Start! MacBook

第6回サーバでの開発環境[後編]―Carbon Emacs

前回は、サーバ開発環境の前半としてMacFUSE+sshfsを導入し、SSHでログインできるサーバを、ローカルにマウントして、あたかも手元のMacのHDDのように扱うことができるようになりました。今回はCarbon Emacsの導入について紹介します。

Carbon Emacs

マウントしたディレクトリ内のファイルは、ターミナルの中でデフォルトのEmacsを起動して編集することができます。しかし、ターミナルは、文字コードまわりの設定や文字化けなど若干日本語環境に弱いところがあります。また、メタキーがキーではなくキーなのでそのままでは使いづらかったりします。そこで、ターミナルとは独立で動くアプリケーションとしてのEmacsがほしくなります。WindowsにおけるMeadowのようなものです。

という話を知人にしていたら、Mac OS XではCarbon EmacsがMeadowに相当するものであると教えてもらったので、入れてみました。結果として大満足です。

インストール

以下、インストール手順を説明します。まず、Carbon Emacsのサイトからパッケージをダウンロードして、展開します(⁠図6⁠。

図6 Carbon Emacsのパッケージの中身
図6 Carbon Emacsのパッケージの中身

そして、⁠Emacs]アイコンを[アプリケーション]フォルダにドラッグ&ドロップします。以上でインストールは完了。アイコンクリックかターミナルでopen -a Emacsを実行すると起動します(⁠図7⁠。

図7 open -a Emacsで起動
図7 open -a Emacsで起動

ということで、現在はサーバ上のアプリ開発は、sshfsでマウントしたディレクトリ内のファイルをCarbon Emacsで編集するというスタイルで行うことが多くなっています。

おわりに

今回は、MacFUSE+sshfsを導入して、ローカルのツール(Carbon Emacs)でサーバ側の開発を行うという環境を紹介しました。UNIX環境に慣れた筆者としては、NFSみたいなsshfsは自然で扱いやすく、改めて「Mac OS XはUNIXマシンなんだなあ」と感じました。

さて、次回は「バックアップ」について書きたいと思います。突然のトラブルに備えてバックアップは必須です。安心してMacを使うための手軽な方法を紹介する予定です。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