クラフトマウス ~パソコンで作る四季の手作りクラフト

第9回クラフト・シー・ワールド(その3)

今回は夏休みスペシャル。夏の自由研究に提出しても恥ずかしくない大作に挑戦しましょう。題して『動く!クラフト・シー・ワールド⁠⁠。

前回作った海の出演者を欲張ってみんな動かしてみようと思います。ポイントを絞って解説していきますから、足りないところは「どうやったら動くのか⁠⁠、工作の時間を思い出しながら、あれこれ実際に手を動かして工夫してみてください。

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PDF作例のダウンロード

作例は、A4サイズでプリントするように作ってあります。

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材料
のり付きスチレンボード(3mm厚)または段ボール
両面テープ、セロテープ
針金(直線で売っている物がよい。アルミ製だと加工しやすい)太め(主軸用)と細め(キャラクター軸用)
ストロー、輪ゴム、凧糸
スチロール用接着剤
瞬間接着剤(スチロール接着剤が乾くまで、はがれないようにするため補助的に使う)
カッター、ラジオペンチなど
のり付きスチレンボード
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イルカを動かしましょう

  1. プリントアウトしたものを、ボードに貼って切り抜きます。段ボールの場合は、裏全面に両面テープを貼ってから、段ボールに貼り切り抜きます。

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  2. 波1~波4の主軸が通る位置に穴を開けます。

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  3. 見えない場所にセロテープを使って、仮組みしてみました。スチロールの切り口(断面)には、ポスターカラーで色を塗ってあります。

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  4. 仮組みをばらして、クランクや車を使った仕掛けを作りながら、主軸を通していきます。常に動きを確認しながら、奥へと組み進んでいきます。

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  5. 内部の仕掛けを組みおわったところです。波と波を支えるボードが、途中と床 部にはめ込んであります。主軸は固定してありません。主軸についている車は全 て軸に固定してあり、動力を奥まで伝えます。

    作例では、この時点で下段に主軸の他に二本軸を通していますが、途中で必要の ないことがわかりはずしました。

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    イルカとカメの軸の車はストローを使って軸からフリーにしてあり、軸を中心にしてクルクルと回るようになっています。

  6. 上から見たところ。クジラと船はクランクで上下させていますから、支えボードにキャラクター用軸にあわせた穴が開けてあります。動力を伝えるベルトには輪ゴムと凧糸を使っています。結び目を小さくすれば(よりあわせて瞬着でくっつける)輪ゴムより凧糸の方が良いようです。

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  1. では、クジラの親子、船の部分から順に解説していきます。クジラと船は軸を曲げて作ったクランクを使って上下に振り子運動します。

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  2. 主軸を、ペンチを使いハンドル型に曲げてストローをはめ、波1ボードに通します。さらにクランク部分をペンチで形作って、ストロー、下端に輪を作ったキャラクター用軸を通して、セロテープなどでストローに固定します。このとき、ストローを軸に固定しないよう注意してください。
    主軸を波2ボードに通し、キャラ軸を支え板に通して、波1と波2ボードに固定します。

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  3. クランク部分です。キャラクターは最後に軸に貼り付けます。クランクがスムーズに動くよう調整してください。

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  4. 船の仕掛けも同様です。クジラの仕掛けを作り終えて、主軸を波2ボードに通してから、船の仕掛け作りに取りかかります。

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    船とクジラのクランクを対称に作れば、べつべつの動きをしてくれます。クランクの長さを変えたり、キャラ軸の長さを変えてやると、さらに動きに差をつけることが出来ます。

  5. イルカの仕掛けを作りましょう。車は丸く切り抜いたボードを3枚貼り付けて作りました。真ん中にはさむボードの径を小さくしてベルトの通る溝を作っています。

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  6. 主軸に取りつけた車からベルトドライブでイルカ軸の車を回し、イルカを回転させます。

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  7. 主軸を取りつけた車は軸に固定されています。ストローはスペーサーの役割を果たしています。イルカ軸の車は中心に通したストローに固定されています。ストローは軸から離れているのでクルクルと回ります。

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  8. イルカ軸は波3ボードと波4ボードに固定されています。

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  9. 作例では主軸の他にもう一本軸を通す仕掛けになっていますが、よりシンプルに主軸からイルカ軸へ直接回転を伝える形に変更しました。

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カメとカモメを動かしましょう

  1. カメを動かす仕掛けです。主軸に固定した車から、波ボードに固定定されたカメ軸に取りつけたフリー車に、ベルトで運動を伝えています。

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    カメはベルトに固定されています。取りつけてから、カメが後ろ向きに動いてしまうことに気づきました。カメを反転してプリントし直してもいいのですが、ベルトを交差させることで問題を解決。他のキャラとは逆方向の動きを加えることができました。

  2. カメは二重になっている車の前の溝を通るベルトに固定されています。主軸からの動きを伝えるベルトはもう片方の溝を通しました。

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  3. 写真で見るとこんな感じです。

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  4. カモメは主軸に取りつけた車から、空ボードとカモメ用の支えボードに取りつけた車に動きを伝えています。

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  5. カモメ車はカモメ軸に固定され、カモメは軸の先端に直接とりつけてあります。

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  6. イルカやカメと変わらない構造です。

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  7. 側面のボードを取り付け、台座にのせて完成です。

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『動く!クラフト・シー・ワールド』の構造

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上面構造図

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できあがり!

こんな風に動いてくれました。

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いやあ、いかがでした。え?大変で作る気がしない?

そんなこといわずに、ひとつひとつ仕掛けをクリアしていってみてください。理屈がわかればそんなに難しいことはありません。欲張って全部動かさなくても、クジラの親子だけ動かして、あとのキャラは背景や前景に固定することにしても十分見応えのある作品が出来ます。

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でも、やっぱ手が込んでいましたね。

次回はさらっといこうと思います。

お楽しみに!

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