「今さらSEO?」いうあなた⁠本当に正しく理解できて⁠成果が出ていますか?

ひと昔前、広告宣伝には非常にお金がかかり、大手企業のように資本力がないと手が出ませんでした。ところが、今はどうでしょう? テレビCMや折込チラシはあいかわらず高いですが、インターネットで集客できる手段は無料で使えるものが多々あり、それらをうまく利用すれば今や中小企業や零細企業でも有名になれるいい時代になったといえます。

そのホームページを世に知らしめる代表的な方法が、今や知らない人はいない「Google」をはじめとする検索エンジンに表示させることです。老弱男女、小学生でさえ「ググる」と言って検索サイトで自分の求める情報を探します。まずは、なにがしかのキーワードでそこに表示されることが、知名度を上げる基本中の基本です。

SNSの広告、ほとんど見ずにスルーしていませんか?

いまでは、言語(キーワード)主体の検索以外にも、ソーシャルメディア(SNS)で情報を得る機会が増えました。たとえば、⁠インスタ映え」と称される直感的な画像をInstagramで無料で検索できますし、⁠ユーチューバー」のようにYoutubeを使って無料どころか課金してプロモーションビデオを発信することもできます。Facebookは、言語・画像・映像の複合コンテンツで情報発信や相互コミュニケーションができるだけでなく、年齢・性別・地域・趣味などターゲットを絞って広告をすることもできます。LINEは、広告だけでなく、アフターコミュニケーションで一見いちげんさんを「常連客」化することもできます。カリスマ美容師やスナックのママさんが上手に使ってますね。これからもさまざまなSNSが登場して、より多角的な情報発信ができるようになると思います。

ただ、多くの人は新しいツールに振り回されているだけで、本当にビジネスに役立てているケースはひと握りです。

また、SNS系の広告は押し着せがましく一方的なので、あまり効果がないといわれています。

あなたは、Youtube広告は見ますか? たいていはスキップするんじゃないでしょうか?

Facebookの広告も、ほとんど見ずにスルーしていませんか?

やはり、時の流れや流行に関係なく最もベーシックな情報発信は、Googleに代表される検索サイトになると思います。

SEOを制する者は世界を制す

しかし、検索サイトの上位を占めるのは、まだまだ有名企業や一部の中小企業です。理由はかんたんで、多くの中小企業や店舗の経営者が、検索サイトの上位に自社のホームページを表示させる正しい技法を知らないからです。たとえば、⁠SEO」という言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、⁠それは業者がやるものでお金がかかり、素人には手が出せない」と思い込んでいませんか? ITの黎明期から関わった人ほど、ひと昔前の通念を信じこみ、時代に取り残されているケースが多いです。

一方、大ブレイクした経営者は「SEOを制する者は世界を制す」⁠キーワードはお金を生む」と豪語しています。GoogleがテレビCMでやっている「近くのおいしいお店」⁠泣ける映画」など、世間に認知度が高いキーワード(バズワード)で上位表示されれば注目されるのはまちがいなしでしょうし、超マニアックな言葉や業界用語で上位表示されればそのニッチ分野は独占できるかもしれません。

ホームページのタイトルは30文字以内にうまくまとめると、クリック率が上がる

検索サイトに上位表示されればあなたのホームページの存在がある程度は有名になりますが、クリックされてホームページが閲覧されないことには商売に結びつきません。

よく「ウチのホームページは◯◯というキーワードで1位に表示されているから大丈夫だ」という話を聞きますが、本当に受注なり集客に結びついているでしょうか? 実社会でたとえると、アクセスが少ないホームページは人通りがまったくない山奥にオシャレなお店を開店して閑古鳥かんこどりが泣いているのと同じですし、アクセスがあっても直帰されるホームページはお客さんがお店の前は通りすぎるものの店内には入ってくれないのと同じです。それでは売上に結びつかないので、まったく意味がありませんね。

検索エンジンで上位表示されて安心せず、もうひと押しするには、文章表現の工夫が必要です。

検索サイトには、青い文字で「タイトル⁠⁠、その下に小さい文字で2~3行「説明文」という形式で、1ページにつき10サイトが表示されます。表示1位は17%クリックされると言われていますが、それ以下はどんぐりの背比べ。要は、タイトルが目立って、かつ説明文が検索した人の心をつかめば、クリックされます。

本気で情報を探している人は10ページぐらいは検索サイトを探しますから、ランキングが100位(検索サイトで10ページ目)だとしても、タイトルと説明文の工夫によって、クリックされる確率はグーンと上がります。特に飲食店や美容室の上位は、ぐるなび・ホットペッパービューティーなどが占めているので、それらはスルーしてオフィシャルサイトを探す傾向があります。⁠検索サイトの1ページ目に表示されないから」といって、諦めるのは早いといえます。

