ハカセとミナ登場
はい、そういうわけでございまして!
サルでき流企業サイトの作り方、第3回を迎えました。今回初めてこの記事を目にして、何が何だか超サッパリというアナタは、連載でやってますので、前回と前々回の記事をダッシュで読んで戻ってきてくださいね。
さてさて。今回も前回に引き続き社長室からお届けしておりますウミネココーポレーション仮設広報部の面々です。
すでに人事異動は確定しているのに、いまさらの「Webサイト作ったことある人」確認。
ありますね、そういうこと。とりあえずアサインしてから考えるパターン。案の定、元情報システム部の護国寺くん以外は誰も作ったことがないようです。
しかしそこは社長。迷える子羊達のために助っ人の用意がありました。だてに社長イスにふんぞり返っているわけではなかったようです。
今回のプロジェクト(と連載)の先生を務めてくれる、企業サイト作りのプロフェッサー、その心強い助っ人とは……!?
それでは、今回は彼らがこれからやることの前提中の前提、Webサイトってそもそもどうやって作るの?ということについてお話をしていきましょう!
WordPressのその前に
前回ワタクシ、記事の最後の締めで調子に乗りましてね。「メンテナンスをどう楽にしていくか?(続く――)」なんてことを書いてしまいました。
いけません。人間スイッチが入ると後先考えずにカッコイイことを言ってしまいがちです。もしかしたら「この連載、意外と高度な内容なんじゃないか」とか、そんな風に思った人がいらっしゃったかもしれません。
……あまりのカッコよさに。
え? そうでもなかったですか? あ、マウス投げるのやめてください。
そうそう、メンテナンスが楽になるも何も、そもそも「楽じゃない普通のメンテナンス」がわからなきゃ、さらにそもそも「楽じゃない普通の作り方」がわからなきゃ、楽になったオトク感がわからないってもんでしょう。
ということで、今回はまだWordPressどうこうには踏み込まないで、先に普通のWebサイトの作り方についてのお話をしましょう。
Webサイトを作るっていうのは、どういうことをやるのか、基本中の基本の部分だけ「アッサリサッパリシンプルに」解説してみます。
Webサイトをヒトコトで
ではまず、Webサイトというものをヒトコトで言ってみることにします。
もちろん諸説ある部分ですので、ホントの内容を知りたい場合はWikiまでお出かけください。ここでは、ワタシの約20年くらいに及ぶWebサイトいじりをギューっとまとめてお伝えしますね。
Webサイトというものは、えーっと。
「誰でもどこからでも見ることができる文書と写真※のこと」
じゃないかと。そんな感じです。うんうん。
※「写真」と書きましたが、ちょっとソレっぽく書くと「メディア」と言ったりもします。音楽やら動画やら、文字以外の掲示物全部まとめて呼ぶときは、メディア、なんていうことが多いのです。
普通みなさまのパソコンの中に入っている文書や写真は、基本的に自分しか見ることができませんよね。そして、見るためにはそのパソコンの前にいなくてはいけません。
最近はリモートホニャララだのシェアホニャララだの、離れた場所からグイグイパソコンを使う手段も増えていますので、ピンと来ない方もいるかもしれませんが、基本的にパソコンのファイルを見るということはそういうことです。
それを、誰でもどこからでも見ることができるようにしたい、ということを実現したのが「Webサイト」というものです。
商品を買うことができたり映画を観ることができたりと、内容は日々進化を続けていますが、根っこの部分は非常にシンプルでわかりやすいものと言えます。
真面目に書きましたが、ようは全世界の人に、「可愛すぎる我が娘の写真~自作のポエムを添えて~」を見せびらかしたい。そんなちょっと残念な親の情熱が創りだした仕組み、それがWebサイトです。
ウソです。言い過ぎました。でも大体そんな感じです。
もう少し具体的なイメージで言うと、世界のどこかにあるワードやパワーポイントみたいな感じのファイルを、なぜか自分のパソコンから見れちゃう。それがWebサイトです。
どうでしょう。ここまではOKですかね。
HTMLという壁
