実際に運用するディレクトリに移動します。 Linuxなどで解凍するときは以下のコマンドを入力しましょう。
2.データベースの作成
先ほどインストールしたMySQLにdatabaseを作成しましょう。今回は例にならってredmineという名前のdatabaseを作成します[4]。MySQLにログインして、以下のコマンドを入力します。
3.データベースに関する設定
データベースの設定ファイルを編集します。configフォルダの中のdatabase.yml.exampleファイルをdatabase.ymlにリネームします。リネーム後のファイルを開き、production:部分のDBの設定を編集して保存します。
4.テーブルの作成
続いて、DBにテーブル等を作成します。コマンドプロンプトで、アプリケーションのメインディレクトリ(app、components等のフォルダがある場所)へ移動し、下記コマンドを入力します。
これで、db/migrate フォルダ以下のスクリプトが順次実行され、DBにテーブルが作成されます。
5.初期データをセット
DBの作成が終わったら、今度はデータを作成します。先ほどのコマンドに続けて以下のコマンドを入力しましょう。
このコマンドを入力すると、以下のメッセージが表示されます。
デフォルトの言語を何にするかを聞かれていますので、jaと入力して[Enter]キーを押下します。これでDBへデータが登録されました。今後の設定変更は画面から行っていきます。
6.メールサーバの設定
configフォルダのenviroment.rbファイルの中にメールサーバの設定を行う部分があります。onfig.action_mailer.smtp_settings:という記述の部分がメールサーバの設定になりますので、それぞれ適切な値を設定してください。また、メールの機能を利用しない場合は、以下の値をfalseに指定しておくと良いです。
7.Webサーバの起動
最後にWEBrick web serverを起動します。
このコマンドでサーバは起動します。デフォルトで3000番のポートを利用することになっていますので、別のポートを指定したい場合は、-p(ポート番号)オプションで指定することができます。例えば、3001番ボートを指定するときは、以下のように入力します。
さて、これでredMineが起動したので、下記のアドレスへアクセスしてみましょう[7]。
下記のような画面が表示されるはずです。
8.adminでのログイン
画面右上の「ログイン」をクリックすると、ログインフォームが表示されます。管理者のIDと初期パスワードは以下のようになっているので、入力してログインしましょう。
ログインすると、画面が英語表記になります。これは、adminユーザの言語設定がEnglishになっているためです。これを変更するには、画面上部メニューバーの「MyAccount」をクリックします。adminユーザのアカウント情報を編集するページが表示されるので、以下画像のように、language欄のプルダウンで「日本語」を選択します。saveボタンを押下すると、設定が反映され日本語の画面に戻ります。この画面で、adminユーザのパスワードも変更できるので、変更しておきましょう。
9.サイトの設定
続いて、サイト全体の設定を編集します。管理者権限ユーザでログイン後、上部メニューの「管理」→「設定」を選択すると、アプリケーションの設定画面が表示されます。
この画面で設定しておく必要があるのは以下の項目です。
- 送信元メールアドレス
- サイト内の情報が変更されたときにメールで通知する際、メールのfromに設定される値です。サイト管理者のメールアドレスを設定しましょう。あるいは、サイト用に1つメールアドレスを作成して設定しても良いと思います。
- ホスト名
- アプリケーションのホスト名を設定します。ここで設定した値が、ユーザへのメールの中に記載されるURLに利用されます。
- 認証が必要
- 本サイトの情報を閲覧するのに、ログインが必要かどうかを設定します。チェックボックスはデフォルトではOFFになっており、プロジェクトの設定が「公開」になっているものはログインしなくても見ることができるようになっています。ログインしていない人でも見て良いコンテンツを作りたい場合はOFF、そうでない場合はONにしましょう。
- ユーザは自分で登録できる
- ログイン画面からユーザ登録可能にするかの設定です。ユーザをサイトの管理者が管理したい場合はOFFにしましょう。
その他、サイトのタイトル/サブタイトルやRSSフィードの最大出力レコード数、wikiの履歴の圧縮の有無などが設定できるので、好みに応じて設定してください。
さあ、これでredMineを利用する準備ができました。それではいよいよ次回から、実際のプロジェクトを想定して、使い方を解説したいと思います。