人とつながり、連携して新しいものを創る。
- たとえ失敗しようとも、そのプロセスを楽しむ。
そういった行動が、新しいモノを生み出すことにつながっていく。
その面白さが詰まった『ハードウェアハッカー』は、ほかにも「たった12ドルで携帯電話を作るには?」「著作権に違反せずにプロテクトを外すには?」「遺伝子をハックするには?」といった、尋常でないほどディープかつ広い話題が満載。バニー氏の思考と行動をぜひ体感してみてください!