さて、ここまではMac OS X付属のターミナルについて書いてきましたが、それ以外のターミナルソフトとしてiTermというオープンソースソフトウェアが知られています。一つのウィンドウで複数のターミナルがタブで管理できたり、カラー設定もできたりします(図4)。デフォルトのターミナルが使いにくく感じる方はお試しください。iTermのサイトからパッケージを入手してインストールできます。
MacPorts
ターミナルの整備が済んだら次はコマンドです(ここではコマンドラインで利用するソフトウェアをコマンドと呼ぶことにします)。ここでは、Mac OS XでUNIX系のコマンドをインストールする体系的な方法の一つであるMacPortsを紹介します。
MacPortsは、Mac OS X用のパッケージシステムの一つで、おもにUNIX向けに開発されたオープンソースソフトウェアを簡単にインストールできます。目的のソフト、および、そのソフトが依存しているライブラリなどをまとめてインストールしてくれます。
日本語の文字コード(euc、sjis、jis、utf8)の変換フィルタです。コード変換以外にも、「-h」オプションでひらがなとカタカナの相互変換ができたり、「-Z」で全角英数字を半角に変換できたり、「--guess」で文字コード判別ができたりと便利な機能があるので常用しています。なお、Mac OS Xにはデフォルトでiconvという文字コード変換コマンドもあります。どっちを使うかは好みの問題でしょうか。
ダウンロード定番コマンドであるwgetも入れました。引数にURLを指定してファイルを取得するコマンドです。Mac OS Xにはデフォルトでcurlという同様のコマンドがあるのですが、wgetにはサイトのミラーリング(ディレクトリ構造を一気にダウンロードできる)機能があるため手放せないのです。