2010年版SEO体得講座

第5回SEOツールを使いこなそう!(3)被リンクチェックツール「hanasakigani.jp」

前回はSEOの内部対策ツールをご紹介しました。今回は、SEO対策のもうひとつの重要な要素である被リンクをチェックするツールをご紹介します。

被リンクは量と質が大事ですが、近年は質の方が大事になってきています。⁠いいサイトからリンクされるサイトはいいサイトである」というリンクポピュラリティの基本原理があります。Yahoo!やGoogleで「link:http://devo.jp/」のように入力して検索すると、そのページの被リンクの一覧が表示されます。これらのサイトはいいサイトなのでしょうか?これを知るには様々な情報を調べる必要がありますが、これらのことを手作業で行うと膨大な時間がかかります。この作業をワンクリックで実行してくれる無料ツールが被リンクチェックツール「hanasakigani.jp」です。

競合被リンクチェックツール

hanasakigani.jpには大きく分けて2つの機能があります。最初の画面のタブを見ると「競合被リンクチェックツール」とあります。入力ボックスに対象キーワード(この例では「LED看板⁠⁠、そしてマイサイトのURLに対象ページのURL(この例では「http://www.hikarimono.jp/」を入力して[Check!]をクリックするとYahoo!の検索結果の1位から10位までのサイトについてその調査結果がグラフと表で表示され、さらにその下にマイサイトURLの情報が表示されます図1⁠。

図1 マイサイトURL情報の表示
図1 マイサイトURL情報の表示

上のグラフは、1位から10位までの被リンク数を折れ線グラフで示しています。この例では3位のサイトの被リンク数が突出して多いですね。

下の表には各サイトのさらに詳しい調査結果が表示されています。No.、ページタイトルとURL、被リンク数に続いて、以下の情報が調査されています。

最大ドメイン数

被リンク数のうち、異なるドメイン数が最大何個あるかを表示しています。現在は、1つのサイトからたくさんリンクが張られるよりも、異なったドメインからのリンクが多いほうがSEO効果が高いという傾向が出ています。

PR

GoogleのPageRankです。

Y! Dir

Yahoo!カテゴリに登録されているかどうかを表します。⁠○」がついていれば登録されています。

ドメイン年齢

ドメインが使用されてからどのくらいの年月が経過しているかを表します。古いドメインほど順位が上がりやすい傾向があります。

表のいちばん右の列には蟹ボタンがついており、クリックすると、この次にご紹介するマイサイト被リンクチェックツールが起動し、被リンクの詳細調査を確認できます。また、こちらの表のデータもCSVデータとしてダウンロードできます。

この競合被リンクチェックツールの活用法ですが、上位にいる競合サイトの被リンク状況とマイサイトの被リンク状況の違いを確認し、競合に勝つための被リンク対策を立てるために使われています。たとえば、⁠被リンク数は負けてないけど、被リンクドメイン数が競合に比べてかなり少ないので対策を検討しよう」とか、⁠やっぱりYahoo!カテゴリに登録しないといけないな」などです。

なお、この競合被リンクチェックツールにはPro版が用意されています。上記の情報に加えて、被リンクIP数も調査します。これはユニークドメイン数をさらに深く調査し、IPアドレスがどの程度分散しているかを調査しています。最近は、ドメインの分散よりIPアドレスの分散の方がSEO効果が高い傾向が強くなっています。このPro版はメールアドレスの登録が必要ですがこちらも無料で使えます。

マイサイト被リンクチェックツール

hanasakigani.jpのもう1つの機能はマイサイトの被リンクの情報を調べるツールです。画面上部の2番目のタブを見ると「マイサイト被リンクチェックツール」とあります。この機能は、入力ボックスにURLを入れて、[Check!]ボタンをクリックするとYahoo!で「link:」で検索したときの被リンクの元ページを調査してその結果を表示します図2⁠。各列の意味を説明しましょう。

図2 被リンク元の調査結果
図2 被リンク元の調査結果
「No.」

Yahoo!における被リンクの検索結果の順番を表します。この図では10位までしか表示されていませんが、最大50件まで表示できます。

「被リンクのページタイトルとURL」

文字通り、リンク元ページのタイトルとURLです。

「アンカーテキスト」

リンク元ページの中にある入力したURLへのリンクのアンカーテキストです。画像の場合はalt属性またはtitle属性の内容を表示します。

「nf」

これはnofollowの略です。被リンクの<a>タグに属性値「nofollow」があるとその被リンクは検索エンジンのランキングに影響を与えませんので注意が必要です。

「PR」

GoogleのPageRankの略です。ページの重要度を表す総合的な指標です。

「OBL」

Out Bound Linksの略です。リンク元ページから張られているリンクの総数です。

「HIS」

当社で独自に定義した被リンクの重要度を数値化した指標です。数字が大きいほどそのリンクの価値が高いことを表します。

この調査結果の表は、画面で確認できる他、CSVデータとしてダウンロードすることもできます。

このマイサイト被リンクチェックツールを使うと、どのようにSEO対策に役立てることができるでしょうか。まずアンカーテキストに注目してみましょう。この図では、3種類のアンカーテキストがあります。ひとつは「SEO対策⁠⁠、もう1つは「Webマーケティング⁠⁠、そして空白です。リンク元サイトは取引先や関係会社もあれば、まったく知らないサイトも出てきますが、⁠リンクのアンカーテキストを変更してください。」と言える先であれば、依頼をしてSEOターゲットキーワードによるアンカーテキストを増やすことができます。

またPRやHISの指標を見ると、被リンクそれぞれが持つパワーがわかります。これを見て、どういう種類のリンクが有効なのかを把握し、今後の被リンク増強の方針を立てることができるでしょう。

参考URL
被リンクチェックツール「hanasakigani.jp」
http://hanasakigani.jp/

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