Teamsで変わる「チーム」シゴト

新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大。いつの間にか私たちは、⁠ヒトが簡単に移動できない」時代を生きています。そんな時代にあって、Microsoft Teamsの果たす役割はますます大きくなりました。仮想空間上で打ち合わせ(=オンライン会議)や気軽に会話(=チャット)など、離れていても「チーム」として働くために不可欠な機能が、Teamsには詰め込まれているからです。

それでも「今までよりシゴトがやりづらい」⁠メンバーとの連携がうまくいかない」といった多数の相談が、著者の椎野さんに寄せられているとのこと。椎野さんは、企業の働き方改革を推進してきたご自身の経験から、その原因を「コミュニケーションスキル」に見出します。オンライン会議もチャットも、ツールの使い方を記憶しただけで問題は解決しません。⁠振る舞い」「雰囲気」といった「ノンバーバル(非言語)情報」が制限されるなかでも、心地よくコミュニケーションを行うための「実践知」こそが重要になってくるのです。

この視点を導入したとき、ツールとしてのTeamsの魅力を、さらに実感することができます。たとえば、自分と相手の状況を共有できる「ステータスメッセージ」「プレゼンス」という機能の活用法を本書では解説していますが、これはまさに見えない相手と円滑なコミュニケーションをとるための「実践知」といえるでしょう。

働き方が今後どれだけ変化したとしても、共に働く「チーム」がなくなることはない……はずです。だからこそ、心地よい「チーム」を作るために必要なスキルを。Teamsのキホンから一体的に解説した本書Teams仕事術 ニューノーマル時代に心地よく働くための実践知を是非手にとってみていただければと思います。