文章表現の工夫についてはいろいろ決まり文句やテクニックがありますが、週刊誌の見出しや電車の中吊り広告にヒントが詰まっています。特に、タイトルは30文字以内にうまくまとめると、クリック率が格段に上がります。

「クリックされるし、デザインはオシャレ」でも、つかみがピンボケだと努力が水の泡

クリックされた後はあなたのホームページが表示されるわけですが、もし検索サイトに表示された「タイトル」「説明文」に魅かれてクリックしたのに、表示されたページがそれとはかけ離れていたらどうしますか? ⁠なんだこれ」と思って、⁠戻る」をクリックして、検索サイトに戻ってしまうのではないでしょうか。いったんは表示されたページを深読みされずにスルーされていては、せっかく検索サイトに上位表示され、文章表現が工夫されていても水の泡です。そういう状況に陥っているケースは非常に多いですが、それに気がつかない方もまた非常に多いです。

「デザインはオシャレなんだけど、つかみがピンボケ」というのも多いです。おそらくターゲットにはソッポを向かれているでしょうから、売上に結びつかず、Webデザイナーに多額の投資をしているのにもったいない限りです。

アクセスから売上に結びつくか否かはコンテンツの良し悪しで決まってきますが、それにも不変の法則があります。じつはテレビショッピングにヒントがあるのですが、最初から価格をアピールしないですよね。売れる商品のCMは、ターゲットの悩み事や心をくすぐることから始まります。

「新聞の文字が小さすぎて読めない!」でおなじみのハズキルーペのCMがその典型。あれで老眼で悩んでいる人のハートをガッチリつかむから、爆発的に売れているのです。もし「安いよ安いよ」で始まっていたら、こんなに話題にならなかったでしょうね。大半のホームページは、そういう「つかみ」がないか、あっても弱いです。

「リンクが多いほうが上位表示される」など10年以上前のロジックを信じてリンクを買ったりしてませんか?

このように、SEOは狭義では「検索サイトで上位表示すること」を意味しますが、広義では「アクセスアップ・売上アップ」まで含みます。それらを全部押さえてはじめて、あなたのホームページが「儲かっている」といえます。

「今さらSEO?」なんて感じる人もいるかもしれませんが、本当に正しく理解できて、成果が出ていますか? SEOの関してはさまざまな都市伝説も含め諸説紛々ですし、⁠リンクが多いほうが上位表示される」など10年以上前のロジックを信じてリンクを買ったり、リンクページを作ったりしている人も多々います。残念ながら、リンクを買うのは逆効果ですし、リンクページはせっかく来てくれたお客さんをほかの店に誘導しているにすぎず、まったく無意味どころかむしろ損。ページの文字にもほかのサイトへリンクさせているケースが多いですが、それも損。販社が「くわしくはメーカーのページへ」なんてリンクを貼ってますが、あなたにも覚えがありませんか? これら以外にも、知ったかぶりが提唱するSEOは根拠がなくデタラメなものが多いので要注意です。そういう人にこそ、今一度検索サイトの基本技法を復習してほしいと思います。

Web集客の手法を理解してハッピーになろう!

私は2017年夏にステージ4の癌宣告を受けました。5年相対生存率は60%。つまり、40%の確率で5年以内に死ぬ。

それを知って最初に思ったのが、⁠私が死んだ後も残るよう、なんらかの本を出版しよう」ということです。最初は「ベタなサラリーマンの癌闘病記でも書こうかな?」と思っていましたが、そんなのは巷に溢れかえっているので、もっと世の中に役立つ本・みんながハッピーになれるような本を書こうと決意し、体調が比較的いい日を選んでペンを手に取りました。そうしてできた本が、コスパ最強Web集客です。

日本中の中小企業や店舗経営者がSEOに代表されるWeb集客の手法を正しく理解すれば、まちがいなく景気がよくなって、みんなハッピーになれますよ。全国の中小企業・店舗・個人事業主・各支援機関の経営相談員の方にも熟読してほしいです。みんなハッピーになって、たった一度きりの人生を謳歌しましょう!

茂木邦基(もてぎくにもと)

元ディスコDJ 躍る経営コンサルタント。通算コンサル企業数は1890社。B to Cでの売上2倍以上の事例250社,B to Bでの引合い2倍以上の事例120社,ネットショップ売上2倍以上の事例130社,アクセス数2倍以上の事例350社,ランキング20位以内ランクアップ事例500社。製造業・飲食業・小売業・観光関連など,中小企業・店舗を中心にさまざまな業種での経験豊富。悩める中小企業零細企業経営者の「強み」を引き出し,磨きをかけて販売促進するのが得意。

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