『micro:bitであそぼう! たのしい電子工作&プログラミング』
プログラミング入門ならmicro:bit
いよいよ2020年度から小学校でプログラミングが必修化することもあり、プログラミング教育熱が高まりつつある昨今です。そんな中、お子さんがむりなく楽しめるやさしいプログラミング環境やプログラミング入門キットがいろいろと出てきています。
その中で特におすすめしたいのがmicro:bit(マイクロビット)です。micro:bitはイギリスBBC(英国放送協会)が中心となって開発した小さいコンピューターです。小さい本体の中に各種センサーなどたくさんの機能が詰め込まれた、IoT時代の申し子ともいえるプログラミング入門キットになっています。
また、プログラミングを始めるにあたり面倒なソフトのインストールは一切不要で、ブラウザーさえあればすぐにプログラミングが始められます。プログラミングもブロックを組み立てるだけなので、お子さんから大人まで簡単にマスターできます。半田ごてやブレッドボードを使うことなく、誰でも簡単に電子工作を楽しむことができます。
写真1 micro:bit本体。小さい本体の中にたくさんの機能が
プログラミングの流れ
micro:bitにおける実際のプログラミングの流れを追ってみましょう。開発環境として『JavaScriptブロックエディター』をブラウザーで開き「新しいプロジェクト」をクリックします。このブロックエディターの画面の中でブロックを組み立てていくことで、プログラミングが行えます。
写真2 micro:bit本体。小さい本体の中にたくさんの機能が
たとえば「micro:bitのAボタンを押すとLED画面にハートマークを表示する」というプログラムを作るとしましょう。その場合は「ボタンAが押されたとき」のブロックに「アイコンを表示♥」のブロックをドラッグしてはめ込むだけでOKです。これだけでプログラムが完成しました。
写真3 ブロックをドラッグして組み立てる。簡単!
micro:bit実機で動かす前に、画面左のシミュレーターで動作確認することも可能です。
写真4 まずはシミュレーターで動作確認
シミュレーターできちんと動くことが確認できたらプログラムをダウンロードしてmicro:bitに書き込みます。ドライブとして見えているmicro:bitにプログラムのファイルを書き込めばOKで、無事実機で動かすことができました!
写真5 Aボタンを押すとハートが表示された。ほんとに簡単!
micro:bitでどんなものが作れるの?
書籍『micro:bitであそぼう! たのしい電子工作&プログラミング』ではmicro:bitを活用した、身の回りの物で簡単に作れて、楽しく遊べる作例を32も収録しています。ぜひこの面白さを体験してみてください!
本書で今すぐ作れる!32の作例】
簡単01:サイコロを作ろう/簡単02:暗くなったらおばけ登場/簡単03:体感温度を表現しよう/簡単04:相性診断/簡単05:素振りカウンター/簡単06:運動カウンター/簡単07:テルミン/簡単08:コンパス/簡単09:オルゴール/簡単10:冷蔵庫アラーム/簡単11:フルーツ楽器/簡単12:公園一周の距離を計測/簡単13:公園一周の時間を計測/簡単14:暗くなると光るサインボード/簡単15:ミニ四駆が一周する時間を測ろう/簡単16:当たり付き貯金箱/簡単17:イライラゲーム/応用18:バランスボード/応用19:もぐら叩きゲーム/通信20:防犯装置で侵入者を検知/通信21:モールス通信機を作ろう/通信22:早押しクイズボタンで対決/通信23:宝探しをしよう/通信24:的に当たったら通知する装置/通信25:雨が降ったら通知してくれる装置/通信26:自転車スピードメーター/通信27:シューティング対戦ゲーム/通信28:通過タイムを測ろう/上級29:温度変化などのセンサーデータを記録/上級30:スマホ連動で作るポストセンサー/上級31:モーターを制御しよう/上級32:Scratch3.0+micro:bit
ゲームセンターにあるようなもぐら叩きゲームだって簡単につくれてしまいます。ビットくんとマイちゃんが手取り足取り作り方を解説します