Googleスプレッドシートの独自関数
- Gooogleスプレッドシート、その先進性と共有性の高さからExcelを超えるとも言われる次世代表計算ツール。
ちょっと大げさに言ってしまいましたが、身も蓋もない言い方をすれば、Google製のExcelです。Googleスプレッドシートでも、Excelと同じように関数やマクロ(VBAではなく、Google Apps Script:GASを使う)も使えます。
SUMやAVERAGE、VLOOKUPなど、Excelと同じ関数がGoogleスプレッドシートでも使うことができます。さらに、Excelには無い、Googleスプレッドシート独自の関数もあります。それをいくつか紹介しましょう。
1.IMAGE関数
図1のように、アドレスを指定するだけでWeb上の画像をセル内に表示する関数です。
図1
2.SPLIT関数
文字列を区切り文字で分割する関数です。SPLIT関数の最大の特徴は、分割した文字列がそれぞれ別のセルに展開されることです。図2のように、B1セルにある「タカハシ,サイトウ,イノウエ」という文字列を「,」で分割すると、B2、C2、D2の3つのセルに展開されます。数式が書かれたセルにだけ結果が反映されるExcelと大きく異なる部分です。
図2
3.IMPORTXML関数
Webから情報を取得する関数です。図3のように、指定したWebページから情報を取得してセルに表示してくれます。
図3
ここで挙げた3つの関数のほかにも、配列数式を扱うARRAYFORMURA、Google Visualization APIのクエリを扱えるQUERYなど、使いこなせば便利なGoogleスプレッドシートの独自関数があります。
小説を読みながら関数を学ぶ
本書、『転生したらスプレッドシートだった件』はちょっと変わった書籍です。Googleスプレッドシートの中に転生したExcel職人達が、関数を相手に奮闘しています。ちょっと変わった異世界転生小説を読んでみたいというライトノベルファンやGoogleスプレッドシートの関数について詳しく知りたいという方はぜひ手に取ってみてください。ここで紹介した関数も登場します。楽しみながら関数を学べるはずです(多分)。
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