ChatGPTやGemini、Claudeなど、仕事でAIチャットを使う機会が増えています。その次の選択肢として注目されているのが、人の指示を受けて複数の作業を進める
本書
今回は、自分が担当編集として本を制作するなかで、少しずつ
そもそもAIエージェントとは?
AIチャットで一問一答するのと、AIエージェントに仕事を頼むのはどこが違うのか。原稿を読む前は、自分もそこが気になっていました。
原稿では、その違いを
たとえば
日常業務を自動化? 定型業務がないので、無理だろ!
「日常業務を自動化しよう」
そう聞いて、自分はまず
- 著者との打ち合わせ
- 打ち合わせの議事録作成
- ToDoの洗い出し
- カバーデザイナーさんへ渡すテキストデータの整理やイメージの言語化
- 上司への進捗報告
- 明日行われる打ち合わせの準備
- 昨日送ってもらった原稿のフィードバック
- 企画会議に提出された企画の確認+自分の意見の整理
- 次の企画会議に向けて、提出したい企画書の作成
- 本文デザイナーさんへの請求書の催促
- 別著者にフィードバックが遅れていることのお詫び
- Xのパトロール
などなど。決まった曜日に同じ仕事をするわけでもありません。メールの文章だって、気持ちを込めて自分で書きたいものです。
ところが原稿を読むうちに、
タイミングよく、会社でCodexが使えるようになった!
そんなとき、なんと8月に技術評論社内でChatGPT Businessが導入され、Codexを仕事で使えるようになりました。
この本で取り上げているのはClaude Codeです。ただ、
まずは自分の仕事をCodexに伝えてみた
最初にやったのが、第4章で紹介されている自己紹介をCodexでも試すことです。
本書には、キーボードで打つより、音声のほうが自分の仕事をたくさん伝えやすいとも書かれています。そこで会議室を予約し、ぼそぼそと仕事内容を話しました。Codexから質問が返ってきたので、それにも口に出しながら答えました。会議室で一人、パソコンに向かって仕事の説明をするのは、妙な光景だったかもしれません
書籍の制作も、Codexを介して進めてみた
使い始めてからは、著者への相談、デザイナーさんへの依頼、印刷所とのやり取りなど、ほぼすべての仕事をCodexを介して進めるようになりました。もちろん、相手に送る文章を最初から最後まで作ってもらうわけではありません。
たとえば、著者の原稿へのフィードバック。これまでは、気になった箇所をWordやPDFに一つずつ書き込んでいました。今回は自分が気になった理由を音声で伝え、関連する箇所や修正案をCodexに整理してもらいました。著者の意図とずれていないかを自分で確かめてから、GitHubで修正を提案しました。
GitHubは、もともとソフトウェア開発で変更履歴を残すために使われてきたサービスです。今回は原稿の修正案を著者に見てもらうために使いました。この
今回は、自分が喋ったことを元にプルリクエストを作成してもらい、最後は内容を確かめてから
次の画像は、原稿の一文を直す提案に対して、自分と著者がClaude Codeを介してやり取りしている様子です。
※ここでは、同じように原稿修正を提案した別の日の画面を掲載しています。画像のプルリクエストは、CodexではなくClaude Codeを使って作成したものです。
文章から「AI臭さ」を取り除く作業を楽しむ
本書の第10章には、AIが書いた文章から
大事なのは、
ちょうどそのころ、Vivliostyleというソフトを使った自動組版について、上司からA4の報告資料にまとめるよう頼まれました。
そこで、第10章に書かれていたように、気になる癖を一つずつリストアップし、どこをどう直してほしいか伝えて、それに沿って修正してもらいました。まず、太字を減らし、箇条書きにしていた部分は文章で説明する形にしました。次に
次の画像は、報告資料の1ページ目から同じ段落を抜き出したものです。修正前は
※画像は実際の報告資料からの抜粋です。社内の人名や別の書籍の情報が載る箇所は含めていません。
とはいえ、AI臭さを取り除くだけでは、読者に最後まで読んでもらえる文章にはならないでしょう。AIで文章をつくってもらい、AI臭さを取り除くにしても、伝えたい内容をしっかり詰め込むことが重要だと個人的には思いました。
「みのるん式」で自分の使い方を採点してみた
「みのるん式」
点数をつけてもらっただけでは、あまり面白くありません。結果を一覧で見られるよう、CodexにHTML形式のページも作ってもらいました。HTMLは、Webページを作るための形式です。次の画像は、そのページを画面に表示したものです。
平均は80点。個人的には大満足。もちろん、これで仕事の腕前が証明されたわけではありません。
会社でClaude CodeやCodexが使えない場合はどうするのか?
自分は運よく会社でCodexを使えました。でも、
趣味や個人活動で自由に使うことと、会社に所属しながら仕事で使うことは別の話です。自分も仕事では、取引先の住所などを扱うので、仕事の資料をAIに読ませるときは、契約や会社のルールを確認する必要があります。
では、会社で使いたいときは、誰に何を相談すればよいのでしょうか。Claude CodeやCodexといったAIエージェントは使えても、ほかのサービスとの連携が認められない場合は?
本書
馬渡慎之助(まわたりしんのすけ)
技術評論社、第2編集部所属。
𝕏: @hensyunoouma