対面で表情、身振り手振り、声の大きさ、トーン、間の置き方を感じていれば冗談だとわかるひと言かもしれない言葉も、ダイレクトに言葉だけが飛んでいくチャットやメールだと意図せず相手を傷つけてしまうかもしれません。テレワークが増えつつある昨今、テキストだけのコミュニケーションで自分の意図しない伝わり方になってしまうトラブルをどうすれば防げるか?
取材人数3000人超、著書40冊以上、ブックライティング80冊以上、10年間毎月1冊ずつ本を作ってきた上阪徹さんは、3つのコツがあるといいます。
- 「ありがとう」から入る
- 必ず敬語にする
- 余計な感情を載せない
そっけない、ひどいと思われてしまう場合の共通点は、「相手への敬意がまるで感じられない」こと。なので、相手に感謝の気持ちを伝えることを常に意識する。親しい間がらだとしても、丁寧な言葉づかいをする。そして、「こんなことすら、わかんないの?」「聞いてませんよ」「みんながそう言ってるんですよ」など、本来の言葉以外に、皮肉などの違うメッセージを込めようとしないことです。
上阪さんの新刊『文章の問題地図』では、「スラスラ書けない」「何を書いていいかわからない」「書き直しを何度も命じられて、いつまでも終わらない」「うまく伝わらない、おもしろがってもらえない」「支離滅裂だと叱られる」「読みづらいといわれる」「長い文章が恐怖でしかない」といった書くことにまつわる“あるある”な問題と原因、そして対処法を集大成。テレワークが拡大していく中で文章を書く機会がますます増えているなか、お手にとってみてはいかがでしょうか。