皆さまこんにちは、LL Decadeスタッフの松澤です。
本連載では今年のLLイベント「Lightweight Language Decade」(LL Decade)の見どころを紹介していきます。今回は連載2回目ということで、「俺たちの継続的hogehogeは始まったばかりだ!」セッションの紹介をします。
継続的hogehogeと言うと一体全体何を言っているのかよくわからないかもしれません。
このセッションでのキーワードは「継続的」、英語で言うと「Continuous」です。
エンジニアの方でしたら、昨今「Continuous Integration(継続的インテグレーション:以下CI)」という言葉を知っている、もしくは現場で使っているという方が多くいると思われます。CIはビルドやテストなどを継続的に行うことで問題がある箇所をすばやく見つけることができます。
最近ではとくにJenkinsを扱った本が多く出版されています。
本連載を掲載していただいている技術評論社からも『Jenkins実践入門~ビルド・テスト・デプロイを自動化する技術』という本が出版されています。
CI以外にも「継続的」な技術はあります。昨今エンジニアの間で注目されている技術としては、「Continuous Delivery(継続的デリバリー: 以下CD)」があります。
CDではCI以外にもバージョン管理や構成管理などを取り入れており、CIよりも高度な考え方として認識されています。
こちらはアスキー・メディアワークスから『継続的デリバリー 信頼できるソフトウェアリリースのためのビルド・テスト・デプロイメントの自動化』という本が出版されています。
他にも筆者にとって馴染みがあるものとして「Continuous Testing(継続的テスト: 以下CT)」があります。CTではソースコードを保存した瞬間にテストを走らせることで、素早く問題点を見つけることができます。
RubyにおけるZenTestはRuby on Railsの開発ではよく使われます。
洋書ですが、The Pragmatic Bookshelfから『Continuous Testing: with Ruby、Rails、and JavaScript』という本も出版されています。
本セッションではこれらの技術をひっくるめたセッションとして企画をしました。
で、企画をしてみたものの、やはりCIの方をメインにした方が多くなり、危うくCIのみのセッションになりかけました。Webでの掲載タイトルが少し前まで「継続的インテグレーション(仮)」だったのもその影響です。
本稿執筆段階では出演者がまだ全員決まっていませんが、現段階での発表者と発表タイトルを紹介します。
- JenkinsableじゃないプロジェクトをJenkinsableにするまで Perl編/太田健一郎(TDD研究会、Androidテスト部)
- JSのCIで椅子を投げられないため方法/@kyo_ago(KAYAC)
- ルビコンペレストロイカ(Ruby on rails Continuous integtration Perestroika)~RubyOnRails開発におけるオレオレCI改革~/高倉利明 @TrinityT(株式会社アピリッツ)
- 継続的コミット-エンジニア的ライフログ-/きょん
- 「Pythonプロフェッショナルプログラミング」を執筆する上でのCI的な何か(仮)/cactusman(BeProud.inc、日本Jenkinsユーザ会)
CIについてのお話が4本と、継続的コミットというまた面白い形の継続的なお話が1本です。CIではプログラミングだけではなく執筆に使った珍しい例も扱います。また、現在交渉中の方を含め、あと2名追加して合計7名の方に壇上していただく予定です。
確定した情報は随時LL Decadeの公式サイトにて掲載をしていきます。
今回のセッションを通して、少しでも開発の現場が面白くなればと思います。