大切な情報を守るため 情報セキュリティの知識を身に付けよう

情報セキュリティとは何か

企業・組織の活動の中では、さまざまな種類の情報を正しく取り扱う必要があります。個人情報の流出といった事故を起こしてしまうと、企業や組織の社会的な信用が低下するだけでなく、顧客からの損害賠償請求などに繋がることさえあります。ウィルス感染による機密情報漏えい、個人情報流出、不適切な運用によって引き起こされたサービス停止など、情報システムをめぐるトラブルが大きく報道されているのを目にすることも多いでしょう。

漏えい、破壊、改ざん、サービス停止といった危険から情報を守ることを「情報セキュリティ」と言います。現在では、情報セキュリティ対策は必須のものとなり、対策を考えていない企業や組織は少ないはずです。

情報セキュリティマネジメントシステムに関する規格「JIS Q 27000」において、情報セキュリティは「情報の機密性、完全性及び可用性を維持すること」と定義されています。機密性は「認められていない人が情報を利用できないようにすること⁠⁠、完全性は「情報が正しく最新のものであること⁠⁠、可用性は「必要な時にいつでも情報を利用できること」と読み替えるとわかりやすいでしょう。

正しい知識を身に付けるには

情報セキュリティ対策は、専任の担当者や情報システム部門だけで行えるわけではありません。漏えいなどに繋がるリスクはあらゆる場所に潜んでおり、正しい知識を持たないたった1人の行動によって、組織全体を揺るがす大きなトラブルになることもあり得ます。組織に所属するすべての社員・職員が情報セキュリティを学ぶことは、組織全体の情報セキュリティレベル向上にも大いに寄与するのです。

しかしながら、情報セキュリティ関連の知識や技術は多岐にわたります。いざ学ぼうとなっても「どこから手を付ければ良いのかわからない」と感じる方もいるかもしれません。そんな時は資格取得を目指して学習するのがおすすめです。

たとえば、一般財団法人 全日本情報学習振興協会が実施する「情報セキュリティ管理士認定試験」⁠情報セキュリティ初級認定試験」は、ネットワーク管理者やセキュリティエンジニアだけでなく、すべての人に役立つ情報セキュリティの資格試験です。試験範囲には、情報セキュリティ関連の知識・技術が体系的にまとめられており、効率良く学習を進められるでしょう。資格を取得すれば、情報セキュリティ対策に必要な知識を有することの証明にもなります。正しい知識を身に付け、大切な情報を守りましょう。