ワードやパワーポイントみたいなファイルを見るのがWebサイトなら、「ワードやパワーポイントを仕事で使っている企業戦士のオレタチなら、Webサイト作りなんてきっとカンタンだぜ! 」って、そう思いませんか、みなさま。
そんな企業戦士のみなさまの夢や希望をバッサバッサなぎ倒してきたもの、それがWebサイト界の公式言語、HTMLというシロモノです。
名前くらいはどこかで聞いたことある方も結構いると思います。
HTML。
――ハム・タマゴ・ミルク・レタスの朝食セット。
あ、ワタシいま余計なことを言いました。
ハラミ・タン・ライス(中)・レバーの焼き肉セット。
あ、ワタシどうやら今お腹が減っていますね。
えーっと。何でしたっけ。
ハイパー・テキスト・マークアップ・ランゲージが正解です。
一番面白くない組み合わせだと思いますが、少々お付き合いくださいませ。
意味を言ってしまうと、ハイパーなテキストをマークアップしちゃうための言葉だぜ、と、そのまんまだったりするのですが、正直わかるんだかわかんないんだか中途半端な言葉ですよねえ……。
ハイパーというのは、「~を超える」という意味でして、何を超えるかというと、普通のテキスト(文書ファイル)を超えるわけです。
メモ帳を超えて、ワードになる。メモ帳を超えることで、写真(メディア)付きのファイルになる。まさにそんな感じです。
Webサイトとして世の中に見せるためには、このHTMLという言葉で記述しないといけませんよ、というルールがありまして。
まあなんて言いますか、コイツがなかなかの曲者だったりするのです。ムズカシイというより、ヤヤコシイ。HTML縛りがあることで、数多の初心者Webサイト作りを断念してきました。
「作る」から「設定する」時代へ
本当であればみなさまにも、このめくるめくHTMLワールドを堪能していただきたいところなのですが、今回の連載ではこのHTMLにほとんど触れません。
ついでに言うと、PHPやJavaScriptといった、さらにムズカシイ本格プログラム言語についても触れません。
確かに、Webサイトは今までずっと、言葉通りの「作る」ものでした。
HTMLを覚えて、1ページ1ページ、ワードの資料やパワーポイントのプレゼンテーションピッチを作るように「作る」。それがWebサイトの作り方だったのです。
ですが、実は時代は結構なスピードで変わってしまっておりまして。
最近のWebサイト制作現場では、「モノスゴイ本格志向の超ハイスペックWebサイト」や「こだわりまくりの一品物Webサイト」以外は、このようなカタチでは滅多に作りません。
それはなぜか。
「そこにWordPressがあるから」なのです。
……決まりましたね、ズバッと。今回もうっかりカッコイイことを言っちゃいましたか、ワタシ。いやーちょっとスイッチが入ってしまうと……
って、キーボード投げるのはどうかと思います!
WordPressとは何か。
次週に先駆けて少しだけお話をしておきますと、「あらかじめ作られたWebサイトのひな形」のことです。こういうものがあるのです、既に。現代においては。スゲェぜ21世紀。
あらかじめ基本機能を網羅したWebサイトのひな形がありますので、Webサイトは「作る」もの、というイメージから「導入して設定するもの」というイメージに近くなりました。
家は大工さんが現場で作る時代から、完成品をドラえもんのポケットから出す時代になったのです。ワタシ興奮のあまりわけわからないことを言っているような気がしますが気にしないでください。
まとめ
いかがでしたか? 少しずつですが、話がつながってきましたね。
なぜ今回「企業サイト」と「WordPress」をくっつけてお話しているのか。
WordPressがWebサイト「作り」をカンタンにしてくれます。そしてそれはそのまま「メンテナンス」までもカンタンにしてくれる、ということなのです。
ということで、次回はようやくWordPressのお話です。
長かったですね~ 、前振り。スクリーンショット不足に悩まされる日々もここまでです。いえ、こっちの話です。
おっと。
と、いうところで終了の時間です。
ではでは、今回はここまで!
次回をお楽しみに~ 